(テーマ音楽)
(鹿賀丈史)「天使がつえを1ふりして中世のまま固まった」といわれる南フランスの街。
典型的な城壁都市です。
ピレネー山脈の北側にある街カルカソンヌは周囲1.7kmの小さな街です。
最大の特徴は街を二重に取り囲む城壁です。
南フランスの要衝の地にあるカルカソンヌの周辺では古くから略奪と戦いが繰り返されてきました。
城壁は既に3世紀古代ローマの時代に築かれていましたが13世紀にそれが二重になったのです。
内側の壁に造られたナルボンヌ門は防衛の要です。
細長い切れ込みからは矢が放たれました。
門の上には昼夜を問わず見張りがいました。
敵や不審な者を見つけると下の兵士に知らせました。
塔に取り付けられた張り出しやぐら。
兵士たちはここから大きな石を投げ落としました。
石は塔の下ではじかれ大勢の敵をなぎ倒しました。
門をくぐって中に入ると石畳も町並みも昔のまま。
中世のロマンを求めて年間およそ300万人の人々が訪れています。
ところが19世紀の中ごろには城壁は荒れ果てていました。
建築資材として壁の石を持ち出す人も多く崩壊寸前だったのです。
その修復に乗り出したのがフランスの建築家…。
彼はヨーロッパに残る城壁都市の保存の大切さを訴え修復に力を尽くしました。
塔には風雨の浸食を防ぐためとんがり屋根をかぶせました。
しかしそれはフランス北部の様式で素材もこの地方にないものでした。
これが後に学者たちの論争を呼びますがカルカソンヌの保存の方法はその後の遺跡の修復のあり方に大きな影響を与えました。
城壁の復元は街の人々の意識を変え町並みもまた中世のまま残されることになりました。
この店の地下も昔のままです。
地下は11世紀に造られた秘密の避難所。
井戸の底には今も水があります。
カルカソンヌにはこうした井戸がひそかに27か所掘られていたといわれています。
この近くには川が流れているんですが包囲している敵は動物の死がいを投げ込んで水を汚染し伝染病を広めようとしたのです。
中世で時を止めた街は今訪れる人に大きな安らぎを与えています。
「カルカソンヌを見ずして死ぬなかれ」。
フランスではこう言い伝えられています。
2014/05/16(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「カルカソンヌ〜フランス〜」[字]
中世で時を止めた街 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
中世で時を止めた街 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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