5月25日(日)横浜アリーナで、ついにAJスタイルズとの“世紀のリマッチ”が決定したオカダ・カズチカにニューヨークでインタビュー! 前回は乱入もあったが、今回こそベルトを奪い返せるのか? “裏切り”の裕二郎についても直撃!!
■横浜アリーナでは1vs1。絶対に逃がさない。確実にベルトを取り返しますよ。
――ひさびさのカナダ、アメリカの空気はいかがでしたか? レインメーカーになってからは初めてですが。
オカダ 試合も楽しいですし、普段の生活も懐かしい感じがします。修行の雰囲気を思い出しますし。ROHの道場にも行きましたけど、そこでも懐かしいというか、修行時代を思い出しました。今回の遠征は、充実してますね。
――3年前の新日本の東海岸ツアーも含めた修行時代と、レインメーカーになってからとでは、反応は変わってきてますか?
オカダ そこは、まだまだだなと。新日本の中ではレインメーカーは浸透してきてますけど。こっちではまだまだっすね。ただ、ニューヨークの歓声はもの凄かったですけど。
――大「オカダ」コールが起きましたからね。
オカダ ま、試合さえしてしまえば、お客さんのハートをつかむ自信、見た人に覚えてもらう自信はありますんで。さらに海外で試合をしていけば、ついてくるんじゃないかと。そこは、インターネットだけでは伝わらない部分もあるんだろうなと。
――2戦目のカナダ・トロントではタッグでAJスタイルズとタッグで再戦しました。
オカダ トロントは7年ぶりになるんですけど、隣に外道さんがいたんで試合としてはラクに望めましたね。AJがいるんで、横浜アリーナに向けて、何か掴みたいと思って。
――さらに、ニューヨークでは急遽、3WAY戦が実現しました。
オカダ ええ。3WAYということもあって、倒し損ないましたけど……。ただ、言い訳はしないです。次は(マイケル・)エルギンもいないですし、横浜アリーナでは、1vs1なんで絶対に逃がさない。自分が確実にベルトを取り返します。
――オカダさん的に、横浜アリーナが“本番”と考えると、結果的に前哨戦が1試合増えたわけですが。
オカダ そこはお互いさまですけど、AJもだんだんボクのことわかってきたと思うんで、福岡より、さらにおもしろい試合になるんじゃないかなと(自信ありげに)。
―――「何かをつかめた」という手応えは?
オカダ 横浜でやってみて、「あれは正しかったな」とわかるかなと。まぁ、具体的には技の返し方とか、リズムとか。対AJという部分で、いろいろ浮かび上がってきてる部分があるんで。
■ま、いいですよ。裕二郎さん、横浜アリーナも「乱入したければしてください」と。
――あらためて、「レスリングどんたく」の敗戦の理由は、どこにあったと考えてますか?
オカダ ボクとしては、あんま乱入のせいにはしたくないですね。裕二郎さんの裏切りがあるとは思ってなかったですけど、あらかじめ「乱入してください」って言ってましたんで(苦笑)。
――たしかに言ってましたね。
オカダ それは言い訳にはできないです。それにあの乱入があったから、AJが勝ったとも思ってないんで。AJには、それなりの実力はあったと思うんで。まぁ、AJに「ヤングボーイ」って何度も言われましたけど、逆にボクもAJを舐めてたのかなと。
――たしかに、オカダ選手も上から試合前は目線でしたね。
オカダ ええ。「言いたきゃ言ってろ」って感じで。その甘い部分が試合にも出てしまったのかなと。
――ただ、試合だけ見ると、ほぼ互角で、最後に裕二郎選手の介入があり、よくわからないうちにスタイルズクラッシュを食らってしまった感じで。
オカダ そうすね。試合も「これから」という感じでしたから。ツームストーン決めて、レインメーカーに……、という段階でしたんで。ま、いいですよ。それこそ、横浜アリーナも「乱入したければしてください」と(ニヤリ)。
――そこも挑発してしまいますか。
オカダ それも含めて借りを返さないと。今後、裕二郎さんにやり返すこともないと思いますし。裕二郎さんに対しては、とくに何もないんで。裕二郎さんから来てもらえれば、お客さんの溜まってるフラストレーションも完全に取り払えると思うんで。
――その裕二郎選手に関してですが、裏切った理由として「CHAOSにいたのでは、自分の才能が生かせない」と言ってますが?
