人生の楽園 2014.05.17

今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ…。
聞こえるのは風の音と自分の足音。
黙々と次の札所を目指します。
四国八十八か所およそ1200キロの道のりを歩いてめぐるお遍路さんです。
そんなお遍路さんに心と体を休めてもらおうと農家民宿を始めたご夫婦が今日の主人公です。
米農家の妻のただ今宿の前の畑で収穫中です。
あらあちらに見えるのはお遍路さんじゃないでしょうか?今日のお客様かな?
(慶祐さん)どうもご苦労さまです。
(久美さん)お疲れさまです。
(慶祐さん)お疲れさまでした。
(慶祐さん)どうぞどうぞお疲れさまでした本当に。
(慶祐さん)暑くなりまして…。
途中全然販売機とかがないんで大変だったんじゃないですか?
(田中さん)宿からねお接待でね握り飯出ましたんでそれで…。
朝の7時に出発して8時間歩いてこられたそうです。
久美さんまずはお遍路に欠かせない杖を丁寧に洗って差し上げます。
細やかな心遣い。
お遍路さんはほっとひと息です。
さあゆっくりお休みになってください。
東さんご夫婦は2年前自宅の庭に2組が宿泊出来る離れを造り農家民宿くろうさぎをオープンしました。
部屋はゆったり寝転がれる畳敷きです。
(久美さん)はいどうぞ。
ああどうも。
今日は暑かったもんね。
半分ですね。
1200キロっていいますからね。
ここまで来たらやっと半分終わったみたいな。
慶祐さんは近くの山へ夕飯に使う山菜をとりにきました。
この日はタラの芽をとるそうなんですが…。
これちょっと葉っぱが開いちゃってますよね。
これ伸びすぎじゃないですか?慶祐さん。
つぼみよりもやっぱり開いたほうを天ぷらにしたほうがやわらかくて美味しいので。
ああなるほどね。
ああそういうもんなんですね。
他にイタドリもたくさんとれました。
それでは桃ちゃん今日の舞台のご紹介お願いします。
はい。
今日の舞台は高知県の西南部山々に囲まれたのどかな三原村です。
朝夕の寒暖差ときれいな水が育む美味しい米三原米の産地として知られています。
三原村は歩いて霊場をめぐるお遍路さんの通り道。
手前にあるのは足摺岬の近くにある38番札所金剛福寺です。
今年は弘法大師空海が四国八十八か所を霊場に定めて1200年目という記念の年でもあり多くのお遍路さんの姿が見られます。
自分を探す旅いうんですか。
やっぱり歩きがなんというても一番いいんじゃないですか。
今では道路も整備されお遍路さんのバスツアーもあるそうですがそれでも自分の足で歩きたいという人がたくさんいます。
あっもう1人お遍路さんですね。
くろうさぎに到着したようです。
(久美さん)お疲れさまです。
(慶祐さん)暑かったでしょ今日は。
三原村出身の慶祐さんは高知市で自動車販売店に勤務していました。
33歳の時実家の農業を継ぐため三原村へUターン。
子供たちも3人に増え慶祐さんは米作りに精を出します。
ピークの時は米は4.5ヘクタールぐらい作ってましたね。
それでも米だけで生計を立てるのは厳しかったそうです。
このままじゃ生活出来ないなって…。
そんな時…。
米農家がどぶろくを造って売る事が出来るようになったんです。
久美さんはやってみたいと乗り気でしたが慶祐さんは反対しました。
ん…?自分らどぶろく造った事もないし飲めもせんのに造ってもいかんいかん…。
え?もしかしてその顔で下戸?もうこう見えて全く飲めないんです。
あらら…。
それでも久美さんが慶祐さんを説得。
2007年にどぶろく造りを始め農家喫茶くろうさぎをオープンしたんです。
ほう…。
家のすぐ近くにお遍路さんが歩く道がありました。
まずはそこに「喫茶」と「どぶろく」の看板を出しました。
すると…。
まあそこで試飲なりして話をすると。
初めはどぶろく造りに反対していた慶祐さんも気持ちが変わりました。
ああいいじゃないですか。
もう1杯飲んでいこうか…。
(一同の笑い声)やがて喫茶での短い出会いでは飽き足らず「どうせならお遍路さんにゆっくり泊まってもらおうよなあ久美」という事になりました。
そして今度は慶祐さんが久美さんを引っ張る形で西田さん晩ご飯の準備が整いましたよ。
いやぁいいですねいいですね。
今夜はタラの芽の天ぷらやイタドリの炒め煮。
体に優しい里山の料理が揃いました。
いやぁいいなぁ。
お遍路の皆さんお待たせしました。
