日曜ビッグバラエティ「完成!ドリームハウス 頑丈で安全なコンクリート住宅SP」 2014.05.18

地震がくるたび怯えてる!今回の舞台は中央線沿線住みたい町ランキングでは常に上位をキープする吉祥寺のすぐお隣。
そんなにぎやかな西荻窪で家を建てようという家族が。
現在お住まいの家がこちら中を覗いてみると薄暗い玄関。
廊下の向こうも真っ暗。
おじゃましてみると玄関の奥にはキッチンですが…。
昼間でも電気つけっぱなし!その隣そこで一大決心家を建て替えることに。
子供が2人の4人家族ですが今の家には暗さの他にも困ったことが…。
夏暑くて冬は寒いと最悪。
更にそりゃ危険だ!ご主人は1年の大半は海外生活。
だから留守にしていても家族が安心して暮らせる頑丈な家にしたい。
それと…。
奥さんの希望はなんといってもキッチン。
家族の顔が見える憧れのかくして住み慣れた思い出の詰まった家が跡形もなく消え更地になりました。
都内としてはかなり広い土地です。
周りはびっしり囲まれてますね。
どうやって明るい家にするか工夫が必要です。
というわけで希望が出揃いました。
湯浅さん一家の夢を叶えるのがこの建築家。
趣味はロックこれまでも明るく開放的な家を数多く造ってきました。
コンクリートの打ちっぱなしは冷たい感じがしますが長谷川は温もりを感じる美しい空間に仕上げます。
長谷川が提示した丈夫で明るい家のプランがこちら。
鉄筋コンクリート造2階建て。
光を取り込む工夫が随所に施された造りになっています。
どんな工夫かよくわかんないけどいい感じの家じゃないですか。
でもえっ!?問題もあるの?西荻窪の住宅街に重機が入ってきましたがあちゃ〜!ギリギリ!でも余裕の表情の職人さんさすがです!まずは入り口は狭いけどさすが60坪の土地。
作業はやりやすそうですね。
あれれれ?ずいぶんと深く掘ってますよ。
これって地下室ですか?地下室じゃない?その深さ1.5mありますよ!なんで?とそこへ現れたのは建築家の長谷川先生。
で一緒に来た方は?建物の強度などの専門家硬いね!なんだか楽しそうですが何やってるんです?ああ!関東ローム層!はいはいはい!聞いたことありますよ!硬いため頑丈な地盤に。
へぇ!湯浅邸は恵まれた地盤だったんですね。
でもこれまで軟弱な地盤の上に家を建てるときはコンクリートや鋼の杭を頑丈な地盤まで打ち込み地盤を補強していました。
ですが今回はあえて頑丈な地盤まで掘り下げその上に直接基礎を造って一体化。
家の重みをガッチリ支える作戦。
これなら耐震性もバッチリ。
はぁ〜地震にもビクともしない頑丈さと言いましたがここまでやるとはさすがです!
(歌声)おや?賛美歌ですか?あっ施主の湯浅さん。
それに奥さんも。
いったい何が始まったんですか?行われていたのはキリスト教式のなるほど。
それで賛美歌。
湯浅さんは以前家族とともにフィリピンに移住。
そのときお世話になったのが今回仕事でたまたま来日していたので工事の安全祈願をお願いしたんですって。
聖書を前に祈りを捧げます。
えっ?包んだのは聖書…ですか?これを…あれれ?基礎の真ん中に置いてあっ埋めちゃうんですか?これ。
さあ地震にもビクともしないとにかく頑丈な基礎造りが始まりましたよ。
最初に作ったのはその上に鉄筋を組み込み高さ1.5mの梁に。
ここは地下室ではなくあくまで基礎。
配筋が終わったら型枠を立て再びコンクリートを流し込みます。
これが固まれば基礎の梁のできあがり。
使われるコンクリートは基礎だけでなんとさて基礎工事が終わり現場には資材が到着。
それにしても大きな板ですね。
長さもあるから扱いが大変そう。
L字型にした板は…立てるんだ。
これ何になるんですか?えっ!?またまた!これ壁じゃないですよね。
職人さんの冗談。
今建てているのは型枠です。
真ん中に鉄筋を組みそれを挟んで型枠を立てコンクリートを流し込むのです。
型枠を外せば鉄筋コンクリートの家は柱を立てないで壁から作っちゃうんだ。
