日本の未婚率は右肩上がりです。また、結婚したとしても3組に1組の夫婦が離婚するといわれています。
「結婚生活にメリットがない」「やっぱり“おひとり様”のほうが気楽よね~」なんて見方もありますが、本当に独身のままで大丈夫なのでしょうか? 実は、独身生活は心身に悪影響をおよぼし、さまざまな健康上のリスクを引き起こしてしまうようなのです。
今回は、英語圏の情報サイト『Woman’s Day』の記事を参考に、独身者が抱える健康上のリスク6つをお届けします。
■1:寿命が短くなる
米国デューク大学の研究で、独身者は既婚者よりも中年期の死亡率が2倍であることがわかりました。中年期の独身生活では、気持ちが満たされず、また張り合いにも乏しいことで不健康になりやすいためではないかと考えられます。
■2:ストレスに弱くなる
シカゴ大学とノースウエスタン大学の共同研究によれば、独身者は既婚者よりもストレスに弱いことがわかりました。ショックな出来事に直面した場合に、独身者のほうがストレスホルモンが分泌しやすく、健康に悪影響を及ぼすおそれがあるとのことです。
なぜ既婚者のほうがストレスに強いのでしょうか? おそらく結婚生活の浮き沈みのなかで、ストレスに対処する力が培われるためでしょう。
■3:心臓発作のリスクが高くなる
2013年に欧州の学術誌に発表された研究によれば、独身者は既婚者よりも心臓発作で死亡するリスクが高いのだそうです。
配偶者がいると、相手のちょっとした体調の変化に気づくことが心臓発作の防止につながりますし、また、仮に発作が起きても、すぐに救急車を呼ぶことができるでしょう。他方、独身の場合、自宅でいきなり倒れると、誰にも気づかれないまま絶命するおそれがあります。
■4:重度のうつ病になりやすい
精神医学の専門家ゲイル・サルツ博士によれば、独身者は既婚者よりもうつ病が重症化しやすいとのことです。
うつ病による心身の不調が生じた際、身近な配偶者がそれに気づくことが早期治療につながります。他方、独身の場合、自分でうつ病にかかったことに気づかないまま、症状が深刻化するリスクが高いといえるでしょう。
■5:認知症のリスクが高くなる
フィンランドで2,000名の中年男女を20年にわたって調査したところ、離婚した人や配偶者と死別した人は、認知症のリスクが高いことがわかりました。
離婚した人は、認知症のリスクが3倍、若くして未亡人となった人は、6倍になるといいます。頭をシャープに保つためにも、生涯の伴侶を得ることが大切だということがわかりますね。
■6:事故死しやすい
独身者が抱えるのは病気のリスクだけではありません。ライス大学とペンシルバニア大学が100万人以上を対象に20年の歳月をかけて調査したところ、独身者は既婚者よりも火災やガス中毒などの家で起こる事故で死亡するリスクが2倍高いことがわかったのだそうです。
独り暮らしだと、環境の異変に気づきにくく、また、事故が起こったときに、助けを求められないためかもしれません。
以上、独身者が抱える健康上のリスク6つをお届けしましたがいかがでしたか? 若いうちは自由を謳歌できても、身体のあちこちにガタが生じ始めると、「やっぱりあのとき結婚しとけばよかった」なんて後悔することになりかねません。
既婚者のかたは、今後パートナーにムカつくことがあっても、「でも、この人がいるおかげで私は健康でいられるのだ」と感謝するようにしたいものですね。
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【参考】
※ 10 Surprising Ways Marriage Makes You Healthier – Woman’s Day