(縁)《人は誰しも大切な人に願う》《その人を分かりたい》《その人に分かってほしい》《しかし分かり合いたいと願えば願うほど人と人は違う…》《人はしょせん孤独だと気付かされる》《人は結局分かり合うことはできないんだろうか》《それがどんなに大切な人でも》
(花子)きぼう信用金庫の横領事件です。
冤罪です。
私の無実を証明してください。
そしたらエミリの秘密教えます。
(花子)事件が分かったのは3年前です。
きぼう信金では電算室で顧客情報の管理をしていました。
犯人は私のIDでそこに侵入したんです。
そして同じIDでシステムにログインし不正処理を行ったんです。
被害総額は1,200万。
実は横領があった前の日IDをなくしたんです。
でも翌日デスクに置かれてて。
誰かが拾ったんじゃないかと思って紛失届は出さなかったんです。
(縁)疑われた根拠は他にもある。
防犯カメラに映ってた犯人の背格好が彼女にとても似てた。
(花子)弁護士に言われたんです。
「これだけ状況証拠が揃ってたら勝ち目はない」って。
連日の取り調べで疲れ果ててて早く楽になりたくて…。
(小宮山)それで認めてしまったんですね?はい。
・
(ノック)
(柴崎)失礼しま〜す。
お待たせしました。
柴崎先生。
(小宮山)私が呼びました。
実は彼…。
(柴崎)僕がこの世で最も嫌いなもの何か分かりますか?
(花子)はい?女性の悲しむ姿です。
弁護士の柴崎です。
はい。
先生お願いします。
彼女どん引きじゃないっすか。
失礼。
では本題です。
田中花子さん。
(花子)はい。
証拠が見つかったとき警察への再捜査および謝罪要求相手の出方しだいによっては提訴も可能です。
無実の罪で失った名誉を取り戻すため一緒に戦いましょう。
ねっ?
(小宮山)こんなんですけど案外信用できますんで。
あの…あの再捜査とか謝罪とかそういうのは必要ないんです。
私はただ彼に分かってもらえればそれで…。
あの…彼?当時付き合っていた恋人です。
ありのままの私を受け入れてくれた初めての人でした。
彼にだけは真実を知ってほしいんです。
だから無実の証明だけで十分なんです。
(小宮山)あなたの歩き方や姿勢をより詳しく犯人と照合するために映像撮らしていただきます。
「少し歩いて立ち止まる」というのを何回か繰り返してください。
はい。
(小宮山)松井君ぼ〜っとしないで撮って。
(松井)あっすいません。
(桜子)見とれちゃって。
美人ですもんね花子さん。
(松井)いや別に…。
君も目を付けたのか〜。
大人の色気に引かれるなんてがきのくせにセンスがいいね〜。
(松井)ちょっと…。
(小宮山)犯人の歩き方なんですが重心が右にずれています。
無意識に左足をかばってるってことですか。
(小宮山)ええ。
例えば過去左足をケガしたとか。
そしてこちらが田中花子さんです。
(松井)重心の傾きがありませんね。
(桜子)ホントだ。
体格は似てるのに。
田中花子さんは犯人ではない可能性が高いです。
IDカードの件から考えても内部の犯行だ。
この映像を見るかぎり女性が犯人とは限らない。
その当時の神田支店の関係者念のため全員分照合しよう。
(桜子)はい。
(支店長)冤罪?
(松井)ええ。
それであの横領事件を再調査してます。
(支店長)何でいまさら。
正直言って迷惑です。
あの事件のせいでうちの評判はがた落ちで…。
(社員)支店の閉鎖も検討されたんです。
(社員)そうそう。
客にも散々言われましたよ。
「預けてる金本当に安全なのか?」って。
当時の支店長は責任を取って辞職しました。
それで私が後を引き継いだんです。
恨んでるんでしょ?支店長は。
ねっ。
そうそう。
一番の被害者だしね。
冤罪だっていってもみんな人ごとなんですね。
自分だっていつおんなじ目に遭うか分からないのに。
うん…。
(桜子)松井さんどうかしましたか?
