多くの命をなぜ守れなかったのか。
事故から1か月、韓国社会は重い課題を突きつけられています。
汚染水問題の抜本的な対策として導入される凍土壁。
その実証実験が公開されました。
こんばんは。
ニュース7です。
修学旅行中の高校生など、300人近くが死亡した韓国の旅客船沈没事故からきょうで1か月。
現場では、今も行方不明者の捜索が続いています。
今回の事故では、利益を優先し、安全を置き去りにした船会社の実態や、救助作業への疑問などが次々と指摘され、韓国の社会に重い課題を突きつけています。
けさ、現場の海は穏やかでした。
事故から1か月。
いまだに20人の行方が分かっていません。
捜索はきょうも続き、港では大勢の人が家族の帰りを待ち続けています。
韓国社会には、重い課題が突きつけられています。
今回の事故。
死者の多くは修学旅行中の高校生でした。
なぜ多くの生徒たちを救えなかったのか。
これまでに確認された死者は284人。
乗客の6割に上っています。
さらに、ずさんな安全管理の実態も浮き彫りに。
本来、乗客の避難誘導を行うべき立場の船長が、真っ先に逃げ出し。
船に備え付けられていた救命ボートは、使える状態ではなかったと指摘されています。
NHKの取材に答えたこの男性。
セウォル号を運航する会社の船も含め、さまざまな船に船長や航海士として乗ってきました。
韓国の船会社のほとんどは経営が厳しく、利益を優先する実態があると指摘しています。
今回の事故でも、乗組員は船長をはじめほとんどが賃金の安い1年契約の非正規労働者でした。
船には本来積んでいい量のおよそ3倍もの貨物が積み込まれていたことも分かっています。
こうした過積載にも、立場の弱い非正規労働者は、目をつぶらざるをえないと、この男性は言います。
運航会社の実質的なオーナーは、事故のあと、一度も公の場に姿を見せていません。
検察はきょう、巨額の資金を着服した、横領や脱税などの疑いが強まったとして、このオーナーの逮捕状を請求。
会社の刑事責任についても調べを進める方針です。
批判は韓国政府にも向かっています。
パク・クネ大統領はきょう午後、犠牲になった高校生の家族らと面会。
乗客の救助や、現場の情報の把握など、事故を巡る政府の対応に不手際があったことを謝罪しました。
亡くなった生徒たちが通っていた高校がある、ソウル郊外のアンサンの追悼施設をきょう訪れた市民は。
韓国社会は、今も衝撃から立ち直ることができません。
多くの国民が、若い人たちの命を奪ったのは、自分たち大人の世代だったと、自責の念に駆られています。
追悼ムードが続いているため、消費者心理が冷え込み、経済にまで影響が広がっています。
こうしたさなかに、ソウルで地下鉄の追突事故が起き、さらに自信を失っています。
ただ、ここに来て阪神・淡路大震災のあと、危機管理を強化した日本の事例などがメディアで紹介されていて、防災を専門とする公務員の育成や、避難訓練の実施といった、国民の意識改革を求める声が聞かれます。
経済成長一辺倒から、安全も重視する国への転換に向けて、社会全体をどう変えるのか。
議論が始まっています。
次です。
新たな汚染水対策の実証実験の様子が公開されました。
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水のもとになる地下水が建屋に流れ込むのを防ぐため、地盤を凍らせる凍土壁です。
本格的な設置には、国費からおよそ320億円が投じられる計画で、国と東京電力は来月中に着工したい考えですが、課題もあります。
実証実験は、福島第一原発の4号機の近くで行われています。
この周辺は非常に自然の地下水が高くて、地面から約40センチぐらいの所で水が出てる様子が。
実験地点のすぐそばでは、地面を40センチほど掘ると水がしみ出します。
これが汚染水のもとになる地下水です。
一方、実証実験で掘った所は、水がたまっていません。
土の温度は氷点下3度。
凍らせた土の壁、凍土壁で囲まれた場所です。
たたいてみたいと思います。
