製糸工場から逃げてきたかよのおかげではなは思いがけず親子水入らずで一夜を過ごす事になりました。
(ふじ)毎晩こんなに遅くまで勉強してるだけ。
偉えじゃんね。
(はな)あ…明るくて眠れねえけ?おとうが言ってたとおりだ。
えっ?おまんは家族の希望の光じゃっておとういつも言ってたじゃんね。
あったまに葉書が…。
名前は書いちゃいんけど字はおとうの字だ。
生きてただけ!何て書えてあるでえ。
(かよ)「はなグッドモーニング。
勉強頑張れし。
こぴっと精進するだよ」。
勉強の事ばっかじゃん!やっぱしお姉やんはおとうに似ただね。
ほういうかよだって製糸工場逃げ出して東京まで逃げちもうなんてそんな無鉄砲なのおとうにそっくりじゃんけ。
ほうか。
はなもかよもおとうの娘だね…。
甲府に連れて帰ろうなんて無理な話じゃん。
おまんらもおとうみてえに甲府にいちゃあ見られんもんをいっぺえ見ていつかおらに話してくりょう。
おかあ…。
おかあ…。
はな。
かよの事頼むね。
あとはおまんに任せたじゃん。
おかあ…いいだけ?いいさ。
好きにしろし。
ふんだからはなも帰ってこなんでいい。
東京で頑張れし!分かった。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(茂木)はなさんがここに来た頃は英語で話しかけられるのを怖がって西洋人の先生たちから逃げ回ってたんですよ。
それがある時から猛勉強を始めて。
私も大勢の生徒を見てきましたが修和女学校ではなさんは一番の頑張り屋さんです。
・はな先生!質問が!タカノさん何度言ったら分かるの?はなではなく花子先生でしょう。
(笑い声)
(一同)また言ってる!花子先生。
ふじには自分の娘とは思えないほどはなが立派に輝いて見えました。
Isaymyprayers.
(生徒たち)Isaymyprayers.Igodownstairs.ふじは本当の胸の内をはなには言わず一人甲府へ帰っていきました。
(朝市)ほうけ…。
はなは東京で働くだけ。
(もも)おかあ本当にいいだけ?ああ…。
おかあの気持ちお姉やんは分かっちゃいん。
茂木先生のご厚意でかよはとりあえず学校のお仕事を手伝う事になりました。
おはようごいす。
(生徒たち)ごきげんよう。
おはようごいす。
(梶原)向学館の梶原と申しますが。
(富山)ご用件をおっしゃって下さい。
富山先生ですか。
どうぞご用件をおっしゃって下さい。
はい。
安東はなさんの事で。
(畠山)はなさんよかったわね。
面接して下さるなんて脈があるわよその出版社。
(醍醐)はなさんならきっと選んで頂けるわ。
ありがとう。
かよ!またスコット先生にクッキーごちそうになりに来たの?サンキューです。
うめえ!安東さん。
お手紙ですよ。
あっありがとうございます。
(ふじ)「はなあと2か月で卒業ですね。
はなの帰りを楽しみに待っています」。
(もも)「この葉書おかあは出さなかったけんどおらが代わりに送ります。
もも」。
おらもお姉やんに言おうかどうしっかずっと迷ってただよ。
えっ?おかあお姉やんが帰ってくるもんだと思い込んでた。
ほれでもおらは東京にいてもらいてえ。
そうよ!はなさんは東京で夢を追いかけるべきよ。
せっかくここまで来たんだから面接頑張って。
ありがとう。
頑張るわ。
君はこの会社に入ったらどんな本を作りたいの?それは…大人からも子どもからも愛されて読んだ人が思いっきり想像の翼を広げられるようなそんなすてきな物語の本を作りたいんです。
親御さんはあなたが働く事に賛成ですか?…はい。
安東はなさん卒業したらこの編集部で働いて下さい。
おめでとう。
君はついてたね。
これからは女性の意見を積極的に取り入れるべきだと僕が提案して編集部に女性社員を入れる事になったんだ。
安東君ならぴったりだと思うよ。
親御さんもお喜びになるでしょう。
おうちは山梨の甲府ですか。
ええ。
どんな所なの?ブドウ畑と田んぼしかない所ですがうちの庭からは富士山が見えます。
へえ〜富士山が。
盆地なので冬は寒くて空っ風が冷たくて母の手はいつもあかぎれだらけです。
母はいつも私たちの心配ばっかりしてます。
「風邪ひいてねえか。
腹すかしてねえか。
こぴっとやってるか」って。
母は字の読み書きができなかったのに私の知らない間に一生懸命字を練習して私に初めて葉書を書いてくれました。
(ふじ)「はなの帰りを楽しみに待っています」。
安東君どうかしましたか?ごめんなさい。
嘘なんです。
嘘?両親が賛成してくれてるなんて嘘なんです。
母はずっと私の帰りを待ってます。
この10年間ずっと待っててくれたんです。
なのにおかあの気持ち全然分かってなくて…。
ううんほうじゃねえら。
本当は心のどっかで分かってたはずなのに自分の都合のいいように気付かんふりしてただけずら。
ごめんなさい!私やっぱりここで働けません。
甲府に帰ります。
何だって?君。
本当に申し訳ありません!はなはどうするつもりでしょう?甲府に帰ったところで仕事の当てもないのに。
(英治)安東はなさん。
あ…村岡印刷さん。
どうしたんですか?まるで木から落ちたナマケモノみたいな顔してますよ。
落ちたんです。
えっ?今日面接をして頂いたんですけど…。
はあ…そうでしたか。
それはお気の毒でしたね。
あっいつぞやは英英辞典ありがとうございました。
あの辞書を持って甲府に帰ります。
えっ…甲府に帰ってしまわれるんですか?じゃあ。
ナマケモノは…木にぶら下がりながら夢をみてるんだと思います。
はっ?だからあなたも夢を忘れないで下さい。
つくづくとんちんかんな人だとはなは思いました。
でもどういう訳か少しだけはなの心は明るくなりました。
ごきげんよう。
さようなら。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/05/16(金) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(41)「さらば修和女学校」[解][字][デ][再]
久しぶりにはな(吉高由里子)、かよ(黒木華)と布団を並べたふじ(室井滋)ははなに「東京で頑張れ、かよを頼む」と伝え、本心を告げることなく甲府へ帰ってゆくが…
詳細情報
番組内容
かよ(黒木華)を迎えに東京へやって来たふじ(室井滋)は、久しぶりにはな(吉高由里子)とかよの三人で布団を並べる。ふじははなに「東京で頑張れ、かよのことを頼む」と伝える。翌日、はなが下級生にいきいきと英語を教える様子を見たふじは、本心を告げることなく甲府へ帰ってゆく。それを聞いた妹・もも(土屋太鳳)ははなの鈍感を憤り、ある行動に出る。一方、梶原(藤本隆宏)からはなに、就職のための面接の知らせが入る…
出演者
【出演】吉高由里子,室井滋,黒木華,土屋太鳳,窪田正孝,ともさかりえ,浅田美代子,高梨臨,鈴木亮平,藤本隆宏,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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