超絶 凄(すご)ワザ!「究極の滑らない靴〜油の坂を攻略せよ!〜」 2014.05.15

匠たちの頂上決戦。
今日本で交通事故より恐ろしい事故がある。
それがこれ。
交通事故で亡くなる人の数は年々減少している。
それに対し転倒・転落事故での死者はじわじわと増え続け5年前ついに逆転。
その差は開く一方だ。
特に転倒事故を起こしやすいのは足腰の弱ったお年寄り。
超高齢化が進む日本。
事故を未然に防ぐ究極の滑らない靴が早急に求められている。
滑りの大きな原因は2つある。
屋外での氷。
そして床に飛び散る油だ。
この2つは滑りのメカニズムが異なる。
そのため氷と油両方に滑らない靴はこの世に存在しないという。
その夢のマルチユースの靴に今回は挑戦する。
挑むのは業界最大手のエンジニア集団。
さまざまな滑らない靴を開発してきた彼らにもマルチユースは難題だ。
対するは摩擦学の世界的権威が率いる東北大学の研究室。
ワザを極めた時油まみれの急斜面を上り極度に滑る氷の上を思いっきり走れるのか?エンジニア集団対摩擦学の権威。
勝つのはどっちだ!?さあ始まりました「超絶凄ワザ!」。
MCの千原ジュニアです。
この番組はある一つの道を極めた職人技術者に互いの凄ワザを競い合って頂きそこから日本のものづくりの奥深さに迫っていこうというものです。
今回の対決テーマは「滑らない靴」です。
本当に滑りたくない。
もちろん皆さんもそうですし芸人は本当に滑ると死にますから。
では究極の滑らない靴作りに挑んで下さった2組ご紹介します。
1組目はこちらです。
まずは業界最大手の…職場の安全用品を専門に年間1,000億円の売り上げを誇るミドリ安全。
業界最大手が自信を持って送り出すのが滑らない靴シリーズ。
油にも粉にも排水溝のフタにも滑らない!職場環境に応じ開発した滑らない靴は実に100種類!日本中で働く人々を助けている。
「滑らない靴」シリーズ全ての生みの親がこの人。
エンジニアチームのリーダーだ。
飽くなき探究心で次々と新しい靴を生み出し取得した特許は20以上。
靴を知り尽くす男が油と氷どちらにも滑らない究極の一足に挑む!どんな難題も受けて立つ。
業界トップメーカーのプライドだ!続いてはこちらの方々。
対するは…チームを率いるのは摩擦学の世界的権威東北大学教授堀切川一男。
愛称…滑りのメカニズムに関わる研究歴は実に30年。
自称…ホッキーのポリシーは最先端の研究成果を世の中に役立たせる事。
長野オリンピックではボブスレーの日本代表チームのために究極に滑りやすいランナーを開発した。
ホッキーが長年にわたってこだわり進化させ続けているのが滑らない靴。
去年地元のメーカーと共同開発した厨房用の靴でものづくり日本大賞を受賞。
しかしホッキーは満足しない。
これまでの膨大なデータと更なる研究を重ねて夢のマルチユースの靴に挑む。
摩擦学の成果で新たな地平を切り開け。
東北大学ホッキーチーム!すごい両者ですね。
その道のプロたちです。
言うてはりましたけどパン工場で労災がゼロになったっていうのはすごい事ですやん。
それが一番の喜びっていうんですかね。
それがあるんでこういう仕事がずっとできる。
教授はなぜ?今回この対決受けられたのは。
油と氷っていうのは相反するもので理論でも実際ものづくりでも一緒ですけどそれぞれで大変なんですよね。
履く人からすれば油で汚れた所も氷の上も水の上も歩くので使う人にとってみれば夢のような靴に挑戦してみたいなという事でお受けしました。
ありがとうございます。
今回は油と氷の二番勝負。
まずは油の勝負です。
その舞台はこちらです。
4mの長さの坂を歩いて上り黄色いバーを握る事ができればクリア。
ステンレスの床に油と同じ滑りの性質を持つグリセリンがたっぷり塗られている。
最大斜度40度どの角度まで上れるのか?手すり持っていいですね?はい。
本番では手すりなしですが。
じゃあちょっと行きます。
1歩目を慎重にお願いします。
感触を確かめて頂いて。
ああ〜。
ああ〜!ジュニアさんスーツなので気を付けて下さい。
これはヤバいですね。
これはねなかなかの仕上がりです。
大丈夫ですか?はい。
両者どんな滑らない靴作りになったんでしょうか。
ご覧下さい。
2月中旬。
東北大学のホッキー研究室ではメンバー全員が招集された。
ホッキーはまず油対策に乗り出す事を伝えた。
ホッキーはあえて高い目標を掲げる。
35度の油まみれの坂の攻略だ。
前人未到の領域。
これまでに開発したものではとても太刀打ちできない。
靴底を根本的に見直し摩擦力を飛躍的に引き上げなくてはいけない。
