ユニクロが5月19日に開始したTシャツ作成サービス「UTme!(ユーティーミー)」の利用規約に「著作物に関する全ての権利を株式会社ユニクロに無償譲渡する」とされた項目があることが、ネット上で議論を呼んでいる。
「UTme!」はスマートフォンやタブレット端末のアプリを使ってTシャツを作り、その場で購入できるサービス。ユーザーの持つ写真やイラストを使った「自分だけのTシャツ」を作ることができるのが特徴だが、規約上では、こうしたできたTシャツが無断かつ無償で全国のユニクロの店舗で販売されることも可能になっている。
利用規約には全著作権をユニクロに譲渡することのほか、オリジナルの著作者が持つ公表権などの「著作者人格権」も行使できないと定められているためだ。第9条(権利帰属)に、次のような記載がある。
・ユーザーは、投稿データについて、その著作物に関する全ての権利(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含みます)を、投稿その他送信時に、当社に対し、無償で譲渡します。
・ユーザーは、当社及び当社から権利を承継しまたは許諾された者に対して著作者人格権を行使しないことに同意するものとします。
・ユーザーは、当社が実施する各種キャンペーン等に投稿データが使用されることに同意するものとします。
(UTme!利用規約)
この規約について、ネット上では注意を喚起する声が相次いでいる。
これ、クリエイター的な人たちが「サンプルで1枚手軽にユニクロで出力しよう!」とかすっげー危険だよ。著作権すべてが譲渡されるうえ、人格権も行使できないからユニクロ側が量産、改変し放題。http://t.co/Bn82Zjj7E0
— tatuya (@tatuya_kannagi) 2014, 5月 19
オリジナルTシャツが作れるというUTme 。利用規約みたら、データを送信したと同時にその著作物に関する全ての権利を譲渡したことになるってすごいな。全然私だけのTシャツじゃないじゃんw http://t.co/H2jDM1JVXH
— ぐんだむ@ぶんご (@GundamForGame) 2014, 5月 19
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The Huffington Post | 投稿日: 2014年05月19日 18時31分 JST | 更新: 2014年05月19日 19時52分 JST