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PC遠隔操作 河川敷で発見のスマートフォンから被告のDNA

フジテレビ系(FNN) 5月19日(月)20時39分配信

いわゆるPC遠隔操作事件が、思わぬ展開を見せている。「真犯人」を名乗るメールは、被告による自作自演の疑いが浮上している。河川敷から見つかったスマートフォンから、被告のDNAが検出されたことが、新たにわかった。
16日、真犯人を名乗る人物から届いた新たなメールについて聞かれ、「信ぴょう性は高いように思います。わたしとしては、これをもって、この裁判を終わりにしてほしい」と、裁判の終了を訴えた片山祐輔被告(32)。
ところが、そのメールを片山被告自身が送ったとの見方が強まり、東京地検が保釈取り消しの請求を検討していることがわかった。
19日午後、緊急会見した片山被告の弁護人・佐藤博史弁護士は、「最後の電話は(午前)10時22分ですけれども、30分後くらいに片山さんに連絡したら、電源が切れているか、電波が届かないところにというメッセージが届くようになった」と、片山被告と連絡が取れなくなっていることを明らかにした。
他人のパソコンに遠隔操作ウイルスを感染させ、小学校への襲撃や無差別殺人などを予告したとして、威力業務妨害などの罪に問われている片山被告。
裁判では、冤罪(えんざい)だと無罪を主張し、2014年3月に保釈された。
そんな中、16日にフジテレビをはじめ、複数の報道機関に、真犯人と名乗るメールが届いた。
送り主は「小保方銃蔵」と名乗り、片山被告を犯人に仕立て上げたとする手口なども書かれていた。
メールが送られた時間は、片山被告の裁判が行われていた、午前11時37分だった。
公判終了後、このメールについて片山被告は、「(片山さんが送ったメールではない?)ではないです。犯人が、わざとわたしに、アリバイのある時刻を選んで送ってくれたのかどうか、わからないですけれど」と述べた。
自らが送ったものではないと強調したうえで、メールの送り主については、「人の権利とか、どうも思っていないような、ひどいやつだと思います。(真犯人に対しては?)自首しろとしか言えないですね」と話した片山被告だったが、その後、思わぬ展開になった。
片山被告は、裁判前日の15日、携帯電話を荒川の河川敷に埋めたとみられている。
真犯人を名乗るメールは、タイマー送信の機能を使って、翌日の裁判中に届くように送信したとみられている。
メールが送られた前日に、スマートフォンを東京・江戸川区内の荒川の河川敷に埋めていたという。
そして、スマートフォンに送られたメールの文面が残されていたほか、片山被告のDNAも付着していたという。
これが事実なら、わざわざ墓穴を掘ったことになるが、片山被告の弁護人・佐藤博史弁護士は、「裁判が不利に展開しているなら別ですけれど、弁護団がしっかり頑張って、無罪判決になりそうだったので、(片山被告に)こんなメールを書く動機っていうのは、絶対にない」と主張している。

最終更新:5月19日(月)20時39分

Fuji News Network

 

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