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ポール体調回復せず国立公演3日連続中止

体調不良のため、2日連続で国立競技場公演を取りやめたポール・マッカートニー
体調不良のため、2日連続で国立競技場公演を取りやめたポール・マッカートニー

 ポール・マッカートニー(71)が18日、体調不良のため2日連続で東京・国立競技場公演を取りやめた。前日の代替公演として、同競技場で予定された今日19日も中止が発表された。今月末から改修工事の準備に入る国立競技場での公演は不可能になったが、ポールは代替公演を強く希望。主催者は6月以降に同規模の会場で開催できるように検討を始めた。

 国立競技場周囲で開場を待つファンに中止が発表されたのは開演予定1時間15分前の午後4時15分。前日の中止発表より10分遅くなったのは、ギリギリまでポールが開催を目指したからだった。

 この日朝からツアースタッフに声をかけるなど、ポールは静養中の都内のホテルで会場入りの準備を進めていた。それでも、体調を管理する複数の医師が、時には3時間に及ぶステージでは歌えないだろうと判断。翌19日の代替公演(17日分)までに完治するかは判断できないため、併せて中止を決めた。

 決定と同時にポールは「残念ながら僕の体調は一晩では回復しませんでした。ぜひとも今日は元気になると期待していましたが、とても残念に思っています。今日の公演を楽しみにしてくれていたファンの皆さんに申し訳なく思います」とコメントを発表した。

 詳しい病状については「ウイルス性炎症」との診断以外、日本側プロモーターにも知らされていないが、21日の東京・日本武道館、24日の大阪・ヤンマースタジアム長居公演はそのまま開催を予定している。

 結果的に、単独アーティストによる国立競技場最後の公演をポールが飾ることはなくなった。しかし、過去にほとんど公演中止の経験がないだけに、代替公演を強く希望した。今回の世界ツアー「アウト・ゼアー」は8月中旬まで続く。24日に日本公演を終えると、28日には韓国ソウル公演を予定。その後、6月14日からは米国内を巡る。2公演で11万人を動員する代替だけに、日程調整は難しいが、ポールが日本滞在中に話し合いを進め、今回のチケット所有者が優先される方法が検討される。

 詳細が決まり次第、ツアー公式ホームページhttp://outthere-japantour.com/などで発表される。

 [2014年5月19日6時59分 紙面から]

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