♪〜知らない街を♪〜歩いてみたい♪〜どこか遠くへ♪〜行きたい
『遠くへ行きたい』
今回は京都かやぶきの里美山の旅
これ大っきいですよこれ。
山里ならではのおいしいものがいっぱいです
人類最古の技の一つ茅葺き
職人のロマンが詰まった一棟貸しの宿
…とは?
冷たい湧き水でしめる
モッチモチの…
たった3日間しか収穫できない…
山菜採りの名人にも出会いました
この時期にしか味わえない山の恵みに感謝です
京都駅から『JR』山陰本線で1時間
南丹市の日吉駅にやって来ました
濱田マリです私今京都におります。
日吉駅で降りまして今から美山という所にまいります。
美山っていう所は日本の原風景が残っている所で山菜がたくさん採れるらしいです。
私お野菜大好きなのでそのへんも楽しみながらあのバスに乗って美山行きたいと思います。
バスに乗ったらすぐに茅葺きの屋根が見えて来ました
美山は京都からたった30kmほどですが四方を山に囲まれて都の影響をほとんど受けずに来たそうです
山の恵みがごちそうなんですって
健康に暮らすための知恵を教わりたいな
見て見てすごい茅葺き屋根の数
「かやぶきの里」と呼ばれる北集落です
あっかなり…かなりみんな茅葺きやってるな。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
うわっすごい茅葺きのほうが多いやん。
ここには38軒も茅葺きの民家があるそうです
まるで『日本昔ばなし』の世界
こんなにたくさんの茅葺き屋根を見るのは初めてだわ
生活してる感じがするから…。
美山は丹波山地の中央にある盆地で寒暖の差が激しいためおいしい野菜がよく育つそうです
花の色も鮮やか
タケノコ!こんにちは。
どうもすいませんあのこれは…わっ!タケノコ。
タケノコ。
これ今採って来たタケノコですか?そうそうそう今掘って来た。
大っきくないですか?これ!これ大っきいですよこれ。
お〜重い!そしてしっとりとしていて気持ちがいいです。
これおいしいで。
すっごいな。
美山ではタケノコの収穫の真っ最中
こんなに大きなタケノコが採れるんですね
茅葺き屋根って近くでよく見たことないけど…
結構この素材は硬めですよ。
アハハハ!ツンツンうわ〜!わっコケ。
この屋根長いこと頑張ってるんだね
こんにちは。
こんにちは。
こんなに茅葺きの家が残っているんだから観光客だってたくさん来るんだろうな
すご〜い。
意外とこれ分厚いですよ。
こんな重厚感のあるものやと思ってませんでした。
もっとこう柔らかいような…ほらコケ生えてたりするでしょ。
フワフワしてんのかな〜とか思ったらもうガシガシですやん。
美山に行ったらぜひにと教えてもらったうどん屋さんを予約しました
ここもまた立派な茅葺き屋根ですよ
失礼します。
こんにちはこちらおうどん屋さんですよね?
(田村さん)いらっしゃいませ。
こんにちは。
はじめまして。
ありがとうございます。
予約をいただきましてありがとうございます。
そうなんです田村さんところの一日限定20食のおうどんをいただきに上がりました。
ありがとうございます。
まきでお湯沸かしてるんですか?まきで…はいはいはい。
この中で?そうです。
あら〜入っとる入っとる。
かまどを今でも使ってるんだ
うどんはたっぷりのお湯でゆでるのがコツ
時間は10分ほど
職人の勘で見極めます
冷たい湧き水で一気にしめます
表面がツルツル光っておいしそう
いらっしゃいませ。
置かさせていただきます。
はい。
あっおうどんだけちょっといただこう。
う〜ん!
(田村さん)せやから…。
へぇ〜じゃあ試しに1本のんでみようっと。
はぁ〜大丈夫フフフ。
ありがとうございます。
野菜うどんなんですねそれは何でですか?やっぱり一つは…。
田村さんは10歳から西陣織の丁稚奉公を始めた立志伝を持つ人
人生は苦労の連続でしたが今は支えてくれた人達への感謝のつもりでうどんを打っているそうです
80年も生きて来たのはね…。
どうして一日20食限定なんですか?足で踏んでね手でこしらえて…。
どうもすいません。
ありがとうございます。
美山で採れた野菜を薬味にした野菜うどん
おいしかったです
うどんは予約しなければ食べられませんがもっと手軽に味わえる美山ならではの名物があります
それが…
「鯖笹寿司」。
鯖寿司
美山は「西の鯖街道」が通る所
昔から家庭でのごちそうが鯖寿司でした
そして美山ならではの味付けが実山椒
塩鯖のくせを抑え防腐作用もあります
一度食べたら病みつきになるピリっと辛い山椒入りの鯖寿司です
美山は昔から山椒が自生していました
今では各家庭で山椒を育てています
わ〜!