ここでホッキーが試すよう指示したのは極度に軟らかいゴム。
これまで手を出さなかった禁断のゴムだ。
軟らかいゴムは変形してしっかりと地面を捉える。
接地面積が増える事で摩擦力も上がるはずだとホッキーは考えたのだ。
通常の滑らない靴では硬度は50を超える。
それに対しホッキーが選んだのは10以上軟らかいもの。
耐久性の面からこれまで靴底には向かないとされてきた。
業界の常識にはないゴム。
そのためこれまでのデータは使えない。
そこで基礎データを集める実験から始めた。
ゴムの高さ幅置く間隔によって摩擦力は大きく変わる。
最も摩擦力が得られる最適な形をひたすら追い求めて実験を繰り返す。
膨大な基礎データを基にホッキーチームは試作品作りに乗り出した。
軟らかいゴムを幅3mm高さ2mmに切り出し全て横置きにする。
ゴムの間隔は僅かに1mmだ。
極限までゴムを多く置く事で接地面積が広がり摩擦力が増す。
地元の靴メーカーの協力で油まみれの坂を作り歩いてみる。
挑戦するのは20度。
日本の国道で最もきつい坂の角度だ。
靴底が油まみれの床をしっかりと捉えている。
おお〜。
一方滑らない…2月中旬こちらも油対策に乗り出していた。
エンジニアチームは自社製品で既に20度の傾斜は攻略済みだ。
しかし今回の対決では油対策と氷対策2種類のゴムを靴底に貼る事になる。
面積が半分になると効果も半減してしまう。
そのためこれまで以上に滑らないゴムを開発しなければならない。
ゴムの配合形を変えて何度も試すがなかなかうまくいかない。
リーダー櫻井は靴底のゴムを焼く金型を新たに発注する事にした。
油に滑らなくするためのポイントはエッジにあると櫻井は考える。
エッジが丸まっていると油の膜の上に靴底が浮いた状態になり滑る。
一方エッジを鋭く立てれば油の膜が断ち切られ靴底が地面をしっかりと捉えるはずだ。
急斜面の油坂を上るには極限までエッジを立たせるしかないと櫻井は考えた。
待ちに待った金型が届いた。
量産品は通常鉄製の金型を使うが櫻井はアルミニウムで作る事を依頼した。
アルミは耐久性に劣るが細かく細工ができる。
櫻井のねらいどおり靴底のゴムに違いは現れるのか!?まず従来の金型で作った靴底を拡大してみるとエッジが僅かに丸くなっている。
それに対し新たなアルミの金型ではエッジが鋭く直角になっている。
油の膜を断ち切る究極の鋭いエッジ。
凄ワザだ!20度の坂をクリアした東北大学ホッキーチームも更なる高みを目指す。
更に摩擦力を高めるゴムの配置はないのかあらゆる可能性を探る地道な実験を続けた。
そうした中常識を覆す驚くべき発見があった。
これまでの常識では歩く方向に対してゴムを横向きに置いた方が摩擦力は上がるはずだ。
しかし常識にとらわれる事なく90度回転させ縦向きの実験も行ってみた。
するとなんと摩擦力が急増したのだ!先入観を捨てて地道な実験を続けた結果生まれた凄ワザだ!強力な武器を手に入れたホッキーチームいよいよ地獄の油坂に挑む。
それでは究極の滑らない靴どんな仕上がりになったんでしょうか。
まずはエンジニアチームから中を見せて下さい。
はい。
グレーの部分が油を切ろうとしてる…。
基本的にはある程度平らにして極端にやったりここからはみ出したりすると靴でなくなってしまうので今回はその辺はちょっと指をくわえながら商品になるような形に…。
あくまで靴屋さんとして作られたって事ですよね。
そのこだわりですかね。
対する東北大学ホッキーチームの皆さん。
頑丈なケースに入ってますね。
入れ物だけ。
またちょっとかわいらしい。
後ろはこんな形に…。
へえ〜。
もちろん横向きやろうとみんなが思てるところを縦にしてみたら…。
縦に配置して圧力だけでオイルを切ってしまう方が実はその後の接触面積稼げるっていうのは今回初めて分かった。
すごい発想ですよね。
いよいよ決戦。
両者の靴を履き油まみれの坂を上るのは武井隆次。
箱根駅伝やアジア大会で活躍した名ランナーである。
地獄の油坂いよいよ対決となります。
最初はエンジニア軍団のスタートとなります。
櫻井さん。
ドキドキしてます。
ドキドキするでしょうね〜。
とにかくドキドキ。
お願いします。
右足を踏み出しました。
おっ全く滑ってないですね。
うわうわうわすげえ!足跡がくっきりついてます。
すご〜い!成功で〜す!櫻井さん余裕ですよ!よかったですね。
これで終わったら番組終わっちゃうところでした。
余裕!続いては東北大学のチーム20度への挑戦です。
一歩ずつ踏み出しました。
右足から出ます。
全く滑りません。
3歩目も大丈夫。
4歩目も。
全然!油切ってますね。