それにしても高っ!この型枠で作るのは2階の床部分まで。
高さはおよそ4mあります。
いやぁ職人さん四苦八苦してますね。
ご苦労さまです。
こんなに高くするのには秘密がありそうですね。
1階部分の外側の型枠だけでなんと4日がかり。
苦労しましたがなんとか立て終わりました。
中に入ってみると骨組みはないですが壁に囲まれた空間。
これ全部コンクリートになると思うと結構圧迫感がありますよね。
大丈夫ですか?続いて基礎から伸びる鉄筋の先端にその上に別の鉄筋を…。
ビルの建設現場みたいになってきましたよ!バーナー着火!何をしようっていうんでしょう?ははぁ熱したのは鉄筋の継ぎ目部分。
これは?熱すると同時に中に空気が入らないよう上下から圧力を加えていきます。
これで接合完了。
なだらかなこの膨らみが強度の証しなんだとか。
こうして外枠の鉄筋をすべて継ぎ足していきます。
それにしても高いな。
そもそも鉄筋コンクリートとはその名のとおり鉄筋とコンクリートが一体になって強度を高める構造。
コンクリートは押される力には強いのですが引っ張られる力には弱い。
反対に鉄筋は押される力に弱いのですが引っ張られる力には強い性質を持っています。
だからコンクリートと鉄筋が1つになれば押される力にも引っ張られる力にも強くなるんです。
なるほどね。
鉄筋コンクリートの建物が頑丈なのはそういうわけか。
職人さんたちは縦に伸びた鉄筋に高いところでの作業ご苦労さまです。
鉄筋コンクリート造の背筋はどんな場所でも1か所1か所手作業で結んでいく地道な作業の積み重ね。
組み上げるまで職人5人で5日がかり。
お疲れさまでした!今度はあぁ杉板のかつてのドリームハウスでも。
鎌倉に建ったバード邸。
リビングのいちめん全部を大開口にしたとびきり開放感のある家でした。
杉板の型枠を外すと現れたのは美しい木目模様。
コンクリートなのにこの風合い。
バード邸ではこの手法をエントランス部分に使ったのですが…。
杉板の型枠を使うのはこの家のメインルーム。
ダイニングの両脇の壁を木目に。
これには広がりを見せる工夫が。
へぇ〜どんな感じになるんでしょう?しかも広がりを見せる工夫っていったい何ですかね?こりゃできあがりが楽しみです。
重さはたいしたことないんですが大きくてバランスが悪く立てるのもひと苦労。
ウハハー高い!こりゃ大変なわけだ。
その高さは3.5m以上。
うわぁ〜もう一枚!立ち上げちゃいましょう!うおっと!オーケー!どんなダイニングになるのか楽しみです!型枠の設置と配筋が終わったらいよいよ生コンの流し込み。
そういえば生コンってよく聞きますけどそうなんです!生コンはセメントに砂利や砂などと水を混ぜて練ったもの。
まだ固まっていない生の状態をいいます。
そして原料のセメントを作るのには欠かせないのが石灰石。
はいご覧ください!こちらは群馬県にある広大な採石場叶山鉱山。
実はここにコンクリート業界を支える秘密が。
うわっ!なんだ!?ここでセメントの原料となる石灰石が年間200万トン採られています。
なんとここ見渡すかぎり実は鉱山で採られた石灰石の運搬方法にコンクリート業界を支える秘密があったのです。
運搬方法に秘密って…。
このベルトコンベア?県をまたいで地下トンネルがのびているんです。
えっ!?23km?1時間にトラック100台分って!なるほど…ベルトコンベアのほうが効率いいんですね。
秩父の工場に集められた石灰石は専用貨物列車にのせ更に熊谷の工場へ。
ここで直径5.5mの巨大回転釜に入れられ酸化鉄などと一緒に1450℃で熱します。
セメントってこんなふうに作るんですね。
いや〜まったく知りませんでした。
できあがったこれが湯浅邸でも使う生コンになるんですね。
あの高い型枠の中にいよいよ生コンを流し込みます。
2階の床までおよそ4mの壁になります。
ちなみに1階の間取りがこちら。
ご主人の希望したゴロゴロできるリビング。
そして家の中で最も広い16畳のダイニング。
