オートロックとはカードや暗証番号が認証すると扉の鍵が電気的に解錠し、閉まると自動的に施錠するシステムです。不審者や部外者の入室や入館を制限したり、来客をインターホンやカメラで確認してから、その扉まで行かなくても解錠できるようにする用途で設置します。
はじめまして。IDマネジメントの小松 賢市と申します。弊社では既存の扉をオートロック(カードや暗証番号が認証すると扉の鍵が解錠し、閉まると自動的に施錠するシステム)にしたいというご要望をお聞きし、現場に合わせた様々な機器を組み合わせご提案から施工までを行っております。
オートロックにしたい場所や扉、出入りする人数は様々で、ご検討されている扉にどのような機器が適切なのか判断が難しいと思います。値段だけで選ばれると故障も多く、長くお使いいただけない場合もあります。そこで初めてオートロックシステムの導入を検討されている方にできるだけわかりやすくご説明させていただこうと考えこのページを作ることにいたしました。皆様の参考になれば幸いです。
オートロックとはカードや暗証番号が認証すると扉の鍵が電気的に解錠し、閉まると自動的に施錠するシステムです。不審者や部外者の入室や入館を制限したり、来客をインターホンやカメラで確認してから、その扉まで行かなくても解錠できるようにする用途で設置します。
オートロックの扉を開ける「カギ」として一般的に使われる機器の種類と特徴をご紹介します。
暗証番号を設定して正しく番号を入力すると解錠するようにするシステムです。もっとも安価に導入できますが、番号が漏れてしまうと誰でも入ることができてしまう欠点があるため、頻繁に番号を変えることをお勧めします。
もっとも多く使われる認証方式で、追加や削除が簡単に行え、管理ソフトを導入すれば個人を識別し解錠の履歴を残すことができます。盗難などによる「なりすまし」に注意する必要があります。
車のリモコンのように離れた場所からも解錠でき大変便利です。来訪者を確認して遠隔解錠したい場合にも使用します。履歴をとる必要がある扉や、使用する人数が多い場所には不向きなシステムといえます。
以前の物に比べ最近の機器は精度が良くなりました。個人を識別し履歴をとる場合にカードの追加費用もかからずに導入できます。静脈認証のシステムもありますが、カード型に比べ初期導入費が高額になるケースがあります。
顔を登録して認証させます。近づくだけで暗闇でも認証するため荷物などを持って移動する場所に適していますが、まだ高額で、メガネを付けたりすると反応しない場合があるので導入前に検証が必要です。
錠とは扉を施錠解錠したりするために扉に埋め込まれた部分を指します。オートロックにするための錠の種類とその特徴をまとめました。
電池で動くので配線工事が必要なく、扉部分の工事だけで設置できるので導入費を抑えることができます。小規模のオフィスやマンションなどに使用されます。出入りが多い場所には不向きなシステムです。
様々な種類があり、扉に合わせて選出します。施設に設置する場合は、警備員や管理会社が持つ「マスターキー」に合わせて発注できます。もっとも一般的に使用されているオートロックのための錠前です。
名前の通り、磁石の吸着力で施錠します。既存の扉をオートロックにする場合、種類が豊富にあるため電気錠を設置できなかった場所にでも取り付けが可能です。停電時には開いてしまうため、既存の鍵で施錠するかバッテリーを使用します。
一般的によくオートロックが導入される場所と注意点をまとめました。
社員や来訪者の入退室の履歴管理を目的とし、関係者以外の出入りをできないようにする用途で導入されます。目的により選出する機器は異なり、社員証を持つ関係者だけ入室できるシステムで履歴を取らないケースもあります。用途・社員数を事前に良くお打合せする必要があります。SOHOオフィスでも使用され、時間外の入館を制限したり鍵の複製での不正を抑止できます。
エントランスの鍵は使用回数が多いため、使用する人数が多いほど故障が増えます。また、以前よく使われていた「ディスクシリンダー」と呼ばれる種類の鍵は廃盤になったため追加の鍵を作ることができません。これらを機に、エントランスだけでなく駐輪場や駐車場など外部へ出る扉をカード式にして電気錠を取り付ける案件が増えています。高齢者が多いマンションでは車椅子を使う人も増え扉の開閉が困難なため、自動扉を新規に取り付ける需要も増えています。
大学・専門学校など教育機関での設置需要が増えています。新規の用途としては先生の個別の部屋、重要書類や薬品系の保管室、研究室など関係者の出入りを制限する必要が生じたことが目的です。また、既存システムの老朽化など取り換え交換も増えています。既存システムからの交換は配線やカードを新しくする可能性があるため、事前の現場調査や目的の確認などの事前打ち合わせが重要です。
店舗の従業員出入り口は建物の裏手にあることが多く死角となるため、不正侵入を防ぐ必要があります。元従業員によるいたずらや盗難なども発生しています。業務上鍵を渡す必要があると思われますが、合鍵を作れるなどセキュリティとしては脆弱です。電気錠を導入し、インターホンや防犯カメラで来訪者を確認した後に解錠できるシステムを導入することをお勧めいたします。