あら奥のテーブルにもこれお客様ですか?あっこれはね近所の…。
「これは」って…。
「これは」って…。
近所のおばさんと近所のおじさんです。
ああ近所の。
農家民宿くろうさぎの食堂にはご近所さんも集まります。
皆さんのお目当てはこちら自家製のどぶろくです。
はいはいはい…そうこなくちゃね。
ああ美味しい。
ありがとうございます。
ああ…お遍路さん同士も和気あいあいです。
それに近所の皆さんと慶祐さんも加わって楽しい時間です。
ゆっくりお遍路さんと語らう夜。
お遍路の旅に出たそれぞれの思いも伝わってきます。
やっぱこだわったらこんなんなるんがでしょうね。
こだわり…。
何年も前からもう知ってるみたいな感じでね。
ヘヘヘヘ…。
こういう言葉を聞くと宿を始めて本当によかったと思う慶祐さん久美さんです。
というわけで本日は生まれ育ったお遍路の里でどぶろく造りと農家民宿を始めたご夫婦のお話です。
ゆっくり歩む人生の道は楽しみでいっぱいです!高知県三原村で農家民宿を始めた東さんご夫婦。
朝お遍路さんをお見送りです。
昨日この宿で初めて出会い意気投合したお二人のお遍路さんは今日は連れ立って出発です。
どうもありがとうございます。
ありがとうございました。
(慶祐さん)お気をつけて。
(久美さん)いってらっしゃい。
はいお気をつけて。
次の39番札所まではここからおよそ16キロの道のりです。
満足してくれてたら非常にありがたいですよね。
でもまた帰ってきてくれるっていう…。
きっと帰ってきてねみたいな。
ハハハ…。
この日はご夫婦で田んぼへ向かいます。
ああいいですねぇ。
おっ慶祐さん天井にあるのってこれ…。
あっこれサーフボード。
趣味でサーフィンをやってるんでね。
ワーオ!
(慶祐さん)二十歳の時からやってますんでね。
(久美さん)若い時はついていって眺めてましたけどもう今は嫌…。
えっなんで?では慶祐さんの雄姿をどうぞ。
こちらです。
うわ〜かっこいいじゃないですか!サーファー慶祐波乗り慶祐!サーフィンだけじゃありませんよ。
週に3日は釣りざんまいです。
いやいや三原村いいとこじゃん!今日も天気がいいし海に行きたいところですが今は苗作りの忙しい時期です。
美味しいお米を育てるにはこの苗作りがとっても大事なんですね。
この日慶祐さんは久美さんに手伝ってもらってシートを外します。
苗ちゃんに太陽の光をいっぱい浴びてもらってもう少し伸びたら田植えですよ。
苗は上手ねって褒めてもらうんですけど…。
苗はええけど収穫したら少ないとか。
なんで?いや海へ行ったりせんといかんやん。
自分の…ほら。
…ねえ!ハハハハ…!やっぱサーファーだし太公望だし収穫の時でも海に行っちゃうんだ?まあこのあたりが海の男慶祐らしいとこです。
米作りに加えて7年前から始めたどぶろく造り。
月に一度の仕込みです。
まずは1時間かけてお米を蒸します。
米はもちろんご夫婦が一生懸命育てた三原米です。
目指すのはまろやかな味。
田んぼは慶祐さんこのどぶろく造りは久美さんの担当です。
やっぱり女性が造ったらまろやかな美味しいお酒になるとかっておだてられて…。
へへ…なるほど。
穏やかな気持ちで今日も仕込みます。
(慶祐さん)女房が造るようになってまろやかな感じになったような気がします。
粗熱をとったら蒸したお米を蔵に運びいよいよ仕込みです。
うーん。
温度はええか?熱ぅない?樽に仕込むのも久美さんの仕事。
慶祐さんは運び役です。
なるほど。
米と水そして麹と酵母だけで造るどぶろく。
その加減次第で味も香りも微妙に変わってきます。
この蔵に入れるのは久美さんだけ。
慶祐さんは立ち入り禁止なんです。
ほう…どうして?慶祐さん。
ちょっとばい菌だらけなもんで入らせてくれません。
私が…。
美味しくなーれ美味しくなーれ。
美味しくなーれ美味しくなーれ。
ねえ…。
今日仕込んだどぶろくが飲めるようになるのはおよそ1か月後です。
楽しみですねぇ。
10年前にどぶろく特区に認定されてから三原村では7軒の農家がどぶろく造りを始めました。
こちらの農家民宿森本まるもそのひとつ。
この日は瓶詰め前に行う最終チェックです。
なんか理科の実験みたいですけど何をなさってるんでしょうか?これが度数を計るもの。
これで上がった分だけの…。
はい。
ああ…こうやってアルコール度数を計るわけですか。
なるほど。
ああ…。
出来てますね出来てますね!おはようございまーす。
