(犬の吠え声)
「ドリームボックス」と呼ばれる鉄の箱
麻袋に入れられた4匹の猫はもうすぐ声を立てることも動くこともなくなる
飼い主を失った犬や猫達は二酸化炭素ガスなどで殺処分される
その数は…
「救いたい」
人間のエゴで捨てられた猫に餌を与えるボランティア
もう7年も続けています
(猫の鳴き声)
(中村さん)おいで。
いつもこうやって走って来るんだけどね。
(鳴き声)
(中村さん)うん大丈夫だよ。
かつて家族の一員として暮らしていた猫
その幸せだった日々は今はありません
(スタッフ)大変ですね。
(中村さん)大変なの。
あっ食べてるね。
去勢手術を頼んで来る人もいます
本当なら手術などしないほうがいい
しかし生まれても捨てられたり殺処分されるならと繁殖を制限する方法を取って来ました
このNPO団体は年間700匹の手術を行っています
こうした活動で長野県は過去15年間で殺処分数を4分の1まで減らしました
中でも長野市は全国の県庁所在地の中で処分率は一番低くその背景には行政とボランティアの連携がありました
かわいがる時はかわいがられていらなくなったら捨てられちゃったりっていうのはちょっと忍びないので次の第2の新しい家族が見つかるまでとりあえず保護してあげようかということと野良猫も保健所に収容されたコも一応同じように扱いたいなとは思ってるんですけど。
犬や猫を救う活動を通して小さな命の行方を見つめます
長野市保健所が毎月1回開いている…
飼い主から見放された老犬も保護されています
実際にどうなってるのか捨てられたのかどうか分からないですが目も両目がない状態で歯も年取ってないような状況ですよね。
放し飼いの猫が民家の軒先などで子供を産み困った住民が保健所に持ち込むケースが多いといいます
(鳴き声)1週間1か月2か月と長くなって来るとその間にまた次の犬猫が入って来ると収容して飼って行くスペースもありませんのでそういう場合にはやはりボランティアの皆さんの協力でボランティアの皆さんに預かっていただいてで次の飼い主さん見つかるまで長く飼っていただく。
そんなこともしておりますけどもね。
子猫が生まれたが育てられないという飼い主から2匹を引き取り譲渡会で新たな家族を探します
長野市保健所は市内の20団体と個人のボランティアとも連携しています
ほらかわいい〜!あ〜!いるじゃない!2人だよ。
にゃんにゃんにゃんにゃん。
(関さん)じゃ今度2匹飼いどうですか?かわいいんですよ。
こうやって見ちゃうと1匹ずつ離せないですよね。
そうなんですよね。
こうした譲渡会を繰り返し開くことで保健所でペットを探す人が増え処分数の減少にもつながって来ました
(スタッフ)結局何匹…?2匹。
一緒に。
2匹の子猫の新しい家が見つかりました
長野市内に猫専用のシェルターがあります
ボランティアグループ…
10人ほどの会員が保健所から預かった猫など13匹を世話しながら新たな飼い主を探しています
(中村さん)ここへ隠れちゃってまだなれないんですよ。
「つなぐ会」のメンバー…
上段に行ってて今も手出そうとしたら怒ってる。
シマちゃんどうしたの?なれない?
中村さんが保護した…
しかし心を閉ざし警戒します
飼い猫5匹いますけど本当自分の分身みたいですよ。
かわいくて。
そのコ達を捨てるっていうのは気が分かりません。
気持ちが分かりません家族の一員ですからね。
私達にしてみれば。
このシェルターには年老いた猫が多く往診専門の獣医師が診察にやって来ます
治療費や餌代などは年間およそ150万円
寄付金や会員達の持ち出しです
もうちょっとね。
う〜んいいコだいいコだ。
いいコだいいコだ。
責任持って子猫も何匹も面倒見れるなら増やしてもいいと思いますけど。
結局子供ができちゃって飼いきれないのでってポイっと捨てるってことがこういう悲しい運命のコ達をつくっちゃったりするので。
中村さんが外で餌を与え始めたのは7年前
毎日近所の畑にやって来る猫達がかわいそうで餌やりを始めました
午後3時頃から猫達が待つ5か所を回るのが日課です
一日1度の餌が命をつないでいます
(中村さん)クロちゃんおいで。
お母ちゃんだよ。
名前を呼ばれて走って来る猫もいます
彼女自身家に5匹の猫がいるためこれ以上家で飼ってやることはできません
一方半年前から餌を与えても中村さんになれない猫もいます
(唸り声)
当初は近所の人達から嫌がられた餌やり
家々を回り「小さな命を見守ってほしい」と説得を続け理解してもらいました
猫は年に3回以上の妊娠が可能で一度に平均4匹を出産するといいます
