ロサンゼルス=嘉幡久敬
2014年5月17日22時31分
世界の高校生が科学研究の成果を競うインテル国際学生科学技術フェア(ISEF)が米ロサンゼルスで開かれた。最終日の17日、表彰式があり、富山県立高岡高3年の林靖人(やすひと)さん(17)が動物科学部門の2等、宮城県仙台第二高3年の山中美慧(みえ)さん(17)がエネルギー・運輸部門の2等にそれぞれ選ばれた。
フェアには約70の国・地域の予選を勝ち抜いた1700人以上が参加。2人は、昨年12月にあった「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)最終審査会で上位に入賞し、ほかの入賞者8人とともにISEFに参加していた。
発表した研究テーマは、林さんが「ダンゴムシの左右交互に曲がる行動がどのように起こるか~触角の役割からそのメカニズムに迫る~」。ダンゴムシが障害物にぶつかると左右交互に曲がる性質を、ダンゴムシを自作の迷路に閉じ込めて観察するなどの工夫で解き明かした。
山中さんは「塩害に強いあじさいを用いた色素増感太陽電池~被災地から復興へ~」。再生可能エネルギー研究の一環で、あじさいの色素の性質を利用した効率の良い太陽電池を開発した。受賞後、林さんは「発表の前夜も英語発表の練習をした。そのかいがあった」、山中さんは「東日本大震災後の日本に役立つ研究テーマを選んだ。研究に対する熱意が伝わったと思う」と話した。
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