(2人)おはようございます。
(石巻)関西テレビの石巻ゆうすけです。
(関)関純子です。
「カンテレ通信」でおつきあいください。
この番組では関西テレビの番組につきましてより多くのより掘り下げた情報を提供するとともに視聴者の皆さまの声に耳を傾けさらに身近な放送局となれるよう取り組んでまいります。
それではコメンテーターご紹介します。
メディアリテラシーにも詳しい作家の若一光司さんです。
(若一)おはようございます。
おはようございます。
そして劇作家演出家としてご活躍のわかぎゑふさんです。
(わかぎ)おはようございます。
よろしくお願いします。
まずは関西テレビからの報告です。
3月16日に放送しました「千原ジュニアの更生労働省元ヤン芸能人がダメ人間に喝!」に事実と異なる内容が含まれておりました。
この番組は…事実と異なる内容を放送し視聴者の皆さまの信頼を裏切ることになりましたことを深くおわび致します。
また出演者およびそのご家族に迷惑をかけたことを深くおわび致します。
(関)本日は東京コンテンツセンター制作部部長の大澤徹也が同席致します。
(大澤)おはようございます。
よろしくお願い致します。
関西テレビでは今回の問題を深く受け止めております。
この問題が明らかになりました経緯3月16日に放送を終えたあとの4月22日に制作会社のスタッフから制作会社のプロデューサーに報告がありまして事実関係を調べ問題があったと認識し4月の24日に関西テレビに報告がありました。
関西テレビでは調査チームを編成して事実関係を調べまして問題の概要が判明したため視聴者の皆さまにおわびと説明をすべきと考え5月4日に放送でご報告しました。
今回の「カンテレ通信」ではなぜこのようなことが起こったのか詳しくその経緯を視聴者の皆さまにご報告してまいります。
なお出演者の人権に配慮しまして個人が特定されないような表現をしてまいります。
「千原ジュニアの更生労働省元ヤン芸能人がダメ人間に喝!」は一般社会にうまく溶け込めない人々を番組内の企画で更正しようというバラエティー番組です。
去年の10月13日深夜に「元ヤン芸人がダメ人間に喝!千原ジュニアの更生労働省」というタイトルで放送し好評を得ましたので今回第2弾の制作を企画しました。
第1弾第2弾共によしもとクリエイティブ・エージェンシーが企画を提案し関西テレビが企画を決定しよしもとクリエイティブ・エージェンシーに制作を委託しました。
こちらのフリップをご覧ください。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーはフリーの総合演出やフリーのディレクターを決めた上でさらに制作会社に一部の制作を委託しています。
この番組は複数のコーナーから成り立っています。
問題となったコーナーは…。
この時点で把握した事実は…。
はいこうしてですね別人を出演させたままそのことはフリーディレクターのX氏と一部のスタッフそして若者Aさんしか知らないまま隠し通され放送に至ったわけなんですけれども大澤さんはX氏に聞き取りをされたわけですね?
(大澤)はいこのディレクターX氏によるとですね若者Aさんの家族が出演できないというのがわかったのはロケの直前だったということでした。
でこのXディレクターですけれども…Aさんの家族は無理。
でも家族にしたいということで思い悩んでいたようです。
でこの悩みをですね……してしまったというふうに話しております。
このコーナーにはですねほかにアシスタントディレクターがおりまして……ということです。
以上が本件の概要なんですけれどもここまでお聞きになって若一さん印象をお聞かせください。
今回の問題に関してですね最初に報告を受けた時点でね私その番組を見てなかったもんですからすぐに拝見したんですけども番組内容つぶさに見た感想としてはですね今回の事態は極めて悪質だなとちょっと深刻な事態ではないかという気がしました。
単にAさんの家族でない人が家族として紹介されたというだけじゃなくてねコーナーの冒頭部分でもあるいはエンディングの部分でもですねあたかも家族であるかのようにある意味で見事ななりすましをして…演技っていいますかねなりすましをしておられるわけですね。
これはどなたが見ても家族そのものにしか見えないというねそういう意味では事実と異なる内容を放送したというレベルをはるかに越えてねこれは作為のあるやらせだと受け取られてもしかたがないという気がしました。
で一番問題だと思ったのはそもそもこの番組はバラエティー番組とはいえですね制作意図においては色んな問題を抱えた若者たちをねより社会に適合できるように更正させるとその更正を番組でサポートするということを制作意図にしてるわけですね。
だからある意味でバラエティー番組でありながら一定の社会性を持ったね意図は私も賛同できるんですがそういう若者の更正をサポートする側の制作陣がですね実は反社会的な過ちをこういう形でやらせという形で犯してしまってるということはねこの番組の根本そのものがすでに立ち上がり時点から崩壊してしまってると信じるに値しないものになってしまってると言わざるを得ないと思うんですね。
そのことの深刻さをね関西テレビは真摯に受け止めてほしいと思いますね。
わかりました。
わかぎさんいかがですか?印象は。
(わかぎ)はい先生がおっしゃったこと本当に全てだと思うんですけども私は色んな人の責任感がすごく絡み合った大問題だなと思いました。
発注した側だけじゃなくってそれを隠した側とか色んな人の…で人に責任を振るということは責任がまた増えるっていうようなことも含めて色んな人の責任感っていう視点からここでせっかくだったら話し合いたいなと思って…。
はい深刻悪質である。
あるいは責任感の欠如という厳しい印象を頂きましたけども今回の問題点さらに探っていきたいんですけれどわかぎさんいかがですか?まず単純になぜね陳情者を家族に固執したんですかね?それがお聞きしたいです。
知人でもよかったと思いますしAさんがグレてたときの学校の先生とかでもよかったんじゃないんですかね?
