蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】27年ぶり100盗塁へ ゴードン快走中 父はセーブ王 亡き母への思い胸に2014年5月19日 紙面から 走れ、ベビー・フラッシュ!! ドジャースのディー・ゴードン二塁手(26)が、全米の球界の注目を集めている。17日時点で両リーグ断トツの25盗塁は、シーズン92盗塁ペース。1987年カージナルスのビンス・コールマン(109盗塁)以来となるメジャー27年ぶりの大台到達も期待される。セーブ王にも輝いたことがある父、トム・ゴードン元投手(46)の愛称は「フラッシュ」。父にも負けない輝きを、息子が放ちつつある。 “ベビー・フラッシュ”ことゴードンが、大輪の花を咲かせようとしている。現在25盗塁は、シーズン92盗塁ペース。投手のクイックモーションが確立された1990年代以降、誰も達成していない100盗塁の大台を射程圏に入れている。 10日のジャイアンツ戦では今季3度目の3盗塁。メジャー史上4人目の「35試合で24盗塁」で、球団公式サイトによれば、マッティングリー監督は「チーム全体にエネルギーを与えている」と絶賛した。26歳の誕生日だった4月22日のダイヤモンドバックス戦は、1−2の7回に右前打で二塁を陥れ、スカリー殿堂アナも「ワンダフル・ギャンブル!!」と絶叫。三盗も成功させ、後続の安打で試合を振り出しに戻した。 盗塁数もさることながら、盗塁失敗は3度のみで、26得点もリーグトップ。チーム最多の52安打、打率3割1分3厘という「理想の1番打者」(球団地元紙ロサンゼルス・タイムズ)になった。 苦労がようやく報われつつある。メジャー2年目の2012年は打率2割2分8厘で、昨季はシーズンの大半を3Aで暮らした。昨季までの3年間、遊撃で計35失策。昨オフ、チームの指示でウインターリーグは中堅をプレーしたが、年末になってコレッティGMから二塁転向を命じられるという“むちゃ振り”にもめげなかった。 “フラッシュ”こと父トムが「小さいころから教えたことはその日にマスターする」と語る抜群の運動能力を誇るが、体格は恵まれていない。公称180センチだが、実際は約175センチ。体重も12年はメジャー最軽量の73キロだったが、猛トレーニングと食事改善で昨季は77キロ、今季は84キロと筋肉量を増やしてきた。 非常に礼儀正しいことでも知られるが、そのルーツは少年時代にある。6歳のとき、母デボナさんが元交際相手に射殺された。婚姻関係はなかったトムが親権を獲得したが、大リーガーは渡り鳥の生活で、主に2人の祖母が育ててくれたという。携帯電話の待ち受けは母の写真。今もグラウンドに足を踏み入れるときは、感謝をささげ天国の母を指さす。「みんな『たった6歳で』と言うけれど、母との6年間は本当に素晴らしい時間だった。母のために、常にベストを尽くす」。母の名前を刻んだスパイクで、今季は大リーグの歴史にディーの名前を刻む。 PR情報
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