頑丈になっていまして、外側からの水は漏れていません。
この凍土壁。
国や東京電力は、汚染水対策の最も重要な柱と位置づけています。
福島第一原発の地下では、山側から海側に向かって、大量の地下水が流れています。
これが原子炉建屋などに流れ込むことで、汚染水が増え続けています。
流れ込む地下水を減らせば、汚染水を減らすことができる。
その対策の一つが地下水バイパスです。
汚染される前の地下水を、建屋の山側にある井戸でくみ上げます。
先月9日からくみ上げはスタートし、国と東京電力は、福島県などに説明したうえで、今月21日にも海に流す見通しです。
しかし、これで地下水の流入をすべて止められるわけではなく、汚染水は今も増え続けています。
そこで国や東京電力が計画しているのが凍土壁です。
1号機から4号機の周りの地下を、全長1.5キロにわたって凍らせ、壁を造ります。
この壁で、地下水の建屋への流入を防ぐ計画です。
実証実験では、敷地の10メートル四方を囲むように凍土壁を作りました。
凍結管と呼ばれる鋼鉄の管を、地下30メートルの深さまで打ち込んで、管の中に氷点下30度の冷却液を流し込み、地盤を1か月ほどかけて凍らせたということです。
白く太いホースに、冷却液が流れているということです。
東京電力などによりますと、これまでの実験では、凍土壁の内側には地下水が流入していないことや、地下に配管などがある場所でも、地下水を遮断する効果が確認できたということです。
国と東京電力は、来月、本格的に凍土壁の建設を始める計画を示しています。
国費からおよそ320億円が投じられる大規模な計画です。
ただ、凍土壁をこれだけ大規模に長期間運用した例は、過去にありません。
建設には原子力規制委員会の認可が必要ですが、今月2日の専門家会合では、凍土壁の建設が地盤に与える影響が議論され、安全性に懸念も示されました。
専門家らの懸念は、こうです。
凍土壁の建設で、地下水の流れが止まることで、建屋の下の地盤の状況は従来とは変わります。
その結果、地盤が沈下したり、傾いたりする可能性がないか、慎重に検討する必要があるとしているのです。
また規制委員会は、凍土壁がうまく出来なかった場合の影響や、建屋にたまっている汚染水が漏れ出さないようにする管理や監視のしかたも詳しく説明するよう求めています。
こうした指摘に東京電力は。
南シナ海での領有権争いを巡って、ベトナムで相次いだ中国に対する抗議デモ。
参加者の一部が暴徒化して工業団地などを襲撃し、日系企業も被害を受けました。
今週末にもデモが呼びかけられていまして、再び混乱が起きないか懸念が広がっています。
ベトナムの船に体当たりする中国の船。
南シナ海で今月撮影された映像です。
ベトナム側の船に乗船した記者は。
こちらのベトナム海洋警察の巡視船には、衝突の跡が、ご覧のように生々しく残っています。
一方、中国外務省は、きょう緊急に記者会見し、ベトナムの船が衝突してきた様子を撮影したとする写真を公開して、ベトナムが中国を挑発していると非難しました。
南シナ海でにらみ合いを続ける中国とベトナム。
あすで2週間となりますが、領有権を巡る対立は先鋭化する一方です。
こうした中、今週、ベトナムで相次いだ中国に抗議するデモ。
参加者の一部が暴徒化して、外国企業が入る工業団地などを襲撃。
現地で働いていた中国人2人が死亡しました。
こちらは、ベトナムとカンボジアの国境にある検問所です。
今月14日以降、多くの中国人がカンボジア側に逃れてきています。
真っ黒に焼け焦げた車。
建設中の工場がデモ隊に襲われ、中国人1人が死亡したハティン省の現場です。
襲撃された中国人労働者の寮です。
放火によって黒く焼け焦げていました。
さらにほとんどの窓ガラスが割られるなど、襲撃の激しさをうかがわせています。
こちらは、ホーチミン近郊の工業団地です。
今も煙がくすぶっています。
中国や台湾系の企業を中心に焼き打ちにあったほか、JETROホーチミン事務所によりますと、ホーチミン近郊の6か所の工業団地で、合わせて10社余りの日系企業も被害を受けたということです。
