メジャーリーグの戦略が“新時代”に突入したようだ。
日本でもテレビ観戦しながら感じている人も多いと思うが、ここ最近、各チームが極端なシフト守備を積極的に採用している。現場で取材していても、特に昨年から急激にシフト守備が増えたように感じていた。
レッドソックスの取材をしていた際、単に守備位置をシフトするだけでなく、打者によってはカウントによって野手の位置を入れ替える場面を目撃し、シフト守備がさらに高等戦術化していることを確信した。
最近では『MLBネットワーク』でもシフト守備に関する特集を組むほど注目度が上がっていたが、極端なシフト守備は年々増加の一途を辿り、今シーズンは更に増え、多くのチームが取り入れるようになった。これまでの内野手の守備位置に関する既成概念は、まさに形骸化しようとしているのである。
シフト守備の有効性を示す、あるデータ。
これだけシフト守備が拡大の一途を辿るには、もちろん戦術上有効だからに他ならない。実際にどこまで有効なのかを確かめるべくシフト守備に関するデータ検索をしたところ、面白い記事を発見した。
野球専門サイト『The Hardball Times』が今年2月に発表した記事で、2013年シーズンのシフト守備を見事に統計化していたのだ。
英語サイトなので記事を読むのは大変かもしれないが、データそのものは表にまとめられているので、ある程度は把握できるようにもなっている。
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