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片山被告の身柄拘束 遠隔操作「自分が真犯人」

2014/5/20 12:42
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 パソコン遠隔操作事件で、元IT関連会社社員、片山祐輔被告(32)=威力業務妨害罪などで公判中=の弁護側が20日、東京都内で記者会見し、片山被告が一連の事件について「自分が犯人でした」と認めたことを明らかにした。16日に報道機関などに届いた真犯人を名乗るメールも、被告本人が送ったという。発端となった4人の誤認逮捕から2年近く、事件は大きな節目を迎えた。

弁護士事務所が入居するビルを出る片山被告(20日午前、東京都港区)
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弁護士事務所が入居するビルを出る片山被告(20日午前、東京都港区)

 東京地裁は20日、保釈を取り消す決定をした。決定を受けて東京地検は同日午前、東京都内の弁護士の事務所にいた片山被告の身柄を拘束。ポロシャツにジーパン姿の被告は係官に付き添われ、無言でワゴン車に乗り込んだ。

 弁護側によると、片山被告は「(16日のメール送信について)警察が尾行しているとは思わなかった。河川敷に携帯電話が埋められていたとの報道をネットのニュースで知り、もうだめだと思った」と説明。動機については「母親が心配しているので裁判を早く終わらせたかった」と話した。身柄拘束時には、係官に向かって「すいませんでした」と謝罪した。

 片山被告は19日午前から連絡が取れなくなっていた。同日午後9時半ごろ弁護士に電話があり、弁護士が「電車の音が聞こえるが、どこにいるんだ」と聞くと、「自殺しようとしている」と答えたため説得。被告は20日になって、弁護士の事務所に姿を見せた。

 真犯人を名乗るメールは16日、片山被告の公判中に報道機関などに届いた。警視庁によると、東京都内の河川敷で15日夕、片山被告が何かを埋めているのを捜査員が確認。翌日、掘り起こしたところビニール袋に入った携帯電話を見つけた。報道機関に届いたのと同じ文言のメールを送った痕跡があり、携帯電話からは片山被告と同じDNA型が検出された。

 警視庁などは、片山被告がタイマー機能を使って、公判中にメールが届くように設定したとみている。

 弁護側は公判中にメールが届いたことで、片山被告が犯人でないのは明らかだとして、東京地検に起訴の取り消しを求めていた。

 今年2月からの公判でも、片山被告は「(真犯人に)私のパソコンをのぞかれて、犯人に仕立て上げられた。徹頭徹尾、事実無根です」などと法廷で一貫して起訴内容を否認。弁護側も「片山被告のパソコンも遠隔操作されていた」と主張していた。

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