奥さんが希望した対面式のキッチンも設けられています。
生コンの到着を待つ湯浅邸を覗いてみると…。
あれ!?雨?さっき晴れてたのに!なんだってこんなときに!と思ったら…。
監督のしわざか!なるほど!型枠を洗っていたんですか。
確かにこうしておけば仕上がりがきれいになりそう。
これで準備が整いました。
え〜っ!なんで昼休憩なし?職人さんたちムッとしてますよ!今日は昼休憩なし?職人さんたちの顔が曇りました。
でもなんでぶっ通しでやるんですか?なるほど…生コンは一気に打たなくちゃいけないんだ。
到着した生コンは…ん?あれ?どこに移してるんですか!?流し込んだ先にあったのはコンクリートポンプ車。
なるほどね。
ポンプ車がなければ上には上がらないか。
バケツリレーする時間もないもんね。
あらら!?職人さんが持ってるそのホースなんですか?これは棒状のバイブレーター。
今回は長さ5mのロングバージョン。
湯浅邸の構造は複雑なため真上から生コンを落とせない場所がいくつも。
そのためこの作業が重要になるのです。
バイブレーターを操り型枠の奥に送り込む目に見えないなかでの作業。
職人技ですね!こちらは型枠の外から生コンを振動させるバイブレーター。
木槌も使ってとにかく叩きまくります。
いや〜ここまでやらないと生コンって隅々まで送れないんですね。
おや?職人さんの手が止まり上からバイブレーターが…。
なんかあったんでしょうか?えっ!?型枠に穴開けてますよ!そこにバイブレーターを?ありゃ〜!どうやらここは生コンがうまく入ってなかったみたい。
トラブルが起きたのはダイニングの大開口の下この部分。
上からこんなルートで生コンを送り込もうとしたのですが…。
型枠の中に鉄筋が複雑に組まれているためドロドロのコンクリートはなかなか奥のほうまで流れてくれません。
ついに型枠を一部カット!やっぱり生コンが全然入っていません。
上でバケツに生コンを汲み型枠に直接流し込む作戦に変更です。
ところがこれが続いて職人さんが取りかかったのは先ほどのダイニングの隣。
キッチンの窓の下。
うん?ここもなんか雲行きが怪しいですよ。
ああ結構わかりやすい。
どういうこと?キッチンの窓の構造が複雑なため生コンが奥まで流れ込んでなかったのです。
ちなみにこれが型枠を作ったときの様子。
上から流し込んだ生コンがこんなふうに窓の下にも入っていくはずだったのですが。
それが入ってない!百戦錬磨の職人さんたちが難色を示してます。
なんとかここに入れたい。
ハードルは高いけどやるしかありません。
再び生コンの流し込みを開始。
バイブレーターや木槌を駆使し生コンを動かそうと皆さん必死。
ハハッ結局何とかしちゃうんですね。
と思ったら…。
また現場に緊張が!えっ漏れてる?何が起きたんだ?あ〜!生コンが噴き出してる!こりゃ大変だ!あちゃ〜!床いちめんこれは大惨事ですよ。
緊急事態が発生したのはここ。
ダイニングの窓の下から生コンがあふれ出してしまったのです。
先ほど生コンが入ってないからと型枠に穴を開けた場所。
どうやら塞ぎ方が甘かったようです。
こうなったらもう人海戦術。
バケツリレーでいくしかない。
すくいあげた生コンは…。
再び上から型枠の中に入れていきます。
何しろ他に方法ないんすもん!しかもグズグズしてたら生コンが固まってしまいますよ。
もともと早く済ませたい生コンの流し込み作業。
この復旧作業をしている間も上からの流し込みを止めるわけにいきません。
あっいいとこまできましたね。
もうちょい!さすがです。
連係プレーで生コンの片づけは1時間もかかりませんでした。
最後にジェット水流で洗い流して無事復旧。
おみごとでした!あれ?今日はお昼休みなしだったんじゃないすか?ミキサー車が来るまでのわずかな時間を使って皆さん腹ごしらえ。
ああそういうこと。
あら?こんなところにもおにぎりが。
腹が減っては…ですもんね。
皆さんさすがです。
あ〜次のミキサー車が到着しちゃいましたよ。
