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【プロ野球】

広島 猛打10点でG倒 東京ドーム、4年ぶり勝ち越し

2014年5月19日 紙面から

◇広島10−3巨人

巨人−広島 6回表1死満塁、エルドレッドの満塁弾に沸く広島ファン=東京ドームで(北田美和子撮影)

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 広島が本塁打攻勢で着実に加点した。1回に菊池の2ランで先制し、3回は暴投とエルドレッドの2ランで3点を加えた。4回は代打木村がソロ、6回はエルドレッドが満塁本塁打を放った。巨人は投手陣が崩れ、反撃も遅かった。

      ◇

 高く舞い上がった打球は、鯉党の歓声に吸い寄せられるように左中間スタンドに着弾した。6−0の6回1死満塁。広島・エルドレッドが笠原の変化球を強振。来日3年目で初の満塁アーチとなる15号で巨人の息の根を止めた。

 「少し上がりすぎたがよく届いた。(満塁弾は)米国でも記憶にない。勝利につながってうれしいよ」。誇らしげに胸を張った。3回はセドンをKOする14号2ラン。3月29日・中日戦以来今季2度目、通算5度目の1試合2本塁打だ。5回の左前打を含め、5打数3安打6打点の大暴れだ。

 初回に菊池、4回に木村が一発を放ち、チーム12年ぶりとなる東京ドーム1試合4発。4年ぶりに同球場での巨人3連戦を勝ち越した。貯金は今季最多タイの12。首位として球団初めて交流戦に臨む野村監督は「この位置にいて注目されるのは、選手にとっていいモチベーション。1年間、雑にならずに続けたい」と誓った。

 快進撃の立役者であるエルドレッド。15本塁打はリーグトップタイで、47打点は単独トップ。早くも昨季の自己最高13本塁打を超えた。ソロ11本、2ラン2本だった昨季と異なり、今季は2ラン5本、3ラン3本、満塁1本と、勝負強さが際立っている。

 指揮官の親身の指導に応える活躍だ。キャンプから「打ち急がない。タメをつくる」ことをアドバイスされ、今も打撃練習では中堅から右方向への打球を心がけている。調子を崩すたびに「自分から仕掛けすぎているよ。相手はあなたを怖がっている」と、声をかけられてきた。この日も1回に三ゴロに倒れた後、「力が入っている」と助言され、修正した。

 本塁打後はチームメートにならって敬礼ポーズを決めた。その存在感は増す一方だ。 (山本鋼平)

 

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