おはようございまーす。
そしてやってきたのは東さんご夫婦です。
どぶろく造りの情報交換ですね。
森本さんとは困った事があれば助け合うそんな仲間だそうです。
そういう事をしてもらいましたよ。
何かがあればみんなで助け合える仲間…。
今やったらどこやろのバラ見に行こうとか。
ほな行こう行こうみたいな。
こんなに活発ではないですうちは。
細々と…。
どぶろく造りで新たな仲間が増えました。
三原村では毎朝8時になると大きな木の下に男性たちが集まってきます。
タブノキの下なのでたぶの木会です。
たぶの木会。
ほう…。
あっ慶祐さんも。
何事ですか?これは。
はい。
特に何事でもないんです。
はあ…。
向かいの商店で缶コーヒーを買いたわいない話をするだけです。
ハハハハ…!要するに朝のだべりタイムって事ですよね。
でも皆さんなんでこのタブノキの下に集まるんですか?気がついたらこういうふうな感じになっちょったね。
ここが保育園やったんよね。
昔ここ保育園で劇場やってね…。
この木があんまり変わってないがね。
昔から。
ねえ皆さん慶祐さんはどんな子やったん?めちゃめちゃかわいい。
ハハハハ…自分で言うな。
村の人たちをずっと見守ってきた樹齢600年のタブノキ。
保育園は閉鎖しましたがこの木だけは変わりません。
ちなみに一番の悪ガキは誰でした?悪ガキの頭しゆうや。
学校行かんと川ばっかり入りよった…。
ハハハハ…。
ああ本当だ。
(一同の笑い声)いやぁこんな仲間がいるふるさといいですね。
一方朝から久美さんは村の施設で料理を作っていました。
三原村の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと月に一度ランチバイキングを始めたんです。
ほう…。
おっどぶろく仲間の森本さんもいますね。
はい。
皆さん農家食堂や農家民宿を切り盛りしているおかみさんたちです。
なるほど。
いやぁさすが手際がいいなぁ。
コーヒー入りましたよ。
(一同)はーい。
どぶろく造りに挑戦し民宿や食堂も始め三原村をもっと元気にしようと張り切るお母さんたち。
頼もしい存在です。
なんかせないかんねっていうのが4人の中にはあるので…。
村の施設の有効利用にもなっているランチバイキング。
前回は30人が来てくれました。
地元の野菜をたっぷり使った料理でお値段は700円。
今回は40人分用意しました。
たぶの木会は男衆ばかりでしたがこちらには女性がたくさんいらっしゃってます。
いやぁ大盛況です。
村の外からもお客さんが来てくれました。
皆さん召し上がっていかがですか?それぞれのお味がねいいの。
地元の野菜が食べれるんですごいいいと思います。
ありがたいですね一人暮らしなので僕は…。
ああ…。
1時間後料理はもうすっかりなくなりました。
お母さんたちはほっとひと安心。
大成功じゃないですか久美さん。
ねえ!ばっちり。
(一同の笑い声)みんなに喜んでもらって食べてもらってね。
月に1回だけしかね出来ないですけどね。
いやぁお母さんたちのおかげで三原村の魅力がまた1つ増えました。
東さんご一家。
今日は宿泊のお客様がいないので息子さん家族も集まっての夕飯です。
ほういいですね。
夕暮れ時に屋外でうまいものを食べる。
これ最高じゃないですか。
慶祐さんご家族を紹介してください。
長男の裕也です。
村の森林組合に勤めてます。
(慶祐さん)次男晋大の子供です。
私の初孫になりますね。
隣がお嫁さんの成美です。
三男の真央です。
(慶祐さん)恋人の柴岡佐紀さんです。
ああ佐紀ちゃん…恋人。
へえにぎやかでいいですね。
息子さんたちは両親がどぶろく造りを始めた事をどう思ってるのかな?まずは長男裕也さん。
いや初めて聞いた時は飲めもせん味見も出来んのに…。
バカじゃないかと…。
(慶祐さん・久美さんの笑い声)
(慶祐さん)おかあに言うちゃっておかあに。
(久美さん)そんな事思われちょったがや…。
さあ三男の真央君はどうかな?色々やってみて経験するがもええと…。
ヘヘヘヘ…。
出ました上から目線!恋人の佐紀さんはどうですか?楽しそうな家庭やと思います。
あっいいねぇ。
へへへへ…。
子供たちもここの居心地がいいんでしょうかね。
誰も出て行ってないですもんね。
いや確かに。
でもなぜ?この遊びまくりようおとうを見てきて育ってるんで多分みんな都会に行くより…。
理想はおとうみたいになるがか?
