福島おうえん勉強会

「1ヶ月ぐらい個人線量計で測ってみませんか?」企画

代表挨拶

2013年11月30、12月1日にいわき市で開かれた第7回ICRPダイアローグセミナーに参加した際に 「個人線量計をお守りのように思って身につけているが、この結果を自分で考えるときに何を手がかりにしたら良いのか」 というお話を聞きました。
確かに自分の行動と線量計の記録を付き合わせれば、ここへ行ったとき線量が上がっていた、 こちらは低かったと把握することは出来る。しかし暮らしの中でどの程度であればよしとするのかを掴むのは難しい。
ベラルーシのエートスの資料を飜訳したときには住民たちがロシャールさんに「パリはどのくらい?」 と聞いて相場観を作るのに使ったというエピソードも聞いた。
日本の自然放射線は全般に西日本の方が高いというのは知られているが、空間線量と個人が被曝する線量は同じではない。 被曝量は個人の行動と結びついているのだ。
原発事故によって放射線量が増加した地域での個人被曝量を考えるために、 増加していない地域で生活を送る人がどのくらい被曝しているかがおおまかでもわかるといいのではないか? ダイアローグ1日目の終わり頃、江川紹子さんの発言があった。

私たち福島おうえん勉強会は専門家の集まりではないが、協力してくれるボランティアを募ることはできる。
そう考えてすぐに、ネットを通じて協力者を募り、専門家諸氏に意見をいただき、 「比較対象としてはとにかく、興味を持つ人々が自分で測ってみることで理解も深まる」と背中を押していただいた結果が ここに公開した測定結果である。

線量計の貸与、データ読み取り、グラフ化は早野龍五東京大学教授が快く引き受けて下さった。

北海道から九州の全国各地のボランティアに1月20日から一斉に個人線量計を装着をお願いし、1ヶ月の動きを記録した。 おおまかな行動記録を提出してもらい、さらに測定結果を見て追補と感想を求めた。
全国とは言え、各地一人ずつであり、年齢性別職業も異なるためデータとしては目安程度、 調査としては予備調査の計画のための試験と言ったレベルである。しかしながら、 参加者にとっては発見の多い体験だったようで 個々人がどう考えて被曝量を許容するかと話し合うための糸口になるだろう。

これを見て自分たちも調査してみたいと考える、より専門的な訓練を受けたグループ、 自分たちも測ってみたいという意欲的なボランティアが出てきてくれれば私たちの目的の一つは達成されたと考えている。

文末だが企画のきっかけを与えて下さった江川紹子さん、 測ることで自分の問題になるからやってみたら良いよと背中を押して下さったジャック・ロシャールさん、 企画を実現させて下さった早野龍五教授、 発送さらに実質的なまとめを担当して下さった下さったこびとさんたち(スタッフのみなさん)、 発表に際してのアドバイスを下さった安東量子さんに深く感謝いたしたい。 (ナカイサヤカ)

記録

線量計

測定期間

グラフ

ご利用上の注意

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