CDの回収、撤去が決定したCHAGE and ASKA。この極上ハーモニーを、もう聴くことはできないのか? 右がASKA容疑者、左はCHAGE【拡大】
「SAY YES」「YAH YAH YAH」。CD総売り上げ3140万枚を誇り、日本音楽史上に輝かしい功績を刻んだチャゲアスの歌は、もう聴けないのか-。
ASKA容疑者の逮捕から2日後の19日、午前中から協議を重ねてきたユニバーサルミュージックが午後4時半、公式HPで対応を発表。チャゲアスおよびASKA容疑者のソロ名義の作品について、〔1〕関連契約(製造権、販売権、非独占的な配信権)の解約または停止〔2〕CD・映像商品全タイトルの出荷停止〔3〕同商品の回収(契約上、当社において回収可能なもの)〔4〕全楽曲・映像のデジタル配信停止を決めた。
ユニバーサルとチャゲアスおよびASKA容疑者との専属契約は2011年に終了しているが、同社は「今回の逮捕は決して看過できるものではなく、厳正な措置をもって臨むべきとの判断に至った」と説明する。
回収などの対象作品はCD・DVD合わせて74点。「SAY-」「YAH-」など全盛期のヒット曲の販売権を持つヤマハミュージックコミュニケーションズもこの日、対象商品65点の出荷、楽曲配信の停止と回収を発表した。
被害額について両社は「今の段階では想定できない」としたが、皮肉にも主要音楽配信サイトでは駆け込みダウンロードが発生。レコチョクシングルランキングで「SAY-」が27位、「YAH-」が32位に急浮上。トップ100に10曲がランクインするほど関心が高まっている。
また、東京・銀座の大手レコード店が「今日、撤去しました」と話すなど、発表を受けて全国のレコード店は対応に追われた。芸能界を揺るがす“ASKAショック”。トップアーティストによる薬物事件の波紋は広がるばかりだ。
(紙面から)