(松井)えっ?あっごめん。
この間から田中花子さんのことが何か気になるんだよ。
またですか?あっ。
恋ですねそれは。
(松井)だから違うんだって。
だったら何が気になってるんですか?それが分からないんだ。
「分からない」って…。
そういうことない?こう霧の中にいて向こうにぼんやりと何かあることだけは分かる。
そんな感じ。
あっ…幻想的な表現ですね。
風景が目に浮かびます。
今の話で何で風景を想像するかな?
(桜子)くるみちゃんおかえり。
(くるみ)ただいま。
(桜子)んっ?何かあった?
(くるみ)ううん。
ちょっと管理人さんのとこに行ってくる。
うん。
ねえ管理人さん。
(白石)んっ?もしずっと真紀がこのままだったら千代田科捜研どうなるのかな?なくなっちゃうよね。
みんなにお給料とかも払えないし。
(白石)そんなのくるみちゃんが心配しなくていいんだ。
でも真紀の大切な場所だから。
どうしたらいいんだろ。
(涼子)《真面目に働いてるだけで人に恨まれるって》《何なのかしらねあなたの生き方って》
(女性)今日夕飯の後のデザート何にしよっか?
(男の子)う〜んリンゴとイチゴとキウイ。
(女性)え〜3つ?
(男の子)うん。
(男性)3つも?
(女性)3つだってパパ。
(涼子)《自分の息子まで切り捨てて》
(田坂)うへっ。
(舌打ち)おかけになった番号は当分の間使われ…。
(涼子)相談があるの。
優のこと。
(柏木)あしたから山梨行ってくるわ。
(井川)山梨?山梨って確か永友さんの遺体が見つかった場所ですよね。
初動捜査で容疑者に挙がった男の故郷も確か山梨だった。
ああ。
永友が担当してた事件の容疑者だ。
結局は空振りに終わったけどな。
その男以外永友と山梨をつなぐ接点はなかった。
流田も同じだ。
(井川)なら何でいまさら山梨なんか。
千代田さんにゆかりがあることが分かった。
千代田さんの地元ってことですか?いや亡くなった妹さんが東京から移り住んだらしい。
その妹さんはくるみちゃんの母親だ。
くるみちゃん自身も山梨で生まれてる。
ただの偶然とは思えねえ。
(井川)確かに。
けど分かんないんですよねえ。
千代田さんも永友さんもお互い面識があったこと何で黙ってたんですかね?流田縁にも柏木さんにも。
別に不思議なこっちゃねえよ。
(井川)えっ?「友達だ恋人だ」ってしょせん他人だよ。
全部話せるわけじゃねえ。
(エミリ)《相談があるんですけど》《縁じゃ駄目なんです》《尾行?》
(エミリ)《はい。
夜何度かつけられてるような気がして》《あっ…実際危害を加えられたわけじゃないし気のせいなのかもしれません》《でも気味が悪くて》《心当たりは?》《もしかしたら担当した事件の容疑者が逆恨みしたのかもしれません》《お前の近所の交番に警邏強化しておくように言っておく》《万が一のことがあったら俺に連絡しろ》《あっありがとうございます》《何で流田に隠すんだよ》《俺があいつの立場なら頼ってほしい》《恋人だからって何でも言えるわけじゃない》《知らない方がいいこともありますよ》急用?丈太朗何かあったのか?