(栢下さん)これね。
これ山椒の木なんですよ。
へぇ〜。
でこれが花。
あっ花咲いてるわ。
うんこれ花山椒。
ピッと噛んでみるとねものすごい辛いっていうかフワ〜っと後から…。
こんなんが山にいくらでも自生してる。
これみそ汁やらに浮かす木の芽。
木の…今来ました。
そうでしょ?後からフワ〜っと。
ちょっと痺れますね。
痺れる痺れる。
美山は山椒の名産地
栢下さんの畑では花山椒が収穫時期を迎えています
これが花山椒。
咲いとるね咲いとるね。
普通の山椒は葉っぱと花が一緒に出るんです。
ところがこの朝倉の花山椒というのは花だけがニュっとこう…。
これ摘んでください。
え〜どっから?根元から行っちゃっていいんですか?それね摘み方ね…。
はい。
ここキュっとこうして押さえると簡単に取れますんで。
はい。
お〜今ここがすごいことに。
いい匂い!
実は花山椒を摘んでいるのには訳があります
この時期にしか食べられない特別な料理に使うためです
そろそろもう…すいません。
そろそろ…はい。
こんなぎょうさん採ってしまいました。
この花山椒が一体どんな料理になるんでしょう?
「必要な食材を集めて来て」と言われさらに奥の集落へ
そしていきなりの山登り
紹介された林さんはとても元気なお母さん
大っきい池がある。
あっホンマや。
ワラビ?これ行っちゃっていいですか?はいワラビ。
はい。
鹿が食べたんや。
これ何?コゴミ。
(林さん)はい。
はいはい。
はいはい。
はいはいこれ何本くらい行きましょう?あ〜ウド?えっウド?めっちゃおいしいですか?はいありがとう。
採りまくるね林さん。
はい。
帰り道突然林さんから思いがけない打ち明け話をされました
ウソやんえっ…。
ウソ?何で?「土に戻る」!どんだけ元気やねんな。
今何歳…?
林さんは31歳で咽頭がんを患い声が出にくくなったそうです
病気に負けず活動的な林さん
6月下旬からここで民宿を始めるとか
林さんは料理上手でも知られているんですよ
どうもこんにちは栢下さん。
あっ山椒農家の栢下さんもここで合流
ウド一番ええ香りすんな。
採って来た山菜と花山椒
一体これどうやって料理するんでしょう?
さぁいよいよ料理の始まり
鍋奉行はご主人の英夫さん
まずは味が濃い〜美山地鶏
(林さん)タケノコね穂先だけ。
(英夫さん)行けるかな?よっしゃ行けた。
収穫した山菜と地元で採れたシイタケとタケノコも入れておいしそうに煮えました
(英夫さん)花山椒。
花山椒う〜わ〜!ぜいたく!
その上に花山椒をたっぷり
この時期にしか味わえない花山椒鍋です
(シャッター音)「今日のブログやな」。
載っけてください。
(英夫さん)豪快やね。
豪快やね。
一体どんなお味なんでしょう?
鍋奉行が見極めて…ふた開けた!
さぁ鍋の出来上がり
はい。
(栢下さん)スープだけ味わうの?うわ〜!
(栢下さん)おいしい?食べたことない味ですね。
それや!似てる!なるほど。
何でコンソメ味になるの?花山椒の仕業ですよね?お〜!花山椒はやっぱ花山椒や。
しかもめっちゃシャキシャキしてる。
ゆっくりゆっくり生きてはるやないですか林さん。
そういう生き方を選んだのはどうしてですか?あと…。
全然倍…全然倍生きてます倍以上生きてます。
ほぉ〜。
ほんで…。
山菜と出会えた。
山菜の生命力や。
冬を生き抜いて来た山菜の生命力や。
この時期にしか味わえない生命力あふれる鍋
私も山菜のパワーを頂きました
失礼します。
ありがとう。
さようなら。
茅葺き屋根の下にはいろんな人生があるんだな
きれいな茅葺き屋根の里
でもこれだけの茅葺き屋根ってどうやって維持しているんだろう?