そのうちの一つ、歯ブラシなどを製造する日系企業の工場は、正門の柵がなぎ倒されました。
ガラスも割られています。
日本人従業員によりますと、今月13日の午前中からデモ行進が行われていましたが、夕方になるにつれて、バイクに乗って、金属製のパイプのようなものを持った男たちの集団が現れ、敷地内に繰り返し侵入したということです。
なぜ日系企業も襲撃の対象になったのか。
詳しい理由は分かっていませんが、暴徒化したデモ隊は、漢字の看板などを徹底的に破壊していることから、漢字を目印に、中国企業と勘違いして襲った可能性があります。
ただ一方で、漢字の看板もなく、日本の国旗を掲げていた日系企業も被害を受けていることから、外国企業を無差別的に襲撃した可能性も指摘されています。
ベトナム政府は、暴力行為を厳しく取り締まる方針を示していますが、今週末も全土でデモが呼びかけられており、再び混乱が起きないか、懸念が広がっています。
次は集団的自衛権を巡る動きです。
自民党の高村副総裁は講演で、集団的自衛権の行使を容認するため、憲法解釈を変更する閣議決定を行う際に、自衛隊の活動範囲に、地理的な制約を設けることに否定的な考えを示しました。
きのう、集団的自衛権の行使の容認に向けた、政府としての基本的方向性を説明した安倍総理大臣。
公明党の山口代表はきょう、これまでの憲法解釈を変えずに、個別的自衛権や警察権の範囲内で対応は可能だという認識を改めて示しました。
その上で。
こうした中、外務省の斎木事務次官は、日本を訪れていた韓国のイ・サンドク北東アジア局長ときょう午前、会談。
斎木次官は、安倍総理大臣が憲法解釈の変更によって、限定的に行使を容認することを視野に、検討を進める考えを表明したことなどを説明し、理解を求めました。
外務省は、アメリカや中国、東南アジア各国などに対しても、大使館などを通じて、同様の説明を行っており、理解を得たいとしています。
また自民党本部では、アメリカのケネディ駐日大使と高村副総裁が会談。
ケネディ大使は、日本政府が、集団的自衛権の行使容認を検討するのはとてもいいことで、評価していると述べました。
そして夕方、講演に臨んだ高村副総裁。
集団的自衛権の行使を容認するため、憲法解釈を変更する閣議決定を行う際に、自衛隊の活動範囲に、地理的な制約を設けるかどうかについて、否定的な考えを示しました。
そして来週から始まる与党協議について。
集団的自衛権の行使を容認しなければ実行できない具体的な事例を示して、慎重な姿勢を堅持している公明党の理解を求めていく考えを示しました。
パソコンを遠隔操作して、殺害の予告などを書き込んだとして、元会社員が起訴された事件で、自分が真犯人だと主張する内容のメールが、報道各社などに届きました。
警視庁は、このメールを詳しく分析するとともに、今後、元会社員から改めて事情を聴くことも検討するものと見られます。
パソコンの遠隔操作事件では、インターネットの掲示板などに、殺害や爆破の予告を書き込んだとして、インターネット関連会社の元社員、片山祐輔被告が、威力業務妨害などの罪に問われ、ことし3月に保釈されています。
裁判では、パソコンのデータの解析結果や、被告の行動などをもとに有罪を主張する検察と、えん罪だとする弁護団が全面的に対立しています。
この事件について、きょう、報道各社などに、自分が真犯人だと主張する人物からメールが届きました。
メールでは、自分が片山被告のパソコンをウイルスに感染させたうえで、他人のパソコンを遠隔操作したのが、今回の事件の真相だとして、その詳しい経緯を記しています。
また片山被告が、江の島への経路をパソコンで検索していたのを確認して、遠隔操作ウイルスのプログラムなどが入った記憶媒体を江の島に置いて、片山被告が逮捕されるように仕向けたなどとしています。
警視庁は、このメールを詳しく分析するとともに、今後、片山被告から改めて事情を聴くことも検討するものと見られます。
大相撲夏場所です。
