グループの説明:物理学的構造の観点から合気を3つに分類する。低次合気、中次合気、高次合気という概念がそれである。固定支点優位の人間VS固定支点優位の人間の間で成立する合気が「低次合気」、以下揺動支点優位VS固定支点優位で成立するのが「中次合気」、揺動支点優位VS揺動支点優位が「高次合気」ということになる。念のため低次合気を特徴付ける物理について、「合気の運動科学」から抜粋しておく。「低次合気を特徴付ける物理は、タイミング、テコ、輪軸、モーメント、斜面(を利用したベクトルずらし、筆者注)、固定支点(遠心的移動支点を含む)、慣性の単純な利用、重力の単純な利用(重力をテコへの力とする、重心支持を失うことによる倒・落)、運動方向の変化を生ず運動量・力の合成等である」(月刊秘伝、1998年8月号、P16)
次にマン・アンド・マンシステム(Man and Man System、MMS)という概念である。すなわち合気を一人の人間だけで成立するものではなく、必ず二人以上の人間が協働することで成立するシステムとして捉える、ということである。この概念を導入することで合気を観察する場合には施術者並びに被術者、そして一つの統合体としての施術者と被術者をそれぞれ異なる視点で認識する必要があることが分かる。またこのとき“施術者が認識しているMMS”と“被術者が認識しているMMS”という視点も重要である。