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【夏場所】稀勢の里、遠藤に雪辱 06年初場所以来の日本人Vで放駒前理事長に吉報届ける

2014年5月19日6時0分  スポーツ報知
  • 稀勢の里(左)が押し倒しで遠藤を下す

 ◆大相撲夏場所8日目 ○稀勢の里(押し倒し)遠藤●(18日・両国国技館)

 大関としての強さをしっかりと見せつけた。稀勢の里は先場所不覚を取った遠藤を落ち着いた攻めで押し出して1敗を守った。立ち合いからすぐに左を差し、遠藤の動きにも惑わされることなく最後は豪快にひと突き。「体が動いてくれました。タイミングよく前に出られました」とうなずいた。

 忘れもしない先場所5日目。攻め込みながらも土俵際の逆転でホープに不覚をとり「焦りと油断です」と首をかしげた。今場所は違った。「先場所みたいなこと(を気をつけた)」とこの日は焦りはなし。36秒3。無理に慌てて攻めることなく、大関としての威厳をしっかりと見せつけた。

 取組後には報道陣から前理事長の放駒親方の死去を知らされ「え? 本当ですか? 巡業部長でしたし、よく気にかけてもらいました」。11年九州場所で大関昇進した時の理事長で、二所ノ関一門の大先輩であるだけに驚きを隠すことができなかった。

 中日を終え、上位では唯一の1敗。全勝の白鵬を追っていく。「集中していい相撲を取りたい」。06年初場所の栃東以来となる日本人優勝を飾り、なんとしてでも吉報を届ける。(安藤 宏太)

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