美の巨人たち 放送700回スペシャル 劇的空間!ローマ・ヴァチカン 2014.05.17

ローマ。
世界有数の観光地です。
観光客に混じって…コイン何枚投げたんですか?
トレビの泉にコインを2枚投げると大切な人と永遠に一緒にいられるそうですよ。
古代以降ヨーロッパの中心地として君臨し繁栄と衰退を繰り返した永遠の都ローマ。
ローマが最も繁栄し今の街をつくり始めたのは15世紀半ば
ローマ教皇領の首都となってからのことです
今では遺跡と混在する街というイメージですが本格的な発掘が始まったのは19世紀になってから。
それまでは牧草地に埋もれ忘れ去られていたとか
小林さんが訪れたのはボルゲーゼ公園
およそ80ヘクタールの広い公園はローマっ子たちの憩いの場所
枢機卿ボルゲーゼの邸宅がバロックの芸術品が並ぶ美術館になっています
公園の一角ピンチョの丘からはローマが一望できるんですよ
小林:それが今回のスペシャルのテーマです
カトリックの総本山であり世界屈指の美の殿堂でもあるヴァチカン。
システィーナ礼拝堂の天井を飾るそして…
ヴァチカンで絶頂期を迎えたルネサンス。
そのあとを受け登場した
ルネサンスバロックの巨匠たちがしのぎを削り歴史的な傑作を次々と生み出していったヴァチカン。
しかしその裏で…
更に物語の舞台は
目の前に現れた
目が眩みそうな
劇的に変貌するローマ。
すべてはヴァチカンから始まった
ローマの西側に位置するヴァチカンはローマ法王を元首とする世界最小の独立国家です
ローマの小高い丘のひとつに過ぎなかった場所は2000年以上も前に殉教者聖ペテロが葬られたことで聖地となりました
最初に聖堂を建てたのは4世紀。
コンスタンティヌス1世でした
ヴァチカンが現在のように大聖堂宮殿法王庁を備えるカトリックの総本山となるのは16世紀から17世紀にかけての大工事によるものです
それは同時に美の殿堂ヴァチカンの歴史の始まりでした
さてヴァチカンへのアクセスです。
ローマの中央駅テルミニ駅から地下鉄A線に乗ります
地下鉄はテベレ河でいったん地上へ
6つ目のオッタヴィアーノ駅で降ります
地上へ出ると壁にヴァチカン美術館へのルートが表示されています
それに従い歩いて10分ほどで目的地です
いよいよ美の殿堂ヴァチカンへ。
今回は特別に閉館後の美術館でじっくり作品を見せていただけることに
1人だとそのスケールの大きさに圧倒されます
あの部屋にはヴァチカン美術館美術局の責任者ネッセルラットさんが案内してくれました
あっこれがそうだ。
これが『アテネの学堂』。
今日の作品
部屋の四面の壁天井の絵装飾をラファエロが描きました
部屋の四面それぞれにテーマがあります。
『聖体の論議』つまり神学
『枢要徳』は正義や勇気を女性で表したいわゆる道徳心を説くもの
『パルナッソス山』は詩や音楽芸術です
そして皆さんご存じ『アテネの学堂』です。
縦およそ5メートル横およそ8メートルの壁画に古代ギリシャの学堂に集った当時を代表する哲学者や科学者たちが描かれています
中央に立つ2人の男。
哲学者のプラトンとアリストテレス
こちらは数学者
『アテネの学堂』の登場人物をラファエロはある人たちをモデルに描いています。
もうご存じとは思いますが…
そして画面の右端でこちらを向いているのがラファエロ自身です
ラファエロは『アテネの学堂』の中に自らを含めたルネサンスの巨匠たちを描き時代を代表する芸術家だと表明しているのです
ところでもう1人気になる人物が。
ラファエロと真反対にいるこの女性。
まるでラファエロと対をなすようにこちらを向いているのです
近年この人物の謎を解き明かした研究家がいます
美術雑誌を出版している
ラファエロにとって特別な存在であったというこの女性の正体。
2人の間の秘められた物語と新たな謎に迫ります
ラファエロはローマに1枚の女性の肖像を残していました
その絵がここバルベリーニ美術館にあると聞き訪ねてみることに
ありました。
ラファエロにしては珍しい裸婦の作品です
ラファエロが死去して60年後に発見されました
これしかも名前が描いてあるでしょ?ここの腕輪というか何かにラファエロなんとかって描いてあるんだけど。
腕輪にはと描いてあります。
ウルビーノは画家の故郷。
この肖像画のモデルはいったい誰なのか?
話を聞きます
『ラ・フォルナリーナ』その意味はパン屋の娘。
髪飾りから読み解かれた名前はマルゲリータ
この女性の正体を追ってみたいと思います
ローマの下町トラステベレ地区にやってきました。
トラステベレとはテベレ河の向こうという意味
ほらすごい。
ほら。
この町に『ラ・フォルナリーナ』のモデルマルゲリータが住んでいました
その場所はこの辺りでは有名な店
下の2行は読めますね。
ラファエロとフォルナリーナって書いてますよ。
ボンジョルノ。
ボンジョルノ。
出迎えてくれたのは
ここでフォルナリーナは暮らしていたのです。
当時の痕跡が残されていました
あっこれがそうなんだ。
ほんと?今でも使ってる?
およそ500年前のパン窯が今も使われているとは驚きです
小林さんせっかくですからオーナーお勧めのランチをいただきましょう
はいありがとう。
わっいい音
ローマの伝統的な料理なんだそうですよ。
そしてもう一品トマトソースのブガティーニ。
ローマのマンマの味です
お味はいかがですか?
すてきな中庭でのランチうらやましい。
実はこの階段の上の部屋にフォルナリーナが住んでいたとか。
階段も当時のままなんだそうです
ここでフォルナリーナとラファエロが過ごしていた。
なんだか不思議な気持になりますね
この町に伝わるラファエロとフォルナリーナの物語があります。
ある日町を歩いていたラファエロはバルコニーに立つ美しい女性にくぎづけに。
そうラファエロのひと目惚れでした。
ラファエロはある枢機卿の姪と婚約していましたが結婚前に亡くなり生涯独身でした
フォルナリーナは薬指に指輪をつけていますが実は絵が発見されたとき指輪は消されていたのです。
そこに隠された真実とは?
この絵は2000年から修復作業が行われましたがその過程で絵の中に2人の関係を解くカギが見つかりました
こちらが修復の過程で撮影されたX線写真です。
左手の薬指に何か黒い物が見えます
指輪が写し出されたのです
なぜ指輪は消されたのか?それは許されない恋だったから
実はラファエロが婚約していた女性はすでに亡くなっていたのですが婚約者の叔父である枢機卿が他の女性との結婚を許さなかったのです
フォルナリーナのことは絶対に知られてはいけない秘密でした
ラファエロはその愛の印として絵の中に指輪を描き込んだのです
『ラ・フォルナリーナ』はラファエロの妻だった。
しかしそれは2人だけの秘密
ラファエロの死後描きかけの絵を見つけた弟子たちは慌てました。
なぜなら婚約者の叔父である枢機卿は大切なパトロン
自分たちの身を守るためにラファエロとフォルナリーナの関係を隠さなければならなかった。
研究家クルツさんはそう考えています
しかしこの絵の女性は消せませんでした。
こちらを見つめる女性…。
ヴァチカンに描かれた絵にまで手を加えることはできなかったのです
『アテネの学堂』に描かれたラファエロの恋人
その反対側にラファエロ自身がいます。
距離が離れているのも結ばれることのない2人を表しているように見えてきます
ラファエロの死後フォルナリーナは修道院に入りました。
そのときの記録には未亡人と記されていたとか
ラファエロ作『アテネの学堂』聖地ヴァチカンに残した愛の印
ヴァチカン美術館の知られざる美に迫ります。
一般には公開されていない礼拝堂に入ることが許されました。
そこはヴァチカンに初めてルネサンスがもたらされた場所。
そして…
ヴァチカンで最も有名な作品その誕生の裏には嫉妬と謀略渦巻く人間ドラマが…
更に芸術の波はヴァチカンを飛び出しローマの街へ。
新たな時代バロックが幕を開ける
奇妙なポーズの彫像が物語るライバル同士の熱き戦い
バロックの巨匠が作り出した驚くべき仕掛けも
この長い廊下実におもしろいんです
美の殿堂ヴァチカンが生んだ芸術の数々…。
そこにうごめくライバルたちの戦いのドラマ。
次週700回スペシャル後編お楽しみに
2014/05/17(土) 22:00〜22:30
テレビ大阪1
美の巨人たち 放送700回スペシャル 劇的空間!ローマ・ヴァチカン[字]

