(重護)もう売り切れかあ。
(一心)七々々さんへのお土産かい?
(重護)はい。
あしたの朝にでも行ってみます。
(天災)バイトがうまくいったようだな。
いいや結局タダ働きでさ。
でもまあ何とか光熱費とプリン代くらいはひねり出せたよ。
ほう。
・
(一心)待ったかい?
(影虎)問題ない。
時間どおりだ。
3年の徒然影虎だ。
この前は不意打ちしてすまなかったな。
いえ気にしてないっす。
唯我部長にやられた傷の方がひどかったし。
さあ!これで冒険部が全員揃ったね。
(桧野)桧野由美といいます。
(桧野)こちらは岬かもめ。
新人です。
(岬)岬です。
よろしくお願いします。
今回は本当に助かりました。
由美さん。
いえいえ。
ゆっくりしていってね。
(一心)フフフ。
あの…徒然先輩。
何だ?八真後輩。
桧野さんと唯我部長ってどういう…。
ちょっとした知り合いだそうだ。
ちなみに一心のちょっとした知り合いは両手両足では足りない。
そんな特殊スキルがあったとは。
一心はいずれ報いを…受ける。
受けろ。
受けてくれ。
・
(静香)雪ちゃ〜ん。
早く早く。
なっ…。
(静香)ここの温泉お肌すっべすべになるらしいよ。
楽しみだね。
(桧野)はい。
こちら女性の方3名さまのお部屋になります。
(ダルク)あの…僕男なんですけど。
えっ?
(天災)ああ気にしなくて結構。
これはこいつの持ちネタだ。
天災ひどいよ〜。
(夕)ほらさっさと行くわよ。
(ダルク)あっあっ。
茨先輩痛い。
ああ〜。
あっ唯我部長ちょっと相談が。
(一心)うん?あの俺いびきがすごいらしくて。
寝る所だけ別の部屋にしてもらえませんか?
(一心)分かった。
女将さんに聞いてみるよ。
すみません。
(七々々)ねっひどいでしょ?極悪人でしょ?最低でしょ?
(七々々)重護のバカ!
(肆季)でもさ光熱費を払わなきゃ重護はここを追い出されるんだよ。
ちょっとくらい待ってあげてもいいじゃん。
だ〜め。
戦場のやつで懲りたから支払いが遅れたら即退去って決めてんの。
それは…分かるけどさ。
でさ実際のところどうなの?どうなのって?今度の同居人は。
さあね。
まあプリンは買ってきてくれるよ。
そっか。
(一同)お〜。
(ダルク)おいしそう。
うわ〜。
それじゃあ今日はしっかり英気を養ってあしたに備えよう。
(一同)いただきま〜す!
(ダルク)あ〜ん。
うんうん。
ウフフフ。
どうした?星埜後輩。
先ほどからずいぶんと自分の箸を気にしているようだが。
いえ…そんなことはありませんが。
(影虎)そんな嘘をつく必要はないぞ。
星埜後輩。
素直になるがいい。
ご主人さまの唾液の味が気になるのだろう。
なっ何を言っているんですかあ?ダルク貴様そんなことを考えていたのか。
そんなこと思ってないもん。
隠す必要はないぞ。
さあその淫靡な口から舌を突き出し下から上へなめ上げるように味わって…。
あっ。
(夕)ふん。
はい一心さま。
(一心)うん。
あの…あ〜ん。
ハハハ…。
(夕)ああ。
(一心)当たりを付けた遺跡はこの洋館だよ。
ここから近いっすね。
ここを遺跡と判断した理由は何だ?所有者が実在しない人物なんだ。
人が出入りしている形跡もない。
ほう。
(一心)そして影虎。
問題はなかった。
周囲にわなの類いはなかったしお前が用意した鍵で玄関を開けられたからな。
鍵?があるんすか?洋館を調べたときにちょっとね。
徒然殿中には入らなかったのか?
(影虎)ああ。
一心に禁じられていたのでな。
単独で挑むのは危険だからね。
でこれが洋館の見取り図だ。
ふむ。
(一心)2階建てで広さもかなりある。
あしたは二手に分かれて遺跡の入り口を探そう。
この部屋が怪しいな。
な…何で?図面を見れば分かるだろう。
えっ?どこ?
(天災)2階にある柱が1階にはない。
設計ミスでなければ何か事情があるのだろう。
よく分かるな。
やるじゃんおチビ。
すごいよ天災!どうする?
(一心)ああ…そうだね。
まずはこの部屋に行ってみよう。
明日はロビーに10時集合。
遅刻厳禁だよ。
はい!