そのままおにぎりを口に押し込んで作業再開。
ご苦労さまです。
その後は生コンも順調に入ってるようです。
1階部分だけで生コン141トン。
いやあこれまたとんでもない量でしたね。
あれ?運転手さんは女性ですか?珍しいですね。
笹本さんベテランの味で頑張ってください。
最後は生コンの表面をきれいにならし…。
途中トラブルはありましたが午後5時お疲れさまでした!あれ?現場にブルーシートがかけられました。
天気はいいのになんで?湯浅邸の現場は生コンを流し込んだあとすっぽりブルーシートで覆われてしまいました。
天気いいのにこれじゃ乾かないんじゃない?その夜現場にひとりの男性が。
怪しい人じゃないですよね?この方は警備員さん。
冷え込んでコンクリートの温度が下がらないようにジェットヒーターの点火要員として呼ばれたんです。
徹夜仕事ご苦労さまです。
朝までなんとか5℃以下にならないといいんですが。
お願いします!午後9時は8℃。
11時を過ぎると外気は急に下がり始めます。
そりゃ2月ですもんね。
冷え込みますって。
あ〜やばい!あと1℃でアウトですよ。
5時を過ぎると外の気温は3℃を下回り始めました。
あれ?警備員さん寝ちゃってる?気づかない間に外は雨になっていたんですね。
朝方2.1℃まで冷え込んだギリギリセーフ!早朝心配した後日湯浅邸のコンクリートの強度を測ったところ33ニュートンと…。
これなら安心。
監督さんばっちりじゃないですか。
あとは隅々までコンクリートが入ってるかどうか。
不安いっぱいでまあ多少のすき間程度ならいいんですが…。
おっ!きれいにできてますね。
なかなか届かなかった1階の下の部分は…。
おっこれもいい感じ!確かにピカピカに仕上がってブルーシートが反射してますよ。
こちらはご近所さん。
次はそんな細かい仕事をしていた場所の1つ。
なかなか生コンが流れ込まなかった何度も叩いた難しい場所でしたよね。
お願いちゃんと入っててコンクリートちゃん!湯浅邸。
よかった!何度も何度も叩いたかいがありましたね。
続いてはこの家のメインルーム。
ダイニングの両脇に造られたこちらの壁。
ここは型枠に杉板を使ったところですね。
果たして木目は…。
うわぁくっきりついてますよ。
はがしたあとでもまだそこに板があるみたいじゃないですか。
節目もこれはいい出来ですね。
問題のうまくいきましたね。
ゲゲッ!こんなところに監督監督!ちょっと見てくださいよ。
あれ?これって失敗じゃ…。
更にダイニングの外側仕上がり部分が…。
監督さんダブルパンチ!どうしてこんなことになっちゃったの?この日は日曜日ですが…。
湯浅邸の現場に駆けつけたのは休日返上の助っ人。
穴が開いていた壁を見てみるとあっふさがれてます。
耐震強度に問題があるほどではないとのことででもこの壁は杉板模様がポイントだったんですよね。
モルタルを塗り直すだけじゃダメですよね?と思ったら職人さんハケを取り出しました。
あらら木目みたいになってきましたよ。
ハケ一本でこんなことができるんださすが!更に取り出したのは赤や黄色の着色料。
これを混ぜて…。
スポンジに…。
ポンポンって…。
モルタルにどれどれ?ホントだ見分けつかなくなってる。
いやこれまた職人技ですね!職人さんおみごと!次は2階の工事。
真ん中の吹き抜けを囲むようにして…。
などが設けられます。
2階も柱はなし。
1階のときと同じように型枠を立てて鉄筋コンクリートの壁と屋根を造っていきます。
でもコンクリートって日差しで結構暑くなるんじゃない?そうそこが問題。
ですが対策はばっちり!屋根には断熱材をしっかり入れ夏場の部屋の温度上昇を防ぎます。
ああなるほど。
安心しました。
それにしてもずいぶん変わった形の屋根ですね。
家らしくなったところで中を拝見してみましょう。
玄関を入ると目の前に広がるのは上を見上げればいや〜開放的な空間ですね。
ダイニングの窓も大きくて明るくなりそう。
その奥にはさあ今日から室内工事です。
