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原監督「恥ずかしい」天敵・エルドレッドに満弾含む3安打6打点食らった

2014年5月19日6時0分  スポーツ報知

 ◆巨人3―10広島(18日・東京ドーム)

 原巨人が交流戦前最後の試合で、首位・広島に惨敗を喫した。先発セドンが3回5失点KOされるなど、投手陣が4発を含む12安打10失点。天敵エルドレッドには、満塁弾を含む3安打6打点を許し、原監督は「恥ずかしい。胸が痛い」と嘆いた。打線も4~6番が無安打。首位・広島とのゲーム差は今季最大タイの4・5差。20日から始まる交流戦を前に、不安の残るゲームになった。

 会見場に現れた原監督が、そこにある鏡にチラッと目をやった。自分の横顔に張り付いているであろう、怒りやいら立ちを抑えるためだったのかもしれない。

 交流戦前のラストゲーム。首位を行く広島に完膚無きまでにたたきのめされた。「ゲームの流れの中で、こっちの流れで戦えていない」と嘆き節だ。セドンが3回5失点KOで早々とゲームを壊し、救援陣も軒並み崩れて4発を含む12安打10点を失った。今季初の2カード連続負け越し。東京Dでの広島戦では10年8月6~8日以来の3連戦負け越し。ゲーム差は再び、最大タイの4・5差。負のデータばかりが並んだ。

 赤ヘル軍団を止めるため、エルドレッド封じが急務だ。3回1死三塁からセドンが甘い直球を左中間席へ2ランを食らうと、6回1死満塁からは、笠原が見送れば高めのボール気味のスライダーをまた左中間へ運ばれた。「見ての通りだな。何も言えない」と原監督はあきれ返った。この日の3安打6打点を加え、今季エルドレッドは巨人戦で36打数14安打の打率3割8分9厘、5本塁打、16打点と大爆発。これを休火山にしないことには、リーグ3連覇は見えない。

 6回の満塁弾を改めて教訓にしたい。笠原は先頭の投手・バリントンに四球を与え、さらにロペスの失策と四球で走者をためこみ、初球をフルスイングされた。このプロセスに指揮官は苦言を呈した。「非常に恥ずかしいところだね。それを指摘、質問されると胸が痛い」。今季の巨人は、打たれたくない主砲に限って痛い目に遭っている。ヤクルトのバレンティンには34打数14安打の4割1分2厘、5本塁打、11打点。阪神・マートンには27打数10安打の3割7分、3本塁打、10打点。「主軸の前に走者をためない」というゲーム運びの鉄則が守れていない。

 5月は2連勝が2度あるだけで、白星を増やせない。20日からは、交流戦がスタートする。「チームとしてはいい状態ではないが、立て直して、いい軌道に乗せていくのが重要だ」と指揮官は力説した。膿(うみ)は大敗で出し切った。そう思って、苦境を乗り切る以外にない。(太田 倫)

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