(醍醐)しっかりなさって!
(はな)かよ!どうしたの?
(かよ)会いたかった…お姉やん!
(周造)かよが!?
(ふじ)かよいつ工場からいなくなったですか!?1週間前だ。
前金の分もまだ働いてねえだに。
見つからなんでも金は利子つけて返してもろうぞ!
(戸が閉まる音)
(もも)お姉やんどけえ行ったずら。
かよ…。
かよ!かよ!
(吉太郎)おかあ落ち着けし。
おかあ!・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」ごちそうさまでごした。
こんなうめえもん食えるなんて…生きててよかった。
かよ…痩せたね。
顔色もよくねえ。
毎日朝の5時から夜の8時まで機械の前に立ちっ放しで…。
死ぬほどしんどかったけんどおらが辛抱できたのはサッちゃんがいたからじゃん。
サッちゃん?一日中機械の前にいると立ったまま眠りそうになるだよ。
ふんな時サッちゃんと歌歌って眠気を吹き飛ばしただよ。
(歌声)ふんだけんど…サッちゃん病気になっちまって働けんくなって田舎に帰されただよ。
回想
(せきこみ)サッちゃん。
これせめてもの餞別だ。
持ってけし!かよちゃん…。
(かよ)サッちゃんおらの手ぇ握って言っただよ。
「おらみたいになる前にこっから逃げろ」って。
ほれから一緒に歌歌ってくれるサッちゃんもいなくなって一日中ただ黙って機械の前に立ってるとおらもう自分が生きてんだか死んでんだかよく分からんくなって…。
(かよ)プツッと辛抱の糸が切れちまっただよ…。
かよ…。
おら死んでも工場には戻らねえ。
ふんだけんど女工は5年の約束だから借金がまだ残ってる。
うちに帰ったら工場に連れ戻されるだよ。
おら東京で仕事見っけて必死に借金返すつもりだ。
ふんだからうちには知らせんで…。
かよ…。
今日はゆっくり体休めて。
先の事はまたゆっくり考えよう。
醍醐さんが今夜はここに泊まっていいって。
本当け。
ほのふかふかの布団で寝ていいだけ。
いいだよ。
かよ。
お姉やん決めた。
もう二度とかよを工場に行かしたりはしねえ。
お姉やんも東京で仕事探すから一緒に頑張ろう。
お姉やん…。
(ノックとドアが開く音)てっ!これ何でえ?西洋のパンだよ。
パン?頂きます。
うめえなあ!
(ノック)・
(茂木)醍醐さん。
入りますよ。
(2人)ごきげんよう。
このお履き物醍醐さんのじゃありませんね。
(もも)「かよ無事。
安心せられたし。
修和女学校茂木」。
とにかく無事でよかったよ〜!ふんだけんど何でお姉やんの学校にいるでえ。
そうさな。
おらが迎えに行ってくる。
おまんがか?おらに行かしてくりょう。
ここは母親としてこぴっとしねえとな。
ふじおまん汽車にも乗った事ねえじゃんけ。
(徳丸)ほれ。
往復の汽車賃。
ほれ!ありがとうごぜえやす!必ずお返しします!…で製糸工場の前金も返さんきゃならんずら。
へっ?わしが立て替えてやるじゃん。
てっ…ほんなあ…。
子を思う気持ちはわしにもよく分かる。
本当に恩に着ます。
ふんだけんどおまんの亭主は一体どうなってるだ。
行商に行ったっきりもう3年も帰っちゃねえちゅうじゃん。
いいえ。
2年と10か月です!ふじちゃんも苦労するじゃん。
ほんな薄情な亭主とは別れた方がいいら。
何ならわしが面倒見てやっても…。
…いねえじゃん。
福岡の石炭王に嫁いだ蓮子は夫や娘たちを教育し直そうと孤軍奮闘しておりました。
(嘉納)あっああ…。
(すする音)
(蓮子)さあどうぞ。
冬子さん。
(冬子)うちは牛乳は好かんと。
頑張って飲め。
牛乳を毎日飲みよったら西洋人のごと色が白うなるそうじゃ。
それは違います。
体は丈夫になりますが色が白くなるなんてどの本にも書いてありません。
俺は本は読みよらんきね。
間違った事を子どもに教えるのはよくありません。
ごちそうしゃん。
おとっちゃん行ってきます。
(嘉納)ああ行ってこい。
おとっちゃんではなくお父様と呼びましょう。
冬子さんはもう大きいんですから。
うわっ!
(タミ)ほんなこつ旦那様がお気の毒じゃ!あげな気取った人とおったら息が詰まるしおならもできん!
(笑い声)本当やが。
お姫様は何でん自分の思いどおりにせにゃあ気が済まんとやき。
そうですたい。
それ拭いちゃって。
はい。
はなはかよと東京で暮らす事を考え本腰を入れて就職活動を始めました。
(梶原)そう。
もう卒業か。
でも女の子にお薦めできないね。
何しろ出版社ってのは忙しいからね。
構いません。
私体力には自信がありますしあっ小間使いでも何でもします。
そういえば君は翻訳もできる優秀な小間使いだったね。
よし分かった。
じゃあ上に掛け合ってみるよ。
よろしくお願いします!一方初めて東京にやって来たふじは…。
(生徒たち)ごきげんよう。
かよ…痩せたじゃん。
色も白くなっちまって…。
お姉やんにも同じ事言われた。
おかあ…おらもう工場には戻らねえ。
あんなとこ死んでも戻らんから。
よっぽどつれえ思いしただなあ…。
ほれじゃあうちに帰ってこうし。
おかあやおじぃやんたちと百姓やれし。
帰らねえ。
かよ…。
おらもう貧乏は嫌だ。
東京で仕事見っける。
東京で?東京ならなんぼでも働き口があるしお姉やんもいるし。
なにょう言うだ。
はなはもうすぐ卒業するだから甲府に帰ってくるだよ。
えっ?
(ドアが開く音)おかあ!はな!1人で来ただけ?ほうだよ!かよが心配で汽車に飛び乗っただ!よく1人で来られたじゃんね!おかあ…。
遅くなってごめんね。
どけえ行ってたでえ。
出版社に雇ってもらえるかお願えしに行ってきただ。
出版社?何の事でえ?おかあ。
おら卒業したら東京で働きてえ。
出版社に働くこんになったら甲府には帰れねえけんどおかあほいでもいい?ああ…いいに決まってるじゃんけ。
うん。
はなの好きにしろし!ありがとう!はな。
おかあの本当の気持ちを分かってやれし…。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/05/15(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(40)「さらば修和女学校」[解][字][デ][再]
醍醐(高梨臨)の部屋にかくまわれたかよ(黒木華)は、工場での過酷な生活を語り、東京で暮らしたいと言う。はな(吉高由里子)は、妹のためにも東京で仕事を探そうと…
詳細情報
番組内容
製糸工場で働いているはずのかよ(黒木華)が、変わり果てた姿ではな(吉高由里子)の前に現れた。醍醐(高梨臨)の部屋にかくまわれたかよは、工場での過酷な生活と脱走の経緯を語り、このまま東京で暮らしたいと言う。はなは、かよのためにも東京で仕事を探そうと決心する。一方、かよの失踪を聞いて騒然としていた安東家では、茂木(浅田美代子)から無事との電報が届きひと安心するが、誰が東京へ迎えに行くかという話になり…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,室井滋,黒木華,カンニング竹山,浅田美代子,高梨臨,トーディ・クラーク,藤本隆宏,土屋太鳳,石橋蓮司,賀来賢人,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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