26歳、都会育ち。ふとこの20年くらいのことを考えてみた。
たまごっち、ファービー、厚底ブーツ、ミニ四駆、ベイブレード、ビーダマン、ハイパーヨーヨー…
そうゆうものを懐かしむのも楽しいんだけど、この20年くらいで圧倒的に変わって普及したものっていくつかある。
パソコン、インターネット、携帯電話なんてのはもう言い古された話だろうし、
ブラウン管が消えて液晶テレビの普及、ビデオデッキも消えて今やDVDやBlueRayだっけ(あんまり使わないからよく知らない)。
ポケベルなんてあっという間に消えた。白熱灯も消えた、LEDが世の中に爆発的に増えた。信号機が薄くなった。
地面がアスファルトだらけになった。レンガできれいに整えてある歩道なんてのも増えた。
道路の白線が増えた。白線がなく、路肩のない道路なんていくらでもあった。うちの地元なんてわざわざ交差点の地面の色がかえてある。
信号機だって増えた。掠れて消えていた横断歩道もくっきりきれいになった。
金属製の風呂桶も消えた。深くて熱くて、あれに入るのが嫌いだった。でも今は
プラスチックの風呂桶ばかりだ。温度設定だって簡単。お湯と水で割らずに済むようになった。
プラスチックは全体的に生活の中で増えてきた。100円均一が増えたせいかな。
コンビニもすごく増えた。24時間営業になった。24時間営業って店もすごく増えた。20年前にそんな店、全然なかった。
CDは変わらない、レコードは見かけなくなった、MDは一気に増えて一気に姿を消した。MP3プレーヤーみたいなやつばっかりだ。
ボタンってものも減った気がする。キーボードのボタンの数は変わらないだろうけど、世の中の全体を見渡して減った気がするんだ。
小学校から高校まで石で出来た流しにいくつも水道が並んでいた。最近の学校はどうなのかな、ステンレス製の流しばかりなのかな。
あとタイルが減ったように思う。和式のトイレの床は青い丸い鱗みたいなタイルばっかりだったのに見かけなくなった。
台所の白いタイルも、風呂場のピンク色のタイルも見なくなった。どこの家を見たってつるっとしてる。フローリングばかりになった。
ゴム製みたいな床にいっぱいの模様がちりばめられてるなんて床は見なくなった。絨毯ばりの床も見なくなった。フローリングだらけだ。
レジのバーコードを通す赤い光の出ているところ、あそこは昔バッテンでガラスが見えてたのに見えなくなった。
電池で動くものが減ったと思ったら増えた。だからエネループなんてものが売れたんだろう。
上から吊るされたガソリンスタンドも見なくなった。皆地面に据え置きだ。
時代の過渡期に育ったなんて大それたこと言うつもりはないんだけど、なんか、日本人って頑張ってるんだなって思った。
幼少期、不便を感じたことはなかったし、今とあの頃は全く違ったなんてことは思わない。
あの頃だっていつだって最新のものを使ってた。家の洗濯機の上に乾燥機が乗せられた日だってきらきらしてた。
いつだって新しいものはきらきらだ。廃れたってあのきらきらした思いはそのまんまだ。
廃れたものが無くなってしまって悲しいとは思わない。どんどん時間は進んでいく。これからだっていろんなきらきらが待ち受けてるかと思うと楽しみなんだ。