職人さん何見てるんですか?へえ〜最近はiPadで図面見るんだ。
進んでますね!って迷路みたいですね。
実はこれがえっ!?快適な暖房システム?まずプロペラのような見たことのない器具がセットされそのうえにグルグル巻きのパイプが。
へえ〜引っぱると回るようになってるんですね。
これは長そうなパイプですね。
引き出したパイプは床の配筋にくくりつけてグニュ。
床いちめんに張り巡らしていきます。
なるほどさっきの図面は配管図だったんですね。
でもこれって床材の下に電熱マットなどを敷いて床を温める床暖房。
これだと温まるのは床だけに。
一方湯浅邸の場合パイプにお湯を流しコンクリートそのものを温めます。
すると温かくなった空気が床下や壁の間を回り家全体が温かくなるというのです。
そんなシステムがあったとは。
リビングやダイニングだけでなくキッチンや玄関にもすべて張り巡らせました。
これで冬でも家全体がポカポカ。
最後に今まで住んでいた家とは正反対。
夏涼しく冬暖かい家になりそうですね。
ここでおさらい。
舞台は…。
施主の湯浅さん一家は築38年の家の建て替えを決意。
更に…。
大震災をきっかけにテクニックを駆使し明るく開放的な家作りに着手。
しかし果たしてこんな住宅密集地に注目です。
床にパイプを巡らせたあとは…。
うん?コンクリートの壁になにやら木片をはっている人が。
これは?ハハハ!いやいやいや演歌じゃなくてこの木片!これ何?更に今度は天井に…。
これまたずいぶんたくさん。
なんとも不思議な光景になりましたがいったい何してるんですか?はった木片にハケで何か塗りはじめましたよ。
でしょ?でしょ?
(笑い声)本当にリンスだ!工事に使うなんて聞いたこともないですが…。
ますます木片の正体が気になります。
あれれれ?今度は何やってんの?木片の周りがこっちも泡だらけ。
職人さんが吹きつけているのは断熱材です。
壁や天井にすき間なく吹きつけられるためボード状の断熱材よりも優れた断熱性や気密性が確保できます。
この発泡ウレタンは家中すべての壁と天井に吹きつけられました。
夏暑くて冬寒そうな鉄筋コンクリート造の家ですがこれなら夏でも冬でも快適に過ごせそうです。
あっ!なんか飛んできましたよ。
何かはがしてる!木片の上のウレタンをはがしてたんですね。
リンスを塗っていたのはこのためだったんだ。
木片は壁の下地をはるための土台になるんです。
こんなすき間にもウレタンを注入して断熱性をキープ。
一つひとつ丁寧に埋めていきます。
更にウレタンを吹きつけすぎた場所は木片に板をはりつけその上に更に下地の石膏ボードをはっていきます。
あっちょっと待ってください!板を1枚噛ませた分1cmほどのすき間ができちゃいましたけどいいんですか?よく気がつきました。
床下のパイプで生まれた熱はこのすき間を通って上にあがり部屋全体を温めるのです。
このすき間が快適な家作りにひと役買ってるんですね。
大工さんがこれは?これはウレタンを吹きつけると金具を入れる穴がどこにあるのかわからなくなってしまうのでああやっと合点がいきました。
納得です。
東京西荻窪。
湯浅邸の現場には巨大なガラスが到着です。
そしてもう一つが屋上の同じ場所を建築家長谷川先生のお手並み拝見です。
まずは家の南側16畳のここには高さ2.5mの特注ガラスが入ります。
手ごわいですよ。
まだまだ1枚目。
次はその隣。
傷つけたらやばいっすよ!でもむやみにただでかいガラスを取りつけてるわけじゃないですよね?先生。
湯浅邸の立地で通常の住宅を造ったのでは1階に日が当たりません。
そこでしかしそれでは2階の天井が低くなってしまうのでその分屋根も持ち上げました。
あの飛び出した屋根はそういう事情だったんですね。
恐れ入りました。
お次は落ちないでくださいよ!でもこのコーナーの窓もそんなに重要なんですか?ポイントはこのいわば吹き抜けは光の通り道にもなっていたんです。
そのため1階がより明るい空間に。
なるほど。
