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 パソコン(PC)遠隔操作事件で、「真犯人」を名乗って16日に報道機関などへ送られたメールは、片山祐輔被告(32)=威力業務妨害などの罪で起訴、保釈中=が自分で送った可能性があることが19日、捜査関係者への取材でわかった。メールは片山被告の無実を示唆する内容で、東京地検は片山被告の保釈取り消しの請求を検討している。

 一方、片山被告の弁護団は同日、「真犯人」メールによって「被告が犯人ではないことが明白になった」として、東京地検に公訴の取り消しを申し立てた。

 捜査関係者によると、警察官が15日、片山被告が東京都江戸川区の荒川河川敷に物を埋める様子を目撃。掘り返したところ、スマートフォン(スマホ)が見つかった。接続記録を調べたところ、「真犯人」メールを送信したとみられる痕跡が見つかったという。