(雪姫)もう一度温泉入りましょうか。
(静香)ん?雪ちゃんの知り合い?はい!雪姫姉さんとは肉欲に溺れ…。
(雪姫)いいえ赤の他人です。
行きましょう静香。
ちょっと雪ちゃん。
いいの?いいも何も関係ありませんから。
どうした重護!何がだよっ。
あの女に素っ気なくされたのが気に入らないのか?別に。
(天災)ライジングビルのときの偽婦警だろ?そうだな。
(天災)お前の実家つながりだな。
そうだな。
(天災)なぜこのタイミングでここにいる!?知らねえよ。
ただの旅行だろ。
フン。
何だ。
だといいがな!隙あり!ああっ…。
ニャ〜ハッハッハッ。
(ダルク)天災の勝ち〜!ハァ〜。
ハッハッハッ…。
う〜。
重護〜!本日着でお願いします。
(桧野)はいお預かりします。
ふぁ〜。
(天災)眠そうだな。
ん?ああ。
クール便の手続き。
限定プリンだよ。
七々々殿へのお土産か。
すごかったぞ。
朝6時の開店前から並んでる人がいるんだもん。
んじゃ俺はもう一眠りするから。
集合は10時だからね。
ふぁ〜。
唯我部長たちは?えっ?まだ来てないの?
(桧野)一心君たちならずいぶん前に出掛けましたよ。
えっ?また出し抜かれたな唯我殿に。
あの人はもう…。
唯我部長。
アハハ面目ない。
いや〜すまない。
七々々コレクションを前にするとどうしても自分の懐に入れたくなってしまうんだ。
で?遺跡の中はどうだったんですか?八真君向きの遺跡だと思うよ。
ブロックに動く仕掛けがあってね。
正確なルートを見つけないと落とされる。
お湯も手前は風呂くらいなんだがどうも奥へ行くほど熱くなっているようだ。
ふむ。
まあ取りあえず行ってこい。
ええ〜!?
(ダルク)うわ〜!
(影虎・重護)おおっ!《じゃねえ》ああ〜うっうわーっ!痛…。
エロいな星埜後輩。
大丈夫かい?
(夕)なっ!
(夕)キャー!・
(落ちる音)一心さま〜私大丈夫じゃないです〜。
夕なら心配ないね。
はい。
(影虎)何でだ!?ずいぶんと単純な仕掛けだな。
私の出番はなさそうだ。
あいつ調子乗ってません?適材適所だよ。
今回は影虎に頑張ってもらおう。
任せておけ。
先ほどのような失態は見せん。
いつもみんなに頼ってばかりだな。
(影虎)甘いわ!何!?
(影虎)ぐぁ〜っ!うっ。
うっう〜。
大丈夫っすか?
(影虎)う〜。
うむ…大事ない。
あっそれは…。
・
(落ちる音)
(ダルク)天災!あわわ…。
ヤベッ。
ああ…。
天災大丈夫か?私は問題ない。
だが重護よ。
ん?お前妙に詳しいな。
フフ…偶然っすよ。
あち…。
俺が行きます。
ここで落ちたらしゃれにならんぞ。
もし俺が駄目だったらあとはお願いします。
では俺は左だ!《何でだ!?》
(影虎)うわっ!ぬかった…。
先に行くって言ったじゃないですか。
むっ不覚。
ニャ〜。
これが七々々コレクション?・
(ブロックの移動音)さあ帰ろうか。
ハ…ハックシュン!
(4人)うん?う〜。
ひと休みしてからね。
(影虎)ふん…。
はっ。
八真君この後七々々さんに聞きに行きたいんだけどいいかな?ええ七々々ちゃん喜びますよ。
(夕)ハァ〜。
ああ‥。
徒然先輩筋肉すごいですね。
(影虎)八真後輩もなかなかだな。
一心も少しは鍛えてみたらどうだ?こんな細い腕をして。
(一心)ハハ…ちょっと触らないでくれよ。
ああ…一心さま。
(一心)あ〜いい湯加減だね。
(影虎)俺はもっと熱くてもいいかな。
無理しちゃって。
うりゃっ!
(一心)あっちょっと!こっちに掛かってるよ。
ハハハ…。
(夕)う〜。
茨殿のぞきは犯罪だぞ。
(夕)愛する人を見守っているだけよ。
了解した。
あ〜一心さま。
何でこっちを見てくださらないの?うっ…。
(夕)どけ2年。
殺すぞ。
ごゆっくり〜。
(一心)じゃあ僕は先に上がってるよ。
(夕)あ〜。
八真!面出せ。
はい…。
あ〜っ!