オカダ さっきも言いましたけど、裕二郎さんに関しては、何もないです。「とくにありません」ですね。
――あ、とくにはない。
オカダ “裏切ってCHAOSからいなくなりました”って事実ぐらいで。パートナーだったわけでもないし。正直、「裏切りました」「そうですか。じゃあ、やり返します!」っていうほど、裕二郎さんには熱くなってないです。
――裕二郎選手は、眼中にないと。
オカダ ええ。正直、それだけの存在じゃなかったと思います。それよりボクはAJに対して、ですね。ま、裕二郎さんは好きにしてください。誰かほかの人が相手してくれると思うんで(ニヤリ)。
――しかし、結果的に新記録に並ぶ前にIWGP連続防衛記録がストップしました。
オカダ べつに防衛回数を増やすことを目指してたわけじゃないんで、気にしてないすね。防衛回数より、自分の腰に「ベルトがないこと」の違和感の方が大きいですね。
■ベルトがなくなって、逆にモチベーションは上がってるというか、楽しくなってきてます。
――ところで 「どんたく」で初対決だったAJですが、対戦する前と実際に闘ってみてギャップを感じませんでした?
オカダ そこは違いましたね。アメリカのレスラー特有の“間”というか、それこそよくわからない技とかもあったんで。ま、言い訳になっちゃいますけど。
――AJは体格的にジュニアながら、アメリカでトップをとっている秘密は感じられました?
オカダ 体格以上のものを秘めたバネや力がありました。それが“天才”といわれるところなんでしょうけど。でも、それ以上の天才はここにいますんで。なぜボクが天才か……天才じゃないな? 逸材……でもないか。逸材でいいです(笑)。
――「ヤングボーイ」と挑発されたことに、正直、どう思ってました?
オカダ 試合した感じでは、そんな舐めてたようとは思えなかったです。逆にムキになってるぐらいで。レインメーカーも研究してましたし。ボクもカーフカッターは勉強不足でしたね。AJに関節を取るイメージはなかったんで。そのへんは対策は練らないとといけないなと。
――AJスタイルズは「俺は“レインマン”。オカダ以上にカネの雨を降らせる」と言ってますが。
オカダ いや、それはボクに任せてもらえればいいんじゃないかと。まぁ、AJにはマネはできないです。“マン”にはできないですよ。やっぱり“メーカー”でないと。
――オカダ選手は、これまで相手に熱くなるタイプではなかったですが、AJはやっと視界に入ってきた?
オカダ ま、初めてIWGP戦で、前哨戦が相手でしたけど、正直、いまは楽しめてますよね。ひさしぶりに。
――AJという相手を楽しめている?
オカダ ええ。両国で試合後に襲われて、いきなり挑戦ってのはどうかと思いましたけど。ベルトを獲り返さなきゃいけなくなって。よくないことですけど、ベルトがなくなって、逆にモチベーションは上がってるというか、楽しくなってきてます。ボクからしたら。
■11年前に横浜に来たファンに来てもらいたい。「今のプロレス=オカダ・カズチカ」を見せますんで。
――今回は、横浜アリーナのメインのリングに立つことになりました。会場に対する思い入れはありますか?
オカダ いや、まったくないですね(苦笑)。だけど、11年ぶりですか? 久しぶりに横浜アリーナで試合をやるってことで、11年後のメインイベントがオカダなんだって。11年前に見てた人はまさか思わなかったでしょう。ボクとAJがそこで闘うなんて、誰も思いつかないですよ。
――たしかにそうですね。
オカダ なんで、11年前の大会を見に来てくれた人も見に来てもらって、その当時といまのプロレスを比べてもらいたいですね。「今のプロレス=オカダ・カズチカ」ですから、ひさしぶりに見に来る人も、いつも見に来てくれる人も、「やっぱりいまはオカダなんだ」と思うでしょうから。ぜひ、ああいう大きな舞台で見てもらいたいですね。
――オカダ選手の試合スタイルなら、横浜アリーナのような大会場のほうがより映えると思います。
オカダ いや、どこでも映えますよ(キッパリ)。でも、大会場は入場も豪華ですし、気合入ると思いますんで。横浜アリーナにもカネの雨を降らせたいし、もちろんAJからベルトを獲り返しますんで。
――最後に、横浜アリーナ大会に向けてファンにメッセージを。
オカダ 11年ぶりの大会ですけど、ボクという1人の人間をシッカリ見てもらえたらなと思います。ボクだけでいいんで。それですべてがわかります。強さも、カッコ良さも、華やかさも。ボクだけ見てれば間違いないんで(ニヤリ)。
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