(桜子)何か3番目の弟さん…んっ?4番目かな?何番目でもいい。
話を進めろ。
何かご両親が急用で松井さんが授業参観に行かなきゃいけなくなったらしいんです。
終わったらすぐこっちに向かうそうです。
流田さん。
ここです。
言えよ。
(蔵森)そりゃ正直恨みましたよ。
(蔵森)あの横領事件の後支店長の私が責任負わされたんで。
あっでも冤罪かもしれないって…。
今証拠集めてます。
(蔵森)それが本当だったら同情します。
私が恨むべきはのうのうと逃げ延びてる犯人の方です。
できる限りのことはします。
何でもおっしゃってください。
ありがとうございます。
・
(ドアの開閉音)あっすいません。
あのうちの家内です。
(優美)どうも。
(蔵森)ごめん。
急にパートの子が「休む」って言うから…。
(優美)あっううん。
これで大丈夫かな?
(蔵森)どれ?
(桜子)どうしましょうこれ。
バッテリー。
バッテリー…。
(桜子)はい。
いかがですか?
(小宮山)きぼう信金の神田支店の職員の中には犯人と一致する人物はいないようです。
おそらく管理システムを知ってる内部の職員が外部の人間を使って犯行に及んだんだろ。
(小宮山)外部の人が実行犯となると調べようがありません。
そんな…。
それじゃ真犯人どころか冤罪さえも証明できないじゃないですか。
もう一度一からやり直してみますか。
見落としたことが何かあるかもしれない。
タフですね相変わらず。
何か分かったんですか?犯人分かったんですか?ある人物の歩幅や姿勢など歩行の特徴を照合した結果犯人と完全に一致しました。
(花子)蔵森支店長…。
いやその後ろに写ってる人物です。
蔵森優美。
蔵森元支店長の奥さんです。
おそらく顧客管理システムについてよく知る蔵森元支店長があなたのIDを盗み蔵森優美を手引きして実際に不正処理を行わせたんではないかと思います。
よかったですね。
冤罪証明されましたね。
あっ…ありがとうございます。
冤罪と真犯人を証明したこの鑑定結果をこのままにできません。
こちらの顧問弁護士として信頼できる警察関係者に渡すつもりです。
よろしいですか?
(花子)もちろんです。
これから彼に連絡してみます。
無実を証明できたことを話してもう一度自分の気持ち伝えます。
もし彼の気持ちが戻らなかったとしても私は大丈夫です。
前向きな気持ちでこれからは生きていけます。
すいません流田さん。
報酬と例の話はまたあしたこちらに伺います。
よろしいですか?分かりました。
お待ちしてます。
(花子)ホントにありがとうございました。
よかったですね花子さん。
(小宮山)ええ。
流田さんも。
これでエミリさんの事件も新しい手掛かりがつかめますね。
ヤッベえ…。
(島本)あれ?丈太朗君!あ〜どうも。
今日も裁判ですか?
(島本)そうなんだよ!足立区資産家殺人事件の初公判。
傍聴券倍率20倍だぜ?いや話題の裁判だけあって見応えあった!すいませんキング。
実は今急いでて…。
あっ!ごめん。
じゃあまた。
あの!ちょっといいですか?
(島本)えっ?きぼう信金の横領事件覚えてます?・
(ドアの開く音)
(桜子)だっ大丈夫ですか?何してたんですか?こんな時間まで。
(松井)霧が晴れたんです!
(小宮山)それは何よりです。
依頼はすでに解決しましたが。
えっ?え〜…。
聞くだけ聞く。
何があった?花子さんを見てから違和感があったんです。
でもそれが何なのかずっと分かんなくて。
けどここに来る途中に傍聴キングに会って…。
傍聴キング?何ですか?それ。
えっ?裁判の傍聴マニアの友達。
横領事件の裁判について色々聞いたんです。
僕そのとき何げなく言ったんですよ。
「花子さん美人っすよね」って。
そしたらその友達驚いて。
「3年前に傍聴席で見た彼女は地味過ぎて逆に顔が思い出せない」って。
あっあった。
これです。
見てください。
(女性)あ〜田中さんですか…正直すごくおとなしい子だったんで…。
(男性)特に目立つような存在の子じゃなかったんですよね。
(男性)地味でしたよ。
違和感の正体はこれだったんです。
あまりにもささいなことで思い出せなかったんです。
彼女の昔の写真どっかにないか?探してみます。
ありました。
田中花子の写真。
(桜子)どういうことですか?これが同一人物だとしたら整形したとしか…。
顔を変えて生まれ変わりたかったんすかね。
彼女言ってたよな…。
《ありのままの私を受け入れてくれた初めての人でした》大切な人に会うのに顔を変えるはずがない。
だったら何で?レナちゃんもう上がっていいよ。
(女性)はいありがとうございます。
(蔵森)お疲れ。
(蔵森)お花をこうずら〜って並べて…。
(優美)あっいいね。
(蔵森)で入り口…。
あっお疲れ。
(優美)あっお疲れさまです。
(女性)あのちょっとお話があるんです。
いいですか?