野良猫を増やさない活動を個人で続けている宮下良子さんは望まれない子猫が生まれないように18年前から野良猫の去勢を自費で行って来ました
長野市で猫の去勢手術を行う…
(宮下さん)今日午後からやる予定でいたんですけど。
・あ〜よかったね捕まえてもらって・
(宮下さん)餌持って…準備しとこうと思ったんです。
このNPOでは年間700匹の去勢手術を行っています
望まれない命を産ませないために
長野市は去勢手術などに助成金を出しています
保健所から預かり半年前新たな飼い主に譲渡した猫が幸せに暮らしているか心配です
朝見たらそこをこういうふうに開けるんですよ。
(関さん)器用なんだね。
ボランティア団体では高齢者には猫を譲渡しないことがあります
関さんはこの夫婦に何かの事情で飼えなくなった時には娘さんが飼うという条件付きで譲渡しました
あ〜いい感じちょうどいいぐらい。
とにかくね人が来ればこうやって寄って来る。
(関さん)あ〜いいコだいいコだ。
いいコだいいコだ久しぶりだね。
放し飼いの猫は交通事故や感染症により寿命も短く環境省も室内で飼うことを勧めています
まぁ危ないからホントはお家の中にいたほうがいいんだよ。
ねぇ危ないから…。
あ〜健康そうで何よりだよいしょ。
はぁ〜。
(関さん)もうすっかりここのお家のコになりましたね。
(板倉さん)ありがとうございますかわいいです。
板倉さん以前は猫を外にも出していました
今は家の中だけで飼っています
飼い主との相性も確認できたので板倉さんに猫を終生飼うことを誓う誓約書などを書いてもらい保健所に提出します
譲渡した後までケアするのはボランティアならでは
(板倉さん)つぶれたりしないかなって…猫そんなことないよね。
保健所で保護した犬や猫を処分する施設は長野県内に3か所あります
通称ドリームボックス
犬はおよそ20分間猫は5分間二酸化炭素ガスを注入し殺処分されます
毎週木曜日の殺処分の日に20年前から必ず訪れる女性がいます
(犬の吠え声)
犬や猫の殺処分の日に必ず施設を訪れる…
それにはある訳がありました
16年前の東野さんの映像が残っています
(ナレーション)県南信犬等管理所。
週1度の処分日がまたやって来ました。
この日も東野さんの姿が見えます。
処分される犬と猫がトラックで運ばれて来ました。
(ナレーション)近くに住む東野律子さんは犬や猫を持ち込む人達に処分ではなく避妊と去勢の手段を呼び掛けるため木曜日には必ず管理所に顔を出します。
・2匹餌やってて・
(東野さん)あっ餌やりの?・やってるんですよほいだけど絶対捕まらんもんで・
(ナレーション)東野さんは里親探しの活動もしています。
犬や猫が処分される現場を偶然見てしまったことが東野さんをこうした活動に走らせたきっかけでした。
また木曜日が来ました
この日連れて来られたのは4匹の猫
(女性)もうここに来るってことは他人に責任をなすりつける形になるじゃないですか。
職員だってしたくてしてるわけじゃないと思うから。
(スタッフ)そうですよね。
(女性)う〜ん…。
だから結局…。
(女性)…っていうのは思いますけど。
(女性)何とか…。
麻袋に入れられた猫
もうすぐ声を立てることも動くこともなくなる
東野さんは言います
「どんなに頑張っても救えない命がある。
ただ見送るしかない」
・ガス入ります・
高齢化社会を迎え猫達に新たな問題が
2年前一人暮らしの80歳代の女性と10匹の猫が生活していた部屋です
女性は突然体調を崩し入院
その後施設へ入所
置き去りにされた猫達は大家さんから餌をもらって生きて来ました
しかし何匹かは事故に遭ったか病気になったかいなくなりました
その後アパートが売りに出されることになり大家さんから猫達の保護と新たな飼い主探しの依頼が「つなぐ会」に入りました
(横田さん)不妊手術が終わってないコがいたんで子猫が生まれてチョロチョロしてたりとかね。
でもできるだけ捕まえて子猫は。
あのコもごはん食べに来るんだけどあのコはもう野良状態なんで。
ええなれてないんですよね。
あの子を捕まえて人なれして里親探すのはちょっと厳しいと思うんで。
飼い主が老いた時猫達はどこへ行けばいいのか
だからおばあちゃんいる時は暖房も入ってたしおこたも入れたけど今それできないからね。
だから今より環境のいい所に連れてってもらえるから。
(スタッフ)うんですよね。
(大家さん)うん。
おばあちゃんの家
残った猫は3匹
猫じゃらしを使い移動用のケースに誘導しようとしますが
(横田さん)失敗しちゃった〜大丈夫?
