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フィリピン出身の女性団員3人に 諏訪市消防団 05月12日(月)

敬礼の動作を確認する(右から)デルマさん、ハイリンさん、エルサさん=11日

 諏訪市消防団に今春、フィリピン出身で同市高島の竹田ハイリンさん(22)が入った。2008年入団の山田デルマさん(40)=諏訪市湖南=、10年入団の吉田エルサさん(40)=同市清水=もおり、同国出身の女性団員は3人。母国から離れ、言葉の壁もある中、自分が暮らす地域の役に立ちたい、家族を守りたい、との思いで活動する。

 3人は11日、市消防団が開いた本年度初の総合訓練に出た。

 ハイリンさんは約4年前、母を頼って来日。アルバイトをしながら日本語専門学校を卒業し、諏訪郡下諏訪町の電子部品製造会社で働く。教会でエルサさんと知り合い、入団を勧められた。「私の行動でフィリピン人の印象が決まる時もある。責任ある行動をしたい」と話す。

 デルマさんは22歳で来日し07年から諏訪市で暮らす。回覧板で団員募集を知った。エルサさんは20歳で来日。2000年ころ諏訪市に移り、デルマさんの勧誘で入団。2人はともに日本人と結婚し、家庭がある。10年の諏訪大社御柱祭では警備を担当し、トイレを案内するなどした。

 3人は月2回、ほかの団員と一緒に市内を車で巡回し、火の取り扱いに注意するよう呼び掛ける。英語を交えたこともある。

 団の連絡網の漢字が読めなかったり、訓練で指示がよく聞き取れないこともあった。団員仲間が平仮名で表記するなどして助けてくれた。困った時は、フィリピン人がよく使う「バハラナ」(タガログ語で「なるようになるさ」)という言葉を思い出すという。

 諏訪市は東海地震の防災対策強化地域。諏訪湖周辺の軟弱地盤では液状化被害が予想される。藤森芳樹団長は「外国人の避難などで、女性ならではの気配りで活躍してくれると思う」と期待している。


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