明るさの鍵を握るもう1つの窓安全性は折り紙付き。
万が一何かが当たって割れたとしてもここにトップライトを付けたのには理由がありそうですね。
どうしても光をとり入れづらいのが1階の北側。
この工夫によりいやぁ考えましたね。
湯浅さん一家が待ち望む明るい家。
夢に向かって着々と進んでいます。
おっ!噂をすれば夫婦で現場に。
光溢れる我が家うらやましい!ご主人が真っ先に見に行った場所は…。
窓を下げた?ホントだずいぶん低いですよ。
このリビング床をダイニングより30cm低くすることで地面とほぼ同じ高さに。
更にこの窓にも足場でわかりづらいですが柱のない角の窓開放感がありそうですね。
さぁ工事も佳境に入ってきました。
はられた床の下地。
その下には30センチほどの空間が。
ご主人のリクエスト。
あえてダイニングより一段低くしたリビングも工事が進んでいます。
木をふんだんに使った鎌倉の野坂邸です。
高台からの眺望を楽しもうと造られたのが2階のLDK。
広がるのは仕切りのない段差の空間。
ここに夫婦円満の秘密が隠されているのです。
床に座って過ごすことの多いご主人と立って家事をすることの多い奥さん。
キッチンとリビングの段差は2人の視線を合わせます。
時にはそれぞれが1人になれるのです。
夫婦水入らずの感覚と程よい距離感のあるプライベート感覚が同居する家。
段差を活用して暮らしをハッピーに。
建築家のアイデアが夫婦円満を生み出すユニークなドリームハウスでした。
段差を設けた湯浅邸のリビング。
どんな快適空間になるんでしょう。
これは楽しみです。
窓際に大きな板がつきましたよ。
キッチンについたのは奥さん念願のプライベートデスク。
家事の合間読書や音楽を聴くのに最適です。
ダイニングとキッチンの間の壁がちょうど目隠しになりなんともうらやましい奥さんのプライベートな空間。
憧れの専用スペース。
こりゃ日当たりもよさそう!完成予定まであと1か月。
この日屋上では…あれ?完成予定まであと1か月。
この日は屋上で工事。
あれれ何してるんですか?パイプも設置されました。
水はパイプから穴の開いたチューブに送られトレイに溜まってから芝に行き渡るシステムです。
これなら雨の降らない日が続いても大丈夫。
あれれ?もっときれいに並べてくださいよ。
碁盤の目のように並べるとなるほど。
でも熱対策の効果ってホントにあります?実際に測ってみました。
へぇ〜職人さんが言うとおりこんなに変わるんですね。
建物の耐久性までアップさせるといいます。
あとは自動で水をまくかん水タイマーの取り付け。
曜日と時間を設定すれば…。
さぁ職人さんたちもラストスパート。
ゴロゴロしたい。
ご主人こだわりのリビングには自ら選んだカーペットが敷かれました。
建築家のアイデアと職人さんたちの経験。
そしてテクニックが生み出す光あふれる家。
海外赴任が多いご主人留守の間その家族をしっかりと守るとにかく頑丈な鉄筋コンクリートの家。
一家の夢がかたちになった待望のドリームハウスが今産声をあげます。
とにかく明るい家にしたいという湯浅さんのお宅が完成しました。
まわりを家に囲まれてましたからね。
どんな家になったんでしょうか。
早速行ってみましょう。
これか。
うわ〜なんか金かかってそう。
昼間でも電気をつけなければ薄暗く寒さに耐えられなかった家がどう生まれ変わったのか。
湯浅邸大公開です!この細い路地を入って…。
これか。
うわ〜なんか金かかってそう。
杉並の住宅街のなかでもひときわ存在感を放つシャープなデザイン。
鉄筋コンクリートの強さも感じさせる湯浅邸の全景。
どうもこんにちは。
お久しぶりでございます。
完成おめでとうございます。
ありがとうございます。
すばらしいお家になりましたね。
おかげさまで。
入ってみましょうか。
すりガラスになっているため表からは見えない玄関口。
ドアを開ければ…。
そこは玄関。
上の空間が空いているため北側にある玄関にも光がこぼれてきます。