小林薫がローマ・ヴァチカンを訪れ、2週連続で美の世界を探訪する放送700回SP。今回は、ラファエロ作「アテネの学堂」と「ラ・フォルナリーナ」に迫ります。

詳細情報
番組内容
今のローマを作り上げたのは15世紀半ば。ヴァチカンを中心に、そこに集う誰もが知る美の巨人たちを通して、ルネサンスの中心地となりました。今回は、ナレーターの小林薫がローマ・ヴァチカンを訪れる、放送700回スペシャル。ここで繰り広げられた美の世界を、2週にわたって探ります。
番組内容つづき
今週は、ラファエロの2作品、かの有名な「アテネの学堂」と、肖像画「ラ・フォルナリーナ」に迫ります。2枚に隠された、ある秘密の愛の物語とは?
出演者
【出演】小林薫
【ナレーター】中越典子
音楽
<オープニング・テーマ曲>
「The Beauty of The Earth」
作曲:陳光榮(チャン・クォン・ウィン)
唄:ジョエル・タン

<エンディング・テーマ曲>
「終わらない旅」
西村由紀江
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

お知らせ
次回5月24日(土)は60分スぺシャル!ヴァチカン美術館の知られざる美に迫ります。そして芸術の波はローマの街へ…。美の殿堂が生み出した数々の芸術、そこに渦巻く人間ドラマとは?さらに、普段は公開されていない場所に入ることが許されました。どうぞお見逃しなく!

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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