(蔵森)うん。
奥さまも一緒に聞いていただけますか?ええ。
これ覚えてますか?忘れたの?これをくれたとき言ってくれた。
「そのままの君でいいんだよ」って。
どういうこと?何の冗談だよ。
(花子)私田中花子です。
気付かなくても無理ないよね。
あなたに近づくために整形までしたんだから。
嘘でしょ?出所して真っ先にあなたの家に行った。
驚いた。
あなたがその女と出てきたの。
女の勘ね。
はめられたと思った。
確証が欲しくて顔も変えてこの店のパートに入った。
でもなかなか証拠が見つからなくて。
そんなとき民間の科捜研の人と知り合って証拠を見つけてもらった。
その女でしょ横領したの。
悪かった!この女に言われて…。
何よそれ。
人のせいにしないでよ!全部この男の計画よ!私の体形に似てるからあんたを選んだの!この男は初めからあんたに罪をなすり付けるつもりだったのよ!許してくれ花子。
頼む。
(花子)分かった。
許してあげる。
えっ?でも…その前に邪魔者を消さなきゃね。
やめ…。
花子さん!
(花子)あっ…。
あっ…。
(桜子)流田さん?流田さん!流田さん!永友エミリです。
足を引っ張らないように頑張ります。
今日からよろしくお願いします。
(男性)よろしく。
ハハ。
おいおいおい…ちょっとカワイイな。
(男性)ああ美人だな。
(男性)男いるのかな?
(エミリ)よろしくお願いします。
(男性)よろしく。
(男性)よろしくね。
(エミリ)あっ永友です。
よろしくお願いします。
(男性)そのね被害者の外傷についてが気になるんでもう一回見直しといてください。
(エミリ)ちょっと何するんですか!そっちは器物破損です。
花は自由に伸び伸び育てた方がいいんです。
だいたいあなただって伸び放題じゃないですか。
(男性)どうぞ。
(エミリ)ありがとうございます。
(男性)それよりさ大丈夫?流田とよくやり合ってるよね。
(エミリ)あ〜めんどくさい人ですね。
偏屈で。
分かる。
同じ班だと最悪だよ。
鑑定も普通の考え方しないんだ。
手間のかかる方法ばっかやってさ。
いわゆる厄介者。
何でそれが厄介なんですか?
(男性)えっ?でも今君も「めんどくさい」って。
ええ。
でも面白いですよ。
みんなおんなじ考え方だと想像とか発想の幅が狭くなりません?