引き戸の向こうにはまぶしいばかりの空間が現れます。
いちめん大開口の湯浅邸のメインルーム。
16畳のダイニング。
光があふれてますね。
大きめのテーブルを置けば気の合う仲間を呼んでパーティーも楽しめます。
へぇ〜。
へぇ〜。
6.4mの吹き抜けが生むとびきりの開放感。
トップライトや南西の窓。
あらゆるところから光が降り注いでいます。
日の入る角度を計算し通常よりも高さのある特注ガラスを入れた巨大な窓。
わ〜狙いどおりここからも目を開けてられないくらい光が入ってきます。
まぶしすぎるときのために部屋の雰囲気にもピッタリのロールスクリ−ンも付けました。
この部屋のいいアクセントになっているのがこれ。
杉板の木目をうつしたコンクリートの壁。
なんとも言えない風合いでぬくもりのようなものを感じさせます。
そしてもうひとつ。
珍しい竹のフローリング。
竹は通常の木の床材に比べて熱伝導率が高く床下からの暖房にも効果的なんだとか。
いや〜どこまでも凝った家ですね。
ダイニングの隣一段下がったところにあるのがご主人こだわりのリビングルーム8.5畳。
家の中で日向ぼっこでもしながらゴロゴロしたい。
ご主人の希望を叶える部屋です。
寝っ転がるのに気持よさそうなカーペットを時間をかけてご主人自ら選びました。
日頃は多忙なお医者さん。
ここで思いっきりくつろげますね。
その視線の先には庭の緑。
コーナーの窓にも工夫が。
窓を開けると一瞬で外とつながります。
角の柱をなくすことで部屋と外の境界線をなくしたんです。
う〜ん南西のコーナーは上が吹き抜けになっているんだ。
だからこんなに明るいんですね。
お昼寝の時間が増えそうなご主人のドリームルームでした。
一方奥さんの夢をかたちにした場所はダイニングの向こう側。
なんとも羨ましい10畳のキッチン。
クッキングスペースと収納スペースが一体となった造り。
作業しやすいようにあらゆるところにスペースが。
奥さん念願の対面式キッチン。
収納もたっぷり。
これだけあればいつでもきれいに保てます。
キッチンのいちばん奥に造られたのが奥さん専用のプライベートデスク。
日の光あふれる贅沢な空間。
ダイニングからはチラッと見えるだけ。
ここなら読書やちょっとした書きものもはかどりそう。
キッチンにはさまざまな機能がつまったタイプを採用。
ここの収納も充実しています。
そうなんですよ使いやすいです。
料理中手が濡れているときもお尻でポンと押せばきちんと閉まってくれます。
シンクは三層構造。
取り外したり移動が可能な調理台やまな板が。
料理に応じて使えば便利ですね。
思いっきり腕を振るえるキッチン。
しかも目の前には家族の顔。
台所仕事をしながらの会話が増えそうです。
夫婦の仲が円満になり知らず知らず家族が1つになっていく家。
ひょっとしたら建築家の長谷川さんはそんなことまで考えていたのかもしれません。
いただきます。
いただきます。
明るい広々とした空間で味わう奥さんの手料理は格別。
食事がスペシャルな時間へと変わりました。
このダイニングが広く感じられるのにはまだ明かしていない秘密があるんです。
実は床の板目のラインと壁の木目のラインが一直線に外に向かっているんです。
しかも庭のテラスのラインとつながっているため広がりを感じられるように。
1階の北側も見てみましょう。
いちばん奥に設けられたのが2.5畳の浴室。
ご主人の希望で浴室は大小さまざまなタイル貼りで仕上げました。
足を伸ばせるゆったりタイプのバスタブが一日の疲れを癒やしてくれます。
1階にはもう1つ部屋が。
玄関から入って左手にあるのが客間を兼ねた8畳の和室です。
ここでビックリ!クローゼットかと思いきや出てきたのはミニキッチン。
泊まりにきたお客さんにも使い勝手のいい嬉しいサプライズ。
中央の階段は途中で二手にわかれ…。
ここで夫婦と子供たちのエリアがわけられています。
右側の階段をのぼれば夫婦のエリア。
奥が夫婦の寝室9.7畳。
