生涯ひたすら仏を描き続けた希代の仏画師です。
筆を素早く重ねあどけない子供の表情を捉えようとしています。
男の子は画家モネの息子です。
印象派を代表し風景画で知られるモネですが息子の絵も描きました。
父親のまなざしが感じられる一枚です。
描かれているのは子供ばかり。
近現代の画家48人による子供を描いた絵画展が開かれています。
9人の子に恵まれたモーリス・ドニにとって子供の絵はライフワークでした。
ふざけてボクシングをするのは9歳と3歳の息子。
鮮やかな色彩で一瞬のしぐさを生き生きと表現しています。
ありふれた日常の光景を日記をつけるように描き重ねました。
人物画を数多く描いたルノワールは自分の子供の絵もよく描きました。
8歳だった三男のクロード。
実はこの時着せられていたタイツがむずがゆく休憩になると衣装を全て脱いでしまったそうです。
子供がじっとしていられないとルノワールはおもちゃで自由に遊ばせたり童話を読んで聞かせました。
子供ならではの自然な姿を描きたかったのです。
不思議な模様が組み合わされています。
ピカソは4人の子供に恵まれました。
ポーランドの伝統的な衣装を着た息子クロード。
ピカソは子供を描いた絵は生涯手元に残していました。
青空にたたずむのは大人びた顔つきの女の子。
素朴派の画家アンリ・ルソー。
描かれた少女は誰なのか特定されていません。
ルソーは7人の子供を授かりますがほとんどが若くして亡くなっています。
強いまなざしをした存在感ある子供の絵です。
東京の畠山記念館。
日本中国朝鮮の古美術品を収集してきました。
その中から茶の湯にまつわる名品を紹介する展覧会です。
床の間の掛け物として茶人たちに愛用されてきました。
りんごの花びらがほのかに色づいています。
可憐さと凛とした雰囲気を持つ中国南宋時代の逸品です。
中国明の時代に作られたひょうたんの形をした花入です。
赤や緑に金を加えた豪華な絵付け。
ぼたんの花や吉祥文様が描かれています。
「寿」と「萬」の文字が金ぱくで施されています。
16世紀に朝鮮半島で作られた茶碗。
「柿の蔕茶碗」は茶碗を伏せた形が柿の蔕に似ている事から日本の茶人が名付けました。
鉄分を含む砂混じりの生地は褐色でわびた趣。
口はヘラで斜めに削り出し鋭く力強い姿です。
俗世間を離れ酒を飲み風流な談話にふける隠者たち。
中国の逸話「竹林の七賢人」を題材にした屏風絵。
16世紀の絵師雪村の作品です。
隠者たちは巧みな筆遣いでユーモラスに描かれています。
京都の南部にある風光明美な山里南山城。
そこにある10以上の寺の秘宝が一堂に会します。
南山城の寺にはいにしえより守られてきた「十一面観音像」が多く残っています。
平安時代に創建された禅定寺の本尊高さおよそ3m。
頭上にさまざまな表情をした11の顔があり救いを求める人の心に応じて姿を変えると言われます。
室町時代の禅僧一休の肖像画です。
一休が晩年を過ごした寺酬恩庵に伝えられています。
全国8つの陶芸専門の美術館が各地の焼き物を紹介します。
平安時代末に越前今の福井県で作られたもの。
骨壺として使われました。
流れ落ちる釉薬の模様は窯の中で灰がかかり自然に出来たものです。
人間国宝富本憲吉。
草花を写生しオリジナルの模様を作りました。
テイカカズラの花びらは5枚ですが富本は4枚にアレンジし端正で美しい連続模様を編み出しました。
まだ女流画家が少なかった20世紀前半パリで活躍した女性マリー・ローランサンの展覧会です。
若い女性たちを柔らかな色合いのパステルカラーで描いたローランサン。
ピカソやブラック詩人アポリネールと交流し独自の絵画を追求しました。
晩年にはこれまで避けてきた原色の赤や黄色の絵の具も使い優雅な女性像を描きました。
江戸時代主にヨーロッパ向けに作られた伊万里焼の名品展です。
17世紀初頭日本で初めて生み出された磁器伊万里焼。
乳白色の生地に繊細な絵付けをした酒井田柿右衛門は華麗な焼き物を創作しました。
伊万里焼は海外でも人気を呼びヨーロッパへ数多く渡ります。
豪華な色彩で表されたオリエンタルな文様は珍重されヨーロッパの宮殿を飾り立てました。
大阪歴史博物館では江戸時代大坂京都で生まれた上方の浮世絵の展覧会が開かれています。
浮世絵というふうに思い浮かべますとまず北斎ですとか広重とか世界的に有名な浮世絵師っていうのは皆江戸で活躍した人たちなんですね。
実は上方京都や大坂にもこの土地に根ざした美意識で生まれた浮世絵がすごくたくさんあるんです。
上方の浮世絵の祖と言われるのが大坂の絵師流光斎如圭。
上方の特色は写実的に描く事。
流光斎は役者の特徴を正確に捉えました。
京都の絵師祗園井特は上方ならではの美人画を打ち立てました。
太い眉にくっきりした二重まぶた大きな鼻。
江戸とは異なる顔だちです。
限られた人たちに配る特別な浮世絵ではより一層工夫を凝らしました。
1人の役者が7人の役にふんする変化舞踊を7枚の絵に表しています。
背景にはその他6つの役を淡く描き遊び心にあふれています。
文様に金色の顔料が使われています。
このころ江戸では贅沢禁止令が出ていましたが上方では金色や銀色の顔料をふんだんに使った豪華な浮世絵を作りました。
2014/05/18(日) 09:45〜10:00
NHKEテレ1大阪
日曜美術館 アートシーン ▽こども展[字]
「こども展」(森アーツセンターギャラリー 4月19日〜6月29日)ほか、展覧会情報
詳細情報
番組内容
「こども展」(森アーツセンターギャラリー 4月19日〜6月29日)ほか、展覧会情報
出演者
【司会】井浦新,伊東敏恵
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
情報/ワイドショー – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:6297(0×1899)