(大澤)はいこれはですねディレクターのX氏がこのコーナーを担当していたんですが…。
(大澤)でこのX氏がですね聞き取りをしましたところ…。
(大澤)この番組に参加してですね総合演出の思い描いてるようにするのが自分の役目であったということを話しています。
で制作会議でこの参加者5人の若者の陳情者は大丈夫であるというような報告を受けておりましたのでスタッフの話などからこういう状態になったらですね報告できたんではないかと思うんですけれども決してその話しづらい雰囲気があったというようなことも聞いておりませんしただ結果的にほかのスタッフには言えなかったと。
一人思い悩んでしまって今回のことに至ってしまったということです。
先ほどもありましたけれども今回の制作体制がですね企画を決定して管理監督したのは関西テレビでございます。
でプロデューサーを1名出してで制作業務をよしもとクリエイティブ・エージェンシーさんに委託をしております。
でこのよしもとクリエイティブ・エージェンシーは総合演出とディレクターこれいずれもフリーランスの方ですけどもこの方に委託をしております。
でまた別の制作会社にですね制作業務の一部を協力を仰ぐという形でアシスタントディレクターであったりあるいは制作業務に関わる部分で委託を受けていただいて協力をしてもらったというご覧のような制作体制でですねよしもとクリエイティブ・エージェンシーそれからフリーのディレクター制作会社というふうに分かれておりましてこのX氏はですね総合演出から呼び入れられてこの番組に参加しておりますので関西テレビよしもとそれから制作会社とちょっとプロデューサーには話しにくかったのかもしれないというふうに考えております。
若一さんいかがですか?
(若一)現場にはねそういう個別の事情があるんかもしれませんけども私この事実を知って真っ先に思ったのはね実は関西テレビというのは7年前にですね2007年にね「あるある大事典」を巡ってねねつ造事件起こしましたよね。
納豆がダイエットに効果があるということの間違ったねつ造したデータを出してですねそれで大きな批判を浴びて二度とそういうことを繰り返さないようにね色んな努力をしてこられてたはずだと思うんですよ。
で制作のガイドラインも作っておられてそれを一定期間で改訂するとかねそういうことに対して放送業界でも評価が高まったことで復帰されて同じように今やっておられるわけですけどもそういう経験をねしてきて二度とそういうことが起こらないような抑止策をねいろいろ重ねてこられたはずの関西テレビででこういう現場でなぜそれが抑止できなかったのかねそこのとこが非常に率直な疑問なんですけども…。
全くご指摘のとおり「あるある」以降ですね制作ガイドラインを策定したりあるいは事例研修会というものを何度も開催してですね勉強会を開いてコンプライアンス意識を高めてきた。
あるいは出演承諾書というようなものを取らしていただくようになって本当に気をつけようという施策をいろいろやってまいりました。
それでも今回こういうことを結果として犯してしまってるということはこれは色んな施策がまだまだ足りないと言わざるを得ないというふうに思っております。
今回の番組の制作にあたってもですね10回ほど全体会議ということでこれは情報共有をしようということでプロデューサー以下ですね全制作スタッフが集まって会議をしております。
この中でいきすぎた演出はだめだとかあるいはコンプライアンスをちゃんとしようというようなことは何度も議論を重ねておりました。
でただですねこの若者Aさんに関しては家族が来るというような報告をその会議では受けておりましたので…。
あとプロデューサーはロケにも立ち会っておりましたし編集もチェックしてそれでもなおかつ見抜けなかったということでございますので番組制作はですね信頼関係でスタッフと結ばれて制作をしておりますので今回こういうことになったということはですねディレクターの申告だけに頼らないチェック機能を考えていかざるを得ないんだろうというふうに思っております。
今回フリーのディレクターのX氏がですねなぜこういうことをしたのかということを聞いたんですけれども…というふうに話しています。
でこのX氏はですね昨年の10月の第1弾にも参加しておりまして私どもも本当に信頼をして第2弾もお任せしたということなんですが私どもこういうことが起こりましたけれどもこういう制作体制外部の方と一緒に番組を作っていくということは大変大事だと思っておりまして外部のいろいろな才能に助けられて番組を作るということはこれからもやっていきたいというふうに思っておりますので制作会社の方ともこういう問題意識を共有してですね今後の再発防止策を考えていきたいとこのように思っております。
若一さんいかがでしょうか?