ここまで4勝1敗と好調の遠藤と、大関・琴奨菊が対戦しました。
3連勝中の遠藤。
琴奨菊とは過去2回戦って、いずれも力強い出足に敗れています。
左四つだ。
がっぷりだ。
琴奨菊が前に、前に出る。
落とし込み。
今場所も琴奨菊。
遠藤、今回も大関の出足に押し込まれ、立ち合いがすべてだったとことば少なでした。
中入り後の勝敗です。
新入幕の佐田の海は3日連続、外掛けで勝ちました。
松鳳山が制限時間前に立った一番を制しました。
勢は5連勝です。
嘉風が新小結どうしの対戦に勝ちました。
日馬富士が2敗目。
白鵬はただ1人、6連勝です。
一度乗りますと、勢いが止まらない横綱です。
一気に出るか?あっと、逆に押された。
日馬富士、2敗。
唇をかんで、2つ目の黒星を喫した日馬富士。
序盤、そして前半、無類の強さを誇ります白鵬、好調です。
安美錦が中に入る。
前に出るのは横綱。
体をうまく寄せる、このあたりは横綱です。
プロ野球はナイトゲーム5試合です。
巨人は内海が今シーズン初勝利を目指して先発していますが、立ち上がりに失点し、首位の広島にリードされています。
日本ハムは、ミランダの2打席連続ホームランなどで、リードしています。
最高検察庁は、取り調べの録音・録画を正式に導入する方針を決めました。
最高検察庁は、検察改革の一環として、3年前から試験的に行い、捜査や裁判への影響を検証し、このほど方針を決めました。
対象になるのは、裁判員が審理する事件や、特捜部の独自捜査事件などで、全国の検察庁に伝えました。
取り調べの可視化を巡っては、法制化の議論が進む中、録音・録画に自主的に取り組む姿勢を示すことで、義務化される対象を、裁判員が審理する事件だけにとどめたいというねらいもあると見られます。
ブラジルでは、巨額の費用がかかるとして、サッカーのワールドカップ開催に反対し、およそ50の都市で15日、市民が参加してデモ行進が行われ、福祉と教育の充実などを求めました。
日本戦の会場になる北東部のレシフェでは、13日から3日間、一部の警察官が待遇改善を求めてストに入ったため、治安が悪化し、略奪や殺人事件が多発し、27人が死亡しました。
来月12日の開幕を目前に控え、ブラジルではデモが定期的に続いているほか、警察官のストも頻発し、治安への懸念が広がっています。
気象情報は岡村さんです。
こんばんは。
こちらの降り続く雪。
きょうは5月半ばですが、北海道では雪が降りました。
強い北風で北海道には寒気が流れ込み、オホーツク海側や山間部では、午後に入って雨が雪に変わりました。
北海道の雪はこのあとも降り続き、峠などでは積もるおそれがあります。
5月に雪が降ったんですね。
そうなんですね。
この雪の見通しも含めた土日の天気はどうなってるでしょうか。
天気図を見てみましょう。
発達した低気圧の近い北海道では、あすも非常に強い北風が吹きまして、あすいっぱい雪でふぶく所がありそうです。
一方で東日本や西日本。
土曜、日曜ともに高気圧に覆われまして、晴れて気温も高くなりそうです。
では雨や雪の見通しを見ていきます。
今夜9時以降、あすの朝にかけて、北海道のオホーツク海側や内陸部中心に、白い表示と雪が続きます。
あすの朝までは東北や北陸も雨が降るでしょう。
また夜にかけて北海道、山沿いを中心に雪が続き、積もるおそれもありそうですから、車の運転にはご注意ください。
ではあすの予報です。
2014/05/16(金) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽汚染水対策 決め手は ▽緊迫する南シナ海情勢 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】岡村真美子
詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】岡村真美子
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