家中光が溢れていましたがここは落ち着いた空間になっています。
南側は一見壁に見えますけど実は仕切り戸。
開ければそこはまぶしいサンルームです。
南向きのサンルームは湯浅邸の物干しスペースでもあります。
収納式の物干しユニットが大活躍。
階段をのぼった左側。
引き戸の向こうはご主人の書斎になっています。
4畳ほどのコンパクトな空間。
机や本棚はご主人の注文に合わせてすべて作り付けにしたので使い勝手は抜群です。
そして書斎の向こうにまた驚きの部屋が。
なんと7.5畳のウォークインクローゼット。
ご主人奥さんお子さんの服なんでも放り込めます。
更にここには…。
朝の洗面ラッシュはここで解消。
出かける前に着替えて身だしなみチェック。
これは便利そう。
こっちからどうぞ。
なるほど。
こうなってるわけですね。
左側の階段を上がった先にあるのは…。
明かりを取り込む2階の窓の前は家族共有の読書スペース。
ちょっとここで気分転換なんて使い方もできそう。
重宝しそうです。
高い天井が開放感を生む二男航君の部屋。
シンプルな7.2畳です。
西側いちめんには開放的な大きな窓が。
この部屋も明るいですね。
航君の部屋の反対部屋を上がって左側が長男駿君の部屋です。
現在北海道の大学に通うお兄ちゃん。
帰ってきたときが楽しみですね。
まるではしごのような階段。
ここをのぼれば湯浅邸の最上部に。
室温を下げてくれる屋上緑化。
これから夏本番。
この緑が湯浅邸に涼しさを運んでくれます。
いいですねこの景色もね。
暗くて寒くて地震で壊れそうだった家がみごと大変身!まさに家族の夢を叶えるドリームハウスとなりました。
夜にはまた違った表情を見せる湯浅邸。
この夜開かれたのは…。
新築祝いのパーティーです。
広々としたダイニングはこれぐらいの人数でも余裕。
今後楽しい集まりが増えそうですね。
ご主人が家族のために一大決心をして手に入れた我が家。
そこにはとびきりの笑顔が溢れています。
そうはいっても総鉄筋コンクリート造。
使ったコンクリートは全部で463トン。
何があってもビクともしない鉄筋コンクリート造。
住宅が建ち並ぶ東京西荻窪で威風堂々ひときわ異彩を放つ湯浅邸。
完成おめでとうございます!2014/05/18(日) 19:54〜21:48
テレビ大阪1
日曜ビッグバラエティ「完成!ドリームハウス 頑丈で安全なコンクリート住宅SP」[字]

本当に“安全”で“頑丈”な家とは何なのか?“頑丈さ”と“暮らしやすさ”は両立するのか?四方を家で囲まれた東京の住宅密集地で、頑丈で明るい家はできるのか?

詳細情報
出演者
【立会人】渡辺正行
番組内容
【今回の内容】東京・杉並の住宅街。老朽化した築38年の家。北側の玄関以外は四方住宅に囲まれているため、昼間でも真っ暗。家のつくりも古くとにかく寒い。少しでも明るい家にできないかと、今回建て替えを決意した。
敷地面積:59.4坪(196.37m)、建ぺい率50%、容積率87%。
(つづき)
施主は、「明るい家」「対面式キッチン」のほか、都会にいながら自然の中にいる雰囲気を味わいたいと「緑を見ながらゴロゴロできる部屋」を希望。
当初木造でと考えていた施主だったが、東日本大震災をきっかけに、とにかく“安全”で“頑丈”な家にしたいと考えるように。安全で頑丈な家とはいったいどんな家なのか?
番組概要
【番組概要】「理想の家」を作るために夢を追求する「施主家族」と、あらゆる難題を解決する「建築家」。両者の共感や葛藤に迫りながら、その夢の結実した「家」が完成するまでを追う。
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/dreamhouse/

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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