道南
国道228号挟み 北海道・七重浜で国内2大DS安売り合戦 撤退店舗跡活用で低価格実現
(05/19 09:37、05/19 09:52 更新)
NBはトライアル優勢だが、「業務」は大容量食材に割安感がある
【北斗】消費税増税で「買い物は1円でも安く」という消費者心理が強まる中、道南でも生活必需品を格安で売るディスカウントストア(DS)に人気が集まっている。「トライアル」「業務スーパー」という国内2大DSが道路を挟んで競い合う道内有数の激戦地、北斗市七重浜を訪ね、低価格競争の現場を見た。
JR函館駅前から木古内方面へ向かって車で15分。函館市と北斗市の境界を超え、国道228号に入ってすぐの海岸側に「業務スーパー」の看板を掲げたホームセンターのサンワドー上磯店(七重浜7)がある。
同店が、1階に業務スーパーの売り場を導入したのは昨年4月。道路を挟んではす向かいにあるスーパーセンタートライアル上磯店(同)との「2大DS対決」が始まった。
それから1年が過ぎた今月、両店を訪ねてみて「やっぱり安い」と実感した。表の通り、主な大手メーカー製品(ナショナルブランド=NB)の価格を比べると、函館中心部の大手スーパーより、七重浜のどちらかの店の方が確実に安いという結果が出た。
両店の価格比較ではトライアルが優勢だが、これには理由がある。
業務スーパーの商品構成は、NBと自社開発商品(プライベートブランド=PB)の割合が3対7。売り場で目を引くのは、店名の通り大容量の業務用食材だ。NBでも、例えばブルドックソースのウスターソースは1・8リットル入りが415円。通常サイズ500ミリリットルのメーカー希望小売価格330円に対し実質3分の1の価格だ。表で挙げた一般向けNB商品の価格には現れにくい安さといえる。
◇
「トライアル」と「業務スーパー」はともに全国で店舗展開する、国内を代表するディスカウントストア(DS)だ。
DSの価格がスーパーよりも安いのは一般的に次のような理由がある。
第一に、他社が撤退した店舗跡に居抜きで出店するなどして初期投資を抑えていること。トライアルの上磯店も、カウボーイの店舗をそのまま活用した。
第二に、自社グループで食品などを低コスト生産していること。神戸物産は「製販一体」を掲げ、森町や胆振管内むかわ町などで農場やハウスを自前で運営し、その作物をサラダなどの原料にしている。
第三に、大手メーカー製品(NB)の取り扱いブランドを少数に絞る代わり、1ブランド当たりの仕入れ量を増やして単価を下げていることが挙げられる。
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