(エミリ)おはようございます。
あっすいません。
あっあのゆうべありがとうございます。
あれ掛けてくれたの流田さんですよね?「言い掛かりはやめろ」って。
お礼言ってるんですけど。
毎日残業してよっぽど仕事が好きなんですね。
何で1人が好きなんですか?そんなふうに考えたことないです。
「人は裏切る傷つける怒る泣く人間は重たい人間は難しいひとりが楽」確かに。
でも私は誰かと分かり合いたい。
私にとっては科学もおんなじです。
分からないから解き明かしたい。
知りたいんです。
あっあの1人って何が楽しいんですか?知りたいんです分からないから。
あの面白い一人遊びがあるとか?流田さん仕事以外で何してるときが楽しいですか?趣味ぐらいありますよね?いいかげんにしろ!君はおかしい!1人の楽しさを知りたいならまずは1人になれ!なぜ俺に関わろうとする?やってること矛盾しちゃってんだろ!なぜ分からない?フッフフ…。
ハハ…。
何がおかしい?だってしゃべったから。
はっ?面白いです。
流田縁面白い!ハハハ…。
何なんだよ。
終わったあ…。
えっ…いいんですか?いちいち聞くな。
めんどくさい。
あんなライトの酸化物何で分かったんだ?ただの勘です。
はっ?先入観を捨てて逆に絶対にないだろうなって思う遺留物を見てみたんです。
そしたら見つかりました。
だから私が一番驚いてるんです。
何だよそれ。
フフフ…。
すっかり寒くなりましたねえ。
うん。
でも私冬も嫌いじゃないです。
ふ〜ん。
今度お花見行こうよ。
私お弁当作る。
作れんの?ひど〜い。
作れるよものすごいおいしいの。
作ろうか?フフフ…。
(エミリ)アネモネは…。
愛することを永遠に誓う。
それってプロポーズ?はい。
アハハハハ…。
エミリ。
エミリ!あ〜!
(くるみ)縁?縁大丈夫?
(桜子)流田さん。
縁…。
(桜子)流田さん!松井君先生呼んできて。
(松井)はい。
すっごく心配したんだよ?縁…。
(桜子)よかったホントに。
また死に損なったか。
えっ?
(松井)先生連れてきました。
(医師)流田さんここどこか分かりますか?
(医師)お待たせしました。
千代田恵さん。
出産予定日前に早期胎盤剥離を発症し…。
覚えてらっしゃいますか?すぐに救急で搬送して結局お亡くなりになりました。
あっではこの3人に見覚えは?この方確か恵さんの親戚の方じゃありませんか?赤ちゃん引き取った。
(柏木)そうです。
ではこちらの2人は?
(医師)すいません。
見覚えありませんね。
あの最後に子供の父親はご存じありませんか?
(医師)確か地元の人だって話は聞きましたけど「もともとその人と暮らすために恵さん1人で東京からやって来た」って。
その男のために山梨に。
やだこっち見ないでください。
(松井)ヤバい。
(桜子)面白い。
(松井)これヤバッ…。
(桜子)え〜?帰ってきた!
(桜子)あっ。
(くるみ)ほら早く早くこっち来て。
ほらほら。
みんな待ってたんだよ。
心配かけました。
おかえりなさい流田さん。
まだ無理しちゃ駄目ですよ。
無理する前に仕事がないだろ。
あっ確かに。
・
(ノック)
(小宮山)花子さん。
(花子)聞きました。
流田さんが警察に証言してくれたこと。
「事故だった」って。
おかげで私不起訴になりました。
そうですか。
蔵森たちのことも聞きました。
警察に横領事件の真相話したそうですね。
皆さんに良くしていただいたのに流田さんには取り返しのつかないこと…。
エミリにも何て言ったらいいか…。
私自分の名前ずっと嫌いでした。
知ってますよね?整形する前の私の顔。
地味で何の特徴もない…性格も卑屈でつまらない。
思ってました。
花子なんて名前自分にはふさわしくないって。
でもエミリと出会って変わりました。
不思議なんですけど自然と笑顔になるんですエミリといると。
ある時エミリが何げなく言ったんです。
「花子っていい名前だね」って。
私に「似合ってるね」って。
エミリのおかげで私少し前向きになれたんです。
そんなころ蔵森に食事に誘われたんです。
優しくされて初めて必要としてくれる人と出会えたと思いました。
でもそれが横領の罪をかぶせる嘘だと知らずに。
私は弱い人間です。
その弱さにつけ込まれてだまされてしまいました。
今はもう弱くない。
えっ?自分の弱さを認めたとき人は強くなれます。
愛情は花を育てるのと同じだと思います。
どっちもどんなときも諦めずに時間をかけて育てるからです。
いつか本当のあなたを認めてくれる人がきっと現れます。
ありがとうございます。
エミリのこと話さなきゃいけませんね。
エミリがボランティアに来られなくなったのは大学の恩師に会いに行ってたからだそうです。
恩師?
