中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

イ・ボミ 正真正銘の今季初V 今度はアマ退けた

2014年5月19日 紙面から

◇ほけんの窓口レディース<最終日>

優勝したイ・ボミ(右)とベストアマチュアの柏原明日架=福岡CC和白Cで(市川和宏撮影)

写真

 ▽18日、福岡市・福岡CC和白C(6314ヤード、パー72)▽晴れ、気温27.9度、風速2.3メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2160万円▽51選手(うちアマ1人)▽観衆6533人

 1打差2位からスタートしたイ・ボミ(25)=韓国、マスターズGC=が4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算9アンダーで逆転優勝を飾った。昨年11月の森永製菓ウイダーレディス以来6カ月ぶりの日本ツアー通算6勝目で、賞金ランクトップに返り咲いた。4打差の2位に服部真夕(26)=LIXIL=ら4人。前日まで首位のアマチュア・柏原明日架(18)=宮崎・日章学園高出=は75と崩れて4アンダーの6位に終わり、史上初のアマ完全Vはならなかった。

 イ・ボミが、ついに本物のシーズン初Vを手にした。実は“優勝賞金”をもらうのは、今季2度目。4月、熊本でのKKT杯バンテリンレディスは1打差単独2位ながら、優勝したのが賞金を受け取れないアマチュアの勝みなみ(15、鹿児島高1年)だったため、繰り上がりで1800万円のV賞金を手にしていた。

 「あの試合での経験があったから、今日ここで勝てたんだと思います」。中盤まで一騎打ちの様相となった相手はアマチュアの柏原。やはりプロの意地で頑張ったと思いきや、「2位でも優勝賞金もらえるかなと思ったから」。名より実、まさにプロ意識だった。

 本音か、ジョークか。おそらく、そうして自身をリラックスさせることで、マイペースのゴルフを貫いたのだろう。序盤は、すべて4メートル以内のバーディーチャンスにつけながらパットが決まらなかった。5番でついに1・5メートルを沈め柏原に並ぶと、8番パー4でティーショットを曲げながら、113ヤードの第3打をピンそば30センチに寄せてパーセーブ。ここでボギーをたたいた柏原を抜き単独首位に立った。「前半のショットは自分の思った通り。100%でした」

 10番のティーショットを右にOBしてもボギーに収め、11番はカラーから11メートルを沈めてすぐにスコアを戻した。勝利を決定づけたのは15番。156ヤードを8番アイアンで打った第2打は、あわやイーグルのピンそば5センチ。最終18番ではカラーから7メートルをパターで決めて、喜びと自信に満ちた笑顔でホールアウトした。

 「元気しとっと? ホント私、頑張っとるよ」と、優勝スピーチで“なんちゃって博多弁”を披露した2010年韓国ツアーの賞金女王。日本4年目の今季はホテル暮らしにピリオドを打ち、神戸市内のマンションを拠点に日本で頂点を狙う。正真正銘のV賞金を上乗せして、女王レース首位を奪回した。 (月橋文美)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