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スイス国民投票 最低賃金2500円を否決
5月19日 8時47分

スイスでは好調な経済にもかかわらず賃金の格差が拡大していることを背景に18日、最低賃金を日本円で時給2500円にすることの是非を問う国民投票が行われましたが、反対が多数を占めて否決されました。

この国民投票は最低賃金の制度を新たに導入し、今後3年以内に世界最高額となる時給22スイスフラン(日本円にしておよそ2500円)にすることの是非を問うものです。
国民投票を主導した労働組合は経済が好調であるにもかかわらずサービス業などで働く人々の賃金が下がっていることに加えて、物価が高いスイスで生活していくには必要な額だとして賛成を呼びかけました。
これに対して企業経営者らは高すぎる最低賃金は企業の国外移転を促し失業率の増加につながりかねないと警告し、国民投票での反対票を呼びかけていました。
18日に行われた国民投票では反対が76%に上り、反対多数で最低賃金の導入は見送られることになりました。
今回、国民投票を呼びかけた労働組合は国民投票の選挙運動を通じて最低賃金への国民の関心が高まり実際にいくつかの企業での賃上げにつながったと成果を強調していて、今後も格差の是正へ向けた運動を展開するとしています。

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