(天災)・「チュチュッチュて〜んさ〜い」
(天災)熱っ。
ふひぃ〜。
(一心)ない…。
(影虎・重護)うん?七々々コレクションがなくなっている。
(一心)それでは僕たちが温泉に入っている間由美さんと岬さんは掃除をしていて女将さんはフロントで帳簿の整理。
ダルク君は部屋でお風呂と…。
静香さんは部屋で休んでいて不義さんは遊技場で遊んでいた。
しかし不審な人物は見なかったと。
(雪姫)はい。
(一心)そうですか。
っていうかさ状況を考えるかぎり犯人はあんたしか考えられなくない?ちょっと待ってよ。
確かに雪ちゃんは愛想ないしとっつきにくい性格だけど人の物を盗むような子じゃありません。
俺もそう思います。
雪姫姉さんは犯人じゃありません。
ふむそこまで言うのならその理由はぜひ聞いてみたいものだな。
お前どこ行ってたんだよ。
(天災)自分の推理の正しさを証明するためにそれ以外の可能性をつぶしていたのだ。
はい?犯人はこの中にいる。
不義殿に幾つか聞きたいことがある。
重護たち3人の他に男湯の脱衣所へ出入りした者はいなかったかな?いました。
えっ?じゃあ何で…。
・
(ダルク)天災。
ん?あったよ〜!
(一心)あっ。
確かに遺跡にあったものだ。
ダルクどこにあったのだ?洗濯物の中に埋もれてたよ。
男湯に入った人物を不審に思わなかったのはそれが仲居であったから。
そうだな不義殿。
ええそうです。
最後の質問だ。
その仲居は誰だ?そこにいる仲居です。
というわけで犯人はお前だ。
岬かもめ!あっ…待ってください。
私がそんな縫いぐるみを盗む理由は…。
ああみなまで言わなくてもいい。
怪盗百面相。
マジかよ。
フッ…つーかな〜んでバレちゃうかな。
まさかホントにそうだったとは。
すごいぞ私。
ヤマ勘かよ。
まあ何にしても失敗か。
ああ女将。
バイト代は本物の岬かもめちゃんにあげてください。
勝手に姿を借りちゃったんで。
くっ…。
(一同のせき)影虎。
追わなくていい。
(天災)残念だったな。
何だよ名探偵。
あの2人と手を組み七々々コレクションを手に入れようとしたのだろう?おかしいと思ったのはお前がバイトに失敗したのに大家殿へ光熱費を払ったと言ったときだ。
なぜか。
なぜだ?遺跡の情報を祭にリークし金銭を得たのだ。
なるほど。
それで?祭の2人を宿に待機させわれわれが七々々コレクションを手に入れた後頃合いを見て盗み出す。
不義雪姫という女はおとりだな。
皆の疑いの目が向けられている間に百面相が七々々コレクションを回収するという筋書きだったのだろう。
大した推理だ。
けど何でその場で祭や俺のことを言わなかったんだ?物的証拠がないからな。
それにこのデータは次の機会に私のアドバンテージとなる。
だから岬かもめの正体は勘が当たったと装ったのか。
ふん。
さすがだと言っておこう。
ライバルよよくぞ見破った。
それ普通悪役が言うせりふだから。
ニャ〜。
唯我君これ七々々コレクションじゃないよ。
えっ?
(夕)ちょっと待ってよ!その縫いぐるみは確かに遺跡の宝箱に入ってたのよ。
だって私こんなの知らないもん。
つまり…偽物?ふむ。
ということはとっくの昔に誰かが七々々コレクションを持っていってしまったということだな。
宝箱にあったのはダミーか。
・
(ドアの閉まる音)ハァー。
《めっちゃ怒ってる…》早く来てくれ。
2014/05/16(金) 02:28〜02:58
関西テレビ1
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金[字]【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】
温泉街へやってきた重護たち冒険部一同は、日々の疲れを癒し温泉と食事を満喫する。その夜、一心は《遺跡》とおぼしき洋館の見取り図を皆の前に取り出すが…。
詳細情報
番組内容
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生「八真重護」は、一人暮らしを始めた部屋で地縛霊「龍ヶ嬢七々々」と出会う。重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため、犯人捜しを決心する。
かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの「遺跡」に隠されている「七々々コレクション」。
この不思議な力を持つお宝を使えば、七々々を殺した犯人を見つけることができる。
番組内容2
重護は、七々々コレクションを手に入れるため、冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた…。
出演者
龍ヶ嬢七々々(りゅうがじょう ななな): 田辺留依
八真重護(やま じゅうご): 小野友樹
壱級天災(いっきゅう てんさい): 阿澄佳奈
星埜ダルク(ほしの だるく): 花澤香菜
唯我一心(ゆいが いっしん): 興津和幸
茨夕: 鈴木絵理
徒然影虎: 早志勇紀
不義雪姫: 能登麻美子
椴松鷲: 鳥海浩輔
真幌肆季: 内山夕実
夢路百合香: 伊藤かな恵
黒須参差: 櫻井浩美
出演者2
辻深鉄之進: 細谷佳正
吉野咲希: 久野美咲
スタッフ
【原作】
鳳乃一真(ファミ通文庫刊)
【キャラクター原案】
赤りんご
【監督】
亀井幹太
【シリーズ構成】
倉田英之
【キャラクターデザイン】
川上哲也
【プロップデザイン】
坂