屋根の葺き替えをしている家を見つけました
こんにちは。
こんにちは。
どうも。
あのお仕事中すいません。
(西尾さん)はい。
ちょっとだけ見せてもらってもいいですか?どうぞ上がって来てください。
よいしょよいしょよいしょ。
うわ〜!新しくここに設置したんですか?いや葺いてあった屋根をちょっと傷んで来たんでこういう短い切った茅を差し込むという「刺し屋根」っていう修繕ですね。
こう刺してこう上げてこういう茅を…。
束で。
こう先折り曲げて…。
こう刺すんですよ。
茅の束で簡単な屋根の構造を教えてくれました
これが屋根になっているんですよね。
茅がこういうふうに積み重なって行ってるんですよ。
でこれを留めるのに縄で中の下地の垂木丸太と留める必要があるんですよ。
茅を留める必要がある。
こういうの「針」っていうんですよ。
ここにわら縄とかを通して屋根にブスって刺すんですね。
ここに縄を通してどうするんだろう?
屋根裏に上ってみます
うわ〜。
あ〜なるほどあっホンマや。
準備オッケーです!うわっ来た!うわ〜!針が来て…。
来た来た来た…!この針に通ってるじゃないですかこれを抜くんですよ。
抜くね。
はいオッケーです。
山一寸。
・離れてへんな?・大丈夫です。
でこういうふうに針が来てるんでそん時に…。
縄入れた。
縄入れます。
で「オッケーです」っていう声を掛けると…。
オッケーです!・はい・はぁ〜。
こういう感じで固定されて行くんですよ。
ということはこの数だけ「オッケーです!」ってやってるわけや。
段階ごとに竹も上がって行くんでこの分をやらないといけないですし。
一回一回をこうやって巻きつけて。
最後だったらもうてっぺんまで行かないと…。
西尾さんは気軽に茅葺きの暮らしが楽しめる宿もやっています
うわ〜!え〜ここ…うわっ!
ここはなんと茅葺きの家丸ごと…
いろりを囲んで家族水入らず
いいですね
自炊することもできるんですよ
最大22人まで泊まれるそうです
そして驚きなのがこちら
えっ!これも茅葺きなん?
ここが新築でうちが建てた…。
めっちゃきれい。
僕が理想とする現代的な茅葺きの家ですね。
日本的なものの中にちょっと遊びを加えたかったんで。
こちらは超近代的に仕上げた家
茅葺きのイメージが変わりますね
お風呂は能登産のヒバ
茅葺きの天井を眺めながらベッドでぐっすり眠れます
西尾さんがここまで茅葺きに真剣に取り組むようになったのには訳がありました
3年目ぐらいの時にイギリスに茅葺き職人として行く機会ができまして。
僕もこれは日本だけの技術やと思ってましたらヨーロッパにもたくさん茅葺きがあるっていうの聞いて日本と全然違って若い職人さんたくさんいて茅葺きの学校もあるんですよ。
で向こうのイギリスの職人さんの親方クリスさんのお家にホームステイさせていただいて。
日本に帰る最後の晩にクリスさんに打ち明けたんですよね。
「正直僕この仕事で生計立てられるか不安なんです」と。
そしたらクリスが「これは人類最古の技術なんだからもっと自信持ちなさい」って言ってくれてその時初めて「あっ僕は自分のことしか考えてなかった。
職人が延々とこの歴史の中で受け継がれて来た自分は末裔である」っていうことに初めてイギリスで気付かされて。
今では西尾さんは3人の弟子を抱え茅葺きの技を後世に残そうとしています
美山の茅葺きの家を守ってくださいね
♪〜知らない街を
今回の私の旅
一つ一つの茅葺き屋根の下にいろんな人生がありました
あなたも茅葺きを体験しに出掛けてみませんか?
2014/05/18(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 旅人:濱田マリ「愉快で元気!かやぶきの里」京都府美山[解][字]
「知らない街を歩いてみたい♪」の主題歌で有名な、歴史ある旅番組。旅人を通じて、『人・景色・食』など、訪れた土地の魅力を紹介する。
詳細情報
出演者
【旅人】
濱田マリ
番組内容1
女優・濱田マリが、絶品郷土料理を求めて、京都府美山を旅する。
まずは、日本の原風景ともいえる、茅葺(かやぶき)の家々が並ぶ、「かやぶきの里」の景観に感動する。
そして、限定20食の美山で有名な絶品うどんを堪能。
地元の方と一緒に収穫した山菜を、美山が誇る希少価値の高い“幻の花山椒”と共に、贅沢な山菜鍋にして頂く。
番組内容2
最後は、人類最古の技術の一つ「茅葺(かやぶき)職人の技」を見学し、その伝統の技に驚く。
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
京都府美山
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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