常駐警備員がいる大きな工場では入館手続きでチェックができますが、建物の中で開発室など重要な部屋に何もセキュリティが付いていないことがあります。建物内では来客者の移動を把握できないこともあり、重要な部屋だけでも導入したほうが良いと思われます。一般的に敷地が広く、配線工事に費用が掛かってしまうことがありますが、SDカードで履歴を保存できるシステムは配線工事が扉周りだけで、電源工事だけで済むことがあります。一度ご相談ください。
オートロック導入にかかる費用は、錠・扉の種類や設置台数により大きく異なりますため、具体的に提示することは難しいですが、詳細が分かりますと見積りも作成できますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
過去に弊社が施工した際の事例とおおよその費用を下記に記載しておりますので、一つの目安として参考にして頂けますと幸いです。
賃貸ビルに入っている企業様で、廊下に面する共有口を無加工でオートロックシステムにしたいとのご要望でした。設置希望の2枚の扉には美和ロック製の LAという品番の錠前が付いていましたので、外側のシリンダー(鍵を差し込む部分)とサムターン(室内側のつまみ)を取り外し、アイタッチスリムを取り付けました。
アイタッチスリムを無加工で取り付けができるかは、フロント部分の刻印を見れば判断できます。金属の板の部分に「MIWA LA」と刻印されておりバックセットが51ミリまたは64ミリで、扉の厚みが35~45ミリであれば設置できます。その他の対応錠前はHPの対応錠前をご参照ください。
※ オートロック施工事例の写真はクリックすると拡大されます。また写真が複数ある場合は、">"や"<"をクリックすると拡大した状態で写真を変更することができます。
大学内の研究室に関係者だけが入室できるようにしたいとのご要望でした。鍵は合鍵を作って関係者に渡していましたが、何本作ったか、だれが持っていて返却があったかの管理ができなくなってしまったのでシリンダーを新しくし、カードで運用してからは卒業などで入室を勝手にはできなくなった場合データーを削除しています。
また、緊急時には警備員が持っているマスターキーで解錠できることが条件であったため、シリンダーを残して設置しています。この方法で設置すると扉を加工することになりますが、緊急時には鍵で解錠できるのでより安心な設置方法といえます。
「暗証番号で入室制限をしたい。」「カードで入室制限をしたいけど履歴管理までは必要ない。」というお客様に最適な商材です。EC2000はICカードを品番の通り2.000枚登録できます。エクセルなどで001 Aさん、002 Bさんといったように登録する番号とカード所有者を管理します。登録モードにしてから001と入力し、Aさんのカードをかざすと登録されます。Aさんのカードを削除する際には001を削除する入力をすればカードは使えなくなります。
オートロック施工写真
防水なので屋外にも設置することができます。オフィスでの設置工事中の写真です。入室する側にEC2000を設置しています。
アイタッチスリムなどの電池式のICカードキーは、該当する錠前が付いていれば無加工で取り付けができます。管理会社やオーナー様に許可をいただく必要がありますが、退去する際にはシリンダーキー(元ついていた鍵)に戻せば傷は残りません。取り付けが可能かは写真をご参照いただくか、お問い合わせください。
設置する手順が記載されているマニュアルが同封されています。特別な工具は必要ありませんが、扉によっては錠前を扉から外してから設置したり、ケーブルを通すために若干の加工が必要になる場合があります。できれば専門業者に依頼されることをお勧めいたします。取り付け時のケーブルの損傷などは補償対象外となります。
扉に電気錠が付いている場合は電池式のICカードキーを設置することはできません。電気錠を修理されることをお勧めいたします。
築年数が経っているマンションでは無加工で取り付けられない錠前が付いていることが多く、簡単には取り付けられない場合が多くあります。取り付けられない錠前の例は写真をご参照ください。扉を加工すれば取り付けられますが、費用が掛かるためご検討いただく必要があります。現在エントランスに玄関集合器(各部屋へ通話ができるインターホン)が付いていれば、その部分だけでもカード式にすることは可能です。
弊社では平成24年に全国にチェーン展開する飲食店様の電気錠システムを導入した実績があります。離島や一部対応できないエリアもございますが、全国の協力会社様と連携してできる限り対応させていただきますので、一度ご相談ください。
各施工会社によって取り扱っている物も異なりますので、見積もりだけで高いかは判断できません。その施工会社がご要望と現場の状況などをお聞きした結果、適切なシステムをご提案してもご予算に合わなかったかもしれないからです。ただ、数名の利用者で大掛かりなシステムは必要ないケースもあります。弊社ではご要望をお聞きし、適切なシステムをご提案できるように心がけています。HPで記載していないシステムでも現場に応じてご提案できますのでご相談ください。