(若一)これからのテレビの現場ではね…もうすでにそうですけどもどんどん外部に委託せざるを得ない。
コスト面でも人材面でもね。
そういう状況が拡大していくのはこれ当然のことであってどれだけ下請けとあるいは孫請けと理解し合いながら仕事やっていくかということになってるわけですけどもそれは何もこの関西テレビに限ったことじゃなくてねほかのテレビ会社各局共通の条件なわけですよ。
でそういう共通の土壌共通のある意味での構造に直面してる中でなぜ関西テレビでこういう不祥事が「あるある」から…言えば続いてしまってるのかというねそこにひょっとしたら恐らく関西テレビ固有の何かがねあるんだろうと私は思ってしまうわけですよね。
そのへんはどんどんどんどん自分たちでわが身を切り開いてね検証していく必要があると思いますね。
わかぎさんいかがでしょう?
(わかぎ)はい。
私は今回の責任力それがイコール信頼関係だと思うんですけどそれがかなり低下しているっていう状態だと思うんですね。
別にごめんなさい先生と違って私は関西テレビだけじゃなくて世の中がという意味なんですけどでもこういう問題がここを成功させないと次がないと思い込む。
で結局それは間違った成功じゃないですか。
そういうことが簡単にできてしまう若者が増えるっていうのは一つは国力の低下だと思ってるんですこの責任感の低下っていうものが。
それは自分たちの世界にも簡単に起こりうるのではないかっていう…逆に。
そういう危機感を覚えました。
大澤さん。
(大澤)はい。
改めまして事実と異なる内容を放送し視聴者の皆さまの信頼を裏切ることになりましたことを深くおわびします。
また出演者の方関係者の方にも多大なご迷惑をおかけしましたことを深く反省しおわび申し上げたいと思います。
今後はこのようなことを起こさぬよう再発防止に努め真摯に番組制作に取り組んでまいります。
ここで今回の件について番組審議会とオンブズ・カンテレ委員会で出された意見を紹介します。
番組審議会では…
(関)
(石巻)
(関)オンブズ・カンテレ委員会では…
(関)
(石巻)などの意見が出されました。
今回の件について寄せられた視聴者の声を紹介します。
(関)
(関)
(関)頂いたご意見もしっかり踏まえ番組制作に取り組んでまいります。
以上関西テレビからの報告でした。
続いては番組審議会報告です。
(ナレーション)
4月の番組審議会では3月23日に放送しました「オレたちのフルスイング」が審議されました。
(関)
(関)
(関)
(関)
(関)
(関)
(関)
(関)
(関)
どんなテレビが見たい?
子どもも大人も楽しめる。
人を大事に思ってる。
そして自由で夢がある。
あなたと放送局のかけ橋。
このコーナーでは関西テレビに寄せられました視聴者の皆さまのご意見をご紹介しよりよい番組作りを目指してまいります。
若一さんわかぎさんにもきたんのないご意見を伺ってまいります。
お願い致します。
「競馬BEAT」をご覧になった複数の方から頂いたご意見です。
「こんなん競馬番組として見られへんわ。
芸人ばっかり出して競馬ファンをバカにしとるんか。
芸人にしゃべらす暇があったら1レースから全部のレース結果を放送してほしい。
芸人は全員降ろして専門家だけを出演させろ。
芸人を見たくてテレビをつけているわけではない。
真面目に競馬番組をやってくれよ」。
スポーツ部がお答えします。
「番組をご覧いただきありがとうございます。
競馬BEATでは競馬の楽しみ方を紹介することを大きなテーマとしています。
ゲストをお呼びするのはいろいろな切り口楽しみ方を紹介してもらい新しい視点を視聴者に提供することを目的としています。
今後も芸人さんタレントさんといったジャンルにとらわれず多様な視点を提供してくれるゲストの発掘に努めていきたいと思います」。
はい。
若一さんいかがでしょうか?
(若一)これある意味では終わりのない命題みたいなもんがありましてね私みたいに競馬に詳しくないもんからしてみたら芸人さんやタレントさんが入って解説しながら競馬中継してるほうが見やすいし競馬以外の楽しみもあっていいと思うんですが本当に競馬だけ専念して見る方からみればですね邪魔だと。
レースだけやれという当然両方あると思うんですね。
で現実両方のニーズに応えるいうことはかなり難しいことだと思います。
ただ今はテレビがデジタル化されてるわけですからこれ音声の多重化いうことが相当簡単に昔に比べりゃできるわけですね。
だから副音声でね完全にリアルな中継だけを専念して聞きたい方はそっち側を…リアルなほうを聞くとかねそういう選択肢を用意できるというのもデジタルテレビのメリットですからそういう発想があってもいいんじゃないかという気がしますね。
なるほど。
わかぎさんは競馬好きですけれども…。
はい競馬好きです。
そして先生それまだ甘いですよ。
そんなことを言っていたら競馬ファンはどこまでもやってほしくなってしまいますからね。
でも私本当に競馬は毎週見てますけれども仕事で東京で見たりとか色んなとこで見たりするんですけど「競馬BEAT」が一番おもしろいです。
それは本当に関テレに出てるからとかじゃなくてちゃんとタレントさんがやっぱり研究してちゃんとしゃべってる方ばっかりが出てらっしゃって全然レベルが違うので私はG