(裕也さん)まあそこまでいかん…。
(慶祐さん)そこまでいかん?
(慶祐さん)その半分ぐらい?うん。
いやぁおとうのように田舎で自由に暮らすほうがいい。
慶祐さん息子たちにいい背中見せてますよ!1か月前に仕込んだどぶろくが完成しました。
ああ…出来上がりましたか。
楽しみですねぇ。
まろやかになったんでしょうかね?早速へへへ…飲んでみましょう。
西田さんご夫婦はお酒が飲めないんですよ。
ああそうでしたそうでした。
じゃあご近所ののんべえたちに試飲をしてもらいますか?夕方慶祐さんがどぶろくの試飲をお願いしたメンバーが集まってきました。
たぶの木会の面々です。
へへへへ…。
たぶの木会適任じゃないですか!宿泊のお遍路さんもよろしくお願いします。
今夜はたぶの木会改めどぶろく会という事になります。
さあ久美さんの最新作味わって頂きましょう。
あの…今度出来たどぶろくやけどちょっとどんなか飲んでみて。
振る?振らないだろ。
夜は長いしちょっと飲んでみてや。
(一同の笑い声)このたぶの木会の皆さんはね久美さんが造るどぶろくの応援団ですからいつも飲んでくれてますから違いがわかるはずですよね。
ありがとうございます。
(一同)カンパーイ!さあどうですかね?前よりだいぶ甘なった。
(慶祐さん)甘なった?ほんま?甘み出ちょう。
(女性)フルーティー。
米粒も細かなったのかね…。
飲みやすい。
辛いお酒だったんで。
そうなってたら嬉しいですよね。
信頼してる仲間ですのでね。
よう言うた。
120パーセント信用してます。
ハハハハ…!そして宿泊のお遍路さん感想をお願いします。
キリッとして美味しい。
(慶祐さん)ありがとうございます。
(女性)明日歩けなくなる…。
ほどほどで。
もう1杯!ちょっと待ってお客さん。
試飲です。
(一同の笑い声)まあどぶろくで乾杯し笑って語らえばすっかり意気投合です。
長年お遍路さんを受け入れてきた三原村のあったかさ。
いいですねぇ!お遍路さんにゆっくりくつろいでもらいたい。
東さんご夫婦が始めた農家民宿くろうさぎは毎晩笑い声が溢れています。
作り手の思いが味に出るというどぶろく。
久美さんは穏やかな気持ちで造り続けます。
どぶろくの原料は慶祐さんが丹精込めた三原米です。
今年も米作りが始まりました。
慶祐さん久美さんこれからもうまい米とうまいどぶろくつくり続けてください。
そして息子たちの憧れであり続けてください。
応援してまーす!楽園通信です。
桃ちゃん三原村のどぶろく飲んでみたーい!はい。
どぶろく特区に認定されている三原村。
7軒の米農家が丹精込めて美味しいどぶろくを造っています。
それぞれ味わいが異なりますのでお試しの7本セットがおすすめです。
比べます。
楽しそう!そして東さんご夫婦の農家民宿くろうさぎ。
お遍路さんだけではなく一般2014/05/17(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]

『遍路道のどぶろく民宿』 四国八十八カ所を巡拝するお遍路さんの通り道となっている高知県三原村で、お遍路さんが疲れを癒やせるようにと農家民宿を始めた夫婦を紹介。

詳細情報
◇番組内容
楽園の舞台は美味しい米の産地として知られる高知県三原村。三原村にUターンして米作りの専業農家となった主人公は、名産の米を使ったどぶろく作りも始めた。さらに美味しいどぶろくを味わってもらうためのカフェと、お遍路さんに泊まってもらうための農家民宿をオープン。人々が楽しく語らう場所になっている。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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