(花子)「やらなきゃいけないことがある」って。
「手遅れになる前に」手遅れになる前に?
(花子)すいません。
私が知ってるのはそれだけです。
そうですか。
(花子)あっあと…これ何かの役に立てればと思って。
私が恋愛で悩んでいたときにエミリが留守電に入れてくれたんです。
でも今あなたの話を聞きながら思いました。
それを渡すことが私の役目だったのかもしれません。
(エミリ)エミリです。
ごめんね。
電話出られなくて。
この間の話まだ悩んでる?もらった電話そのことかなあって。
(エミリ)私思うの。
愛って花みたいだなあって。
種をまいて水と肥料をいっぱいあげてゆっくり大切に育てる。
そしたら大きな花が咲く。
(エミリ)自信持って。
あなたのすてきなところ分かってくれる人はきっといるから。
また連絡するね。
(電子音)
(花子)あなたとエミリ私に同じ言葉をくれた。
(花子)2人は本当に通じ合ってたんですね。
エミリあなたの話をしてるとき本当に幸せそうだった。
「あなたと出会って居場所ができた」って。
エミリに何があったのかは分かりません。
でもきっとあなたの元に帰ろうと思ってたんじゃないでしょうか。
《人は誰しも大切な人に願う》《その人を分かりたい》《その人に分かってほしい》《しかししょせん人は孤独だ》《完全に他人と分かり合える日など永遠に訪れないのかもしれない》《それでも諦めずその大切な誰かと分かり合おうとする思いが…》《自分の居場所をつくるのかもしれない》《そして居場所を手に入れた人は…》《強くなれる》
(柏木)話って何だ?所長のものだ。
その中の手帳にエミリのことを調べてたメモがある。
いったい何のために調べてたのかその証拠品の意味は何なのか俺には分からない。
お前に調べてほしい。
ビール瓶と歯ブラシから検出した指紋とDNAの報告書だ。
所長のものでもエミリのものでもなかった。
事件の関係者の痕跡かもしれない。
俺はお前を疑ってる。
何で手掛かりを渡す?目的は同じだ。
俺も真相が知りたい。
俺は何があっても逃げないと決めた。
(くるみ)ねえ真紀…。
私決めたからね。
(柴崎)じゃあそのような段取りでいきましょう。
自信持っていいんです。
行きましょう。
はい。
お待たせしました。
皆さんに大事なお話が。
何なんだよくるみ。
ではくるみさんどうぞ。
(松井)くるみさん?
(柴崎)今日は私くるみさんの顧問弁護士として伺いました。
(小宮山)何の冗談ですか?私ここの所長代理になりたいんです。
(一同)はっ?