難なくクリア!教授の目から見てどうですか?油もしっかり切ってたようで…。
それにしても随分油がたっぷりあるなと思いましたけど。
たっぷり塗らせて頂いております。
よかったです。
25度も両チーム難なくクリア。
続いては30度。
市販の滑らない靴では上れるものがないという急斜面だ。
果たして行けるのか?まずはエンジニアチームの挑戦です。
さあゆっくりと30度の坂へ足をかけます。
業界の常識を覆すべく一歩一歩進む。
進んでますね。
「行ける」という声も出ています。
エンジニアチーム30度成功です!いかがですか?櫻井さん。
心臓が止まるかと思いました。
ありがとうございます。
続いては東北大チームがこの30度へ挑みます。
さあエンジニアチームがクリアした30度へ1歩目が…。
全く滑ってないように見えます。
滑ってないわ〜。
こちらも余裕で成功で〜す。
東北大学ホッキーチーム30度クリア。
すごい!これで大学帰れます。
いや〜すごい。
まさか俺がNHKでこんな事言う…。
滑らんなあ。
まさかの…。
頂きました!いよいよ前人未到の35度。
油がなくても上るのが難しい角度。
まずはエンジニアチームの挑戦。
お願いします。
さあエンジニアチームの1歩目が出ます。
ちょっと滑っているか?先へ進めない。
手をついたら終わりです。
1歩目は滑らなかったが2歩目が斜面に着いてから滑り始め武井が思わず手をついてしまった。
ここで失敗という事になりました。
という事でエンジニアチーム記録は30度です。
残念。
上れず。
残念でした。
残念でした。
続いてはホッキーチームが35度に挑む。
上りきれば東北大学の勝利が決まる。
目の前にそびえ立つ坂に1歩踏み出します。
滑らない!おお〜!滑らずに進んでいます!その歩みはしっかりとしています!すげえ!成功で〜す!ちょっと〜!ホッキー!すごい!すごいの作りましたやん!靴を褒めてやって下さい。
いやホンマにすごいです。
この油坂に関しては記録35度を上った東北大学ホッキーチームの勝利となりました。
おめでとうございます!いかがですか?今の心境は。
是非40度をチャレンジしてみたい。
行きましょう行きましょう。
地獄の油坂が作り出せる最大斜度40度に挑戦する。
これねほとんどの人が壁って言いますよ。
まさに行く手を阻む壁。
この急峻な地獄の油坂を攻略できるのか!?靴の神様と「凄ワザ!」の神様に祈るのみでございます。
東北大ホッキーチーム40度への挑戦です。
お願いします。
さあいかがでしょうか。
40度への1歩目。
どうか?滑らない!ちょっと滑り落ちてきそうですが大丈夫ふんばっています。
3歩目4歩目進んでいます。
滑らない。
滑らない!滑らずに進んでいます!
(歓声)すご〜い!成功で〜す!滑らない靴!すげえ!40度成功!やりましたよ!
(堀切川)すごいですね。
壁を上りました。
壁を上りました本当に。
すごいです。
いかがですか?先生。
この場にいられた事がこんなにうれしいと思った事ないです。
対する櫻井さん今回は残念でしたけれども…。
こういうものができるという事を証明できた事につきあえた事が非常にうれしいと思います。
すばらしい対決でございました。
2014/05/15(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「究極の滑らない靴〜油の坂を攻略せよ!〜」[字]

たくみの頂上決戦・凄ワザ!今回挑むのは、油にも氷にも効く究極の滑らない靴。摩擦学の世界的な研究者VS業界最大手の技術者軍団。油まみれの急坂に【司会】千原ジュニア

詳細情報
番組内容
挑むのは、究極の滑らない靴!二大滑りの原因、「油」と「氷」は滑りのメカニズムが異なるため、一足で両方に効くことは不可能だと言われてきた。夢の一足を開発するのは、摩擦学の権威・堀切川教授が率いる東北大学チーム。対するは作業靴の最大手メーカーのエンジニア軍団。ともに、試行錯誤と秘密兵器を出しながら、今回は油まみれの坂「地獄の油坂」をどの角度まで登ることができるかを競う。【司会】千原ジュニア、池田伸子
出演者
【ゲスト】労働科学研究所客員研究員…永田久雄,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【リポーター】武井隆次,【語り】福島泰樹

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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