2014.5.20 15:13(2/2ページ)

片山被告、連絡絶って死に場所探すも…夜に電話「先生すいません」

法律事務所を出る片山祐輔被告=港区赤坂(撮影・大里直也)

法律事務所を出る片山祐輔被告=港区赤坂(撮影・大里直也)【拡大】

 酒を飲みながら東京の高尾山をさまよい、ベルトで首を絞めようとしたが切れて失敗。佐藤弁護士に電話をかけたのは駅のホーム下にある避難スペースだったという。「電車が来たら線路に飛び込もうと思っていた」。片山被告の声は衰弱しきっていた。

 「裏切られたという否定的な感情はない。事実であればそれで弁護するのが私の仕事だ」。そう語る佐藤弁護士の眉間には深いしわが浮かび、何度も唇をなめていた。

 保釈を取り消された片山被告は20日午前11時前、地検の係官に前後を挟まれ、佐藤弁護士の事務所から姿を現した。多くの報道陣で騒然とする中、半袖のポロシャツ姿で手には黒いかばんを持ち、前を向いて顔を隠すこともない。片山被告を乗せた車は間もなく、霞が関の地検が入る法務検察合同庁舎へ到着した。(共同)