(横田さん)あ〜やっぱり警戒心が強いよね。
(女性)あ〜ダメかなこれで。
(横田さん)今日はダメだね。
(横田さん)今日はダメかも…。
(女性)こんなになるとは思わなかった。
(横田さん)でもてんちゃんは臆病だよやっぱり。
次のチャンスを待つしかありません
(横田さん)おはよう。
あの日捕獲に失敗したてんちゃんとあと2匹を保護したと連絡が入りました
少しおちゃめな…
臆病者の…
そして一番年上の…
(鳴き声)
(横田さん)おなかすいちゃったんだ。
ごはん作ってくれてるからね今いいコいいコ。
暖かく寝られたかな〜?バァちゃん。
(スタッフ)暖かい所で。
(横田さん)そうなんですよ。
ずっと寒いとこでね半分外みたいなとこにいたから。
すごい伸び伸びとしてますよね今ここで寝るにも。
(鳴き声)ね〜どうした?出たい?いいよいいよ出て。
閉まってますよね。
い〜ちょっと…抱っこもできちゃうね。
へぇ〜よしよしいいコだいいコだ。
かわいいかわいいバァちゃん。
横田さんは無事に保護できたことをおばあちゃんに報告に来ました
横田です。
猫が大好き
今は横田さんから誕生日に贈られたぬいぐるみを大切にしています
(横田さん)暖かいとこで寝てる。
(女性)あ〜よかった。
かわいいね大好きなのミケ。
(横田さん)うん。
(女性)あ〜これも一緒にいる。
(横田さん)うん。
(女性)私にとっちゃもう猫って自分の子供みたいにね家族なんですよ私は。
(横田さん)そうだよね。
かわいいでしょ?ほらまだあるよ。
あの猫の譲渡会があるんですでいろんなあの〜飼い主を探してる猫ちゃん達が15匹ぐらい集まって新しい飼い主さんを探すんですけどそこにちょっと連れてってみようかなと思って。
すごくいい人がいたらお家で飼ってもらうようにね勧めようと思ってます。
(女性)そうですね。
(女性)いじめらんないようにね。
(横田さん)うん大丈夫大丈夫。
てんメロンミケバァ
3匹の新たな飼い主を探す譲渡会の日が来ました
・こんにちは・室内飼いをしてくださることと途中で大っきくなったからもう飼えないっていうんじゃなくて終生かわいがってくださる方。
やっぱり猫の健康を気遣っていただけるようにワクチンですとか避妊去勢手術をちゃんと受けて病院なんかに通わせてくれるっていうような家族として飼ってくださる方に譲渡して…。
会場にいる猫達は30匹
飼いたくても飼えない手放す事情はさまざまです
この2匹も飼い主から預けられました
(鳴き声)このコはあの〜ちょっとお年寄りの方でもう飼えなくなってしまった方がいらっしゃってそれで引き取って新しい飼い主さん探してるんです。
「子猫を産んだけど飼えない」
そんなお年寄りからの相談が多くなりました
あの部屋で飼われていた3匹
年老いたミケバァに引き取り手が見つかるか
横田さんは不安な表情
おばあちゃんに飼われてた猫ちゃん。
(女性)へぇ〜もう大きいんですかね?え〜とね3歳か4歳ぐらいです。
(横田さん)手術は済んでます。
母と娘が3匹に目を留めました
横田さんは3匹一緒に引き取ってほしいと勧めます
結局親子は3匹とも新たな家族として迎えることに決めました
動物愛護法が改正され去年9月から「犬や猫が年を取った」「病気になった」…という理由などで保健所に持ち込まれた場合は引き取りを拒否することもできるようになりました
しかし拒否すれば捨てられ野良猫になる恐れもあるのだ
後を絶たない踏切事故
遮断機さえあれば守れる命があったかもしれない
地方に残る危険な踏切
対策に遅れはないのか
2014/05/19(月) 00:50〜01:20
読売テレビ1
NNNドキュメント「猫たちの命をつなぐ 殺処分ゼロをめざして」[字]
全国で捨てられ殺処分された犬猫は年間15万匹。だが長野県は15年間で処分数を4分の1に。いったい何が他の自治体と違うのか?
詳細情報
番組内容
麻袋の中で果てた小さな命たち…もう動くことも声をたてることもない。通称ドリームボックス(夢見る箱)と呼ばれる施設の中で、二酸化炭素ガスによって殺処分された犬猫だ。全国で年間15万匹が身勝手な飼い主たちに捨てられこうなる。だが長野県は15年間で殺処分数4分の1にまで減らした。長野市にいたっては殺処分率5%と、全国の県庁所在地・政令指定都市の中で最も低い。犬猫を救う活動を通して命の行方を見つめる。
出演者
【ナレーター】
仮屋昌伸
制作
テレビ信州
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ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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