(柴崎)ちなみに代表取締役は年齢制限がありません。
ここは真紀が守り続けてきた大切な所です。
私にとっても大切な居場所です。
だから真紀が戻ってくるまで私が守りたいんです。
そのためにはみんなの力が必要です。
この事務所の営業を再開して私と一緒にここを守ってくれませんか?お願いします。
はい。
私は賛成です。
誰か反対の人っています?異議なし。
ここは私にとっても大切な場所です。
なくなったら他に行く所はありません。
僕もくるみちゃんに一生ついていくよ。
くるみの頼み断ったら後が怖いからな。
だそうです。
くるみ所長代理。
ありがとう。
(柴崎)では全員の総意でくるみさんを所長代理として本日より通常営業に戻るということで…。
あっ。
全員じゃないっす。
(柴崎)えっ?ずっと忘れてた。
(桜子)あっ忘れてた。
1人足りない。
(小宮山)仲間外れにすると後が面倒ですよ。
呼んだ方がいいんじゃない?じゃ一応声掛けますか。
(桜子)田坂さん!ちょうどよかった。
今連絡しようと思ってたんです。
(田坂)頼みがある。
俺の依頼引き受けてくれるか?これが証拠品だ。
そういうことだ。
あとは頼む。
ちょちょっ…意味分かんないっす。
(田坂)邪魔だ放せ。
どうしたんですか?田坂さん。
変ですよ?お前なんかいつも変人だろ!積もる話もあるんです。
こっちも色々あって…。
知るか。
生きてりゃ色々あるに決まってんだろ!あっ。
久しぶりだから照れてるんですか?あ〜…答えるのもバカバカしい。
あっ。
いらっしゃいませ。
だから「早く帰る」っつったんだ。
(涼子)あなた…。
(優)どういうことだよ。
話が違うだろ!「こいつだけには絶対頼らない」って言ったよな?
(田坂)おうおうありがたいねえ。
誰がお前を助けるか。
俺の人生めちゃくちゃにしやがって。
(園田)《被害者は病院に。
重傷だそうです》《暴行を加えた方は?》
(園田)《今はおとなしく聴取に応じてます》《ああ》《あっ田坂さん》《あっあのただ…》《何だ!》《優…》《俺は悪くない。
相手が先に因縁つけてきたんだよ!》《なっ違うんだよ!》《傷害の現行犯だ。
連行しろ》《話ぐらい聞けよ!あんた俺の…》《勘違いするな!お前は被疑者だ》全部お前のせいだ。
田坂さんどなたですか?
(田坂)息子だ。
2014/05/14(水) 22:00〜22:54
関西テレビ1
SMOKING GUN〜決定的証拠〜 #06[字]
突然現れた謎の女…恋人の謎を知りたければ冤罪を証明しろと持ち掛けられた交換条件!仕掛けられた罠と届けられた亡き恋人の伝言とは?香取慎吾 西内まりや他
詳細情報
番組内容
流田縁(香取慎吾)は、報酬とは別に生前の永友エミリ(倉科カナ)の秘密を教えると言う田中花子(片瀬那奈)の依頼を受ける。だが、所長の千代田真紀(鈴木保奈美)は未だに入院中だ。
花子は、勤めていた信用金庫で発生した横領事件の犯人とされたが冤罪(えんざい)だと縁たちに訴える。犯人は顧客情報を管理する部屋に、花子のIDカードで侵入。防犯カメラにも花子と似た背格好の人物が映っていたため、
番組内容2
犯人と特定されたのだ。花子は事件前日にIDカードをなくしていたが、紛失届を提出している。しかし信じてもらえず、弁護士にも認めた方が罪を軽く出来ると促されて従ってしまった。
縁たちは、証拠とされた防犯カメラに映った犯人の映像と、花子の歩行を映したビデオを比較。すると、犯人の歩き方には特徴があることが判明。犯人を突き止めるため、事件当時に信用金庫で働いていた職員の歩行ビデオを集める。
番組内容3
石巻桜子(西内まりや)とコンビで出かけた松井丈太朗(中山優馬)は、花子が気にかかる。桜子には恋でもしたのだろうとからかわれるが、どうやら丈太朗は何かがひっかかっている様子。
そんな頃、柏木夏生刑事(谷原章介)は、エミリの遺体が発見された山梨に向かう。山梨は真紀の妹、つまり、くるみ(濱田ここね)の母親が住んでいた場所だとわかったのだった。
出演者
香取慎吾
西内まりや
中山優馬
安藤玉恵
濱田ここね
・
鈴木保奈美
・
倉科カナ
イッセー尾形
・
谷原章介
他
スタッフ
【原作】
横幕智裕
竹谷州史「Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁」(集英社「グランドジャンプ」連載)
【脚本】
酒井雅秋
【音楽】