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匡樹のはてな日記

May 20(Tue), 2014

Mukkeさん、人の言動の差別性を非難する文脈でそのタグはどうなんですか

はてなダイアリーのタグって、はてブされたときのエントリ題としては通常表示されないし、デザインによってはあまり目立たないような表示になることもあるので、日頃あまり注目されませんよね。そもそも、古参の方は別として、あまりタグを活用してダイアリの整理をされている方というのも見かけなくなってきた気もします。

そんなわけで、私も下記のタグにはこれまで気付いてなかったんですが…

デムパ - Danas je lep dan.

bogus-simotukareさんとの議論を決着させるには、まずこれまでのあらすじを振り返らないとなぁ…と思ってMukkeさんの記事

皆さん,これがレイシズムです(追記あり) - Danas je lep dan.

を眺めていて、この記事に「デムパ」というタグが付されていることに気が付きました。

私の認識では、「デムパ」とはネットスラングで、「『毒電波』に冒されている(ある種の精神疾患の一症状としての幻覚・妄想によってそのように主張する)人物ないし言動、または傍から見てそうとしか思われないような人物ないし言動」、ようは「キチガイ」と言われるような「精神障碍者」をさして使われる言葉だと思います。

また、エントリ本文の記述から判断する限り、ここで「デムパ」とは、エントリで言及されているbogus-simotukareさんの言動やその人自身のことでしょう。

このエントリでMukkeさんは、ダライ・ラマ14世らの特定の言動が日本の歴史修正主義運動やカルト教団に加担するものであったことを理由にチベット民族、チベット人民全体を蔑視するbogus-simotukareさんの一連の言動と、その裏にある思考法の誤りを批判し、そのレイシズム、民族差別としての加害性を非難しているわけですが、その結論として、bogus-simotukareさん(あるいはその言動)は「デムパ」であると評価してこのタグ付けに至ったのであれば、そのこともまた、次の点で差別性をもつのではないでしょうか。

  • ある誤った思考法やその結果としての加害的な言動、またそうした言動の主を「精神疾患の症状」だとか「精神障碍者」をさす言葉でカテゴライズすることは、精神疾患や精神障碍を「誤った思考法」だとか「加害的な言動」などと同一視する認識を表明し流布させる(あるいは少なくとも、そうした認識を助長する)ことになるのではないか。

また、差別というのとはまた少し違いますが、議論相手の誤った思考法や加害的な言動について、それが「デムパ」の所産であるとみなすことは、「相手が議論の経過を通じてその誤りを正す可能性の否定」という意味で議論自体の否定にもなりますし、また相手の主体性やそれゆえの責任を免除することにもなってしまうと思います。

しかも、それをわざわざ(タグというややわかりづらい形で)表明することで「あいつなんか対等に議論してやる価値のない相手なんだぞ」という一種の勝利宣言にもなってしまっており、あまり美しくもないのではないでしょうか。(なんだか、福耳先生の「竹田さん」タグの一件を思い出してしまうんですよね。)

取り急ぎ。

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