Chicago Blog

日本で唯一の無可動実銃専門店。
スタッフの日記やフランス外人部隊兵の生の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2012.09.24 Monday

ベニスの武器商人 

まいど! ヨーロッパ出張から帰国したシカゴ社長でございます!!

 

「なんや、ずっとヨーロッパに居てたんか?!」って?

イエイエ! 一旦帰国して少し日本に滞在してからまたヨーロッパに舞い戻りました!

 

その目的とは?

 

旧ユーゴスラビア某国に銃を仕入れに行って来ました!!!

ユーゴは10年ちょっと前まで内戦をしていたので、世界中の各種多様な銃があるのですが…。

政治的に、また経済的にまだ安定していないので「銃」と言う厄介な品を取引するには大変リスクがあります。

今回は「旧ユーゴ連邦に隣接する某西側国に商品を届けてくれたら契約する」と言う条件で品を見に行きました。

ここまで言えば「某西側の国」がどこか簡単に想像はできると思いますが…。

ブログ・ネタとは言え一応企業秘密なのでペラペラ話す訳にもいかず、かと言って全てを秘密にすると出張ネタが書けないので、ネタの少ないシカゴ社長にとっては辛いところです。

「なぜお話ができないのか?」もちろん企業秘密もありますが、「お客様にご期待をさせてしまいますから…」です!

ユーゴまで行って品を見つけても、最終的な輸出ライセンスが取れなければ元も子もありません。

 

イスラエルからのバレットなんかがいい例です。 

全ての書類が揃っているのにアメリカからの横槍で、イスラエルからの輸出がストップしています。

先方も輸出できなければビジネスにならないので、現在頑張って交渉しているよーですが、シカゴのお客様にしたら「どうなっているんだぁ!」って事になりますよね。

誠に申し訳ございません。 
現在は無事国内に輸入できる確率は
50/50、販売価格も決まっていませんので、正式なご予約は承れません。(ごめんなさい…)

話が確実になって「価格が決まったら連絡致します」程度のご予約であれば承っていますので、暫くお待ち下さいね。 
 

そんな事で今回は確実に品を英国へ送れるように、旧ユーゴの国境から5kmの西側倉庫に品を保管しています。

私の手で数千丁の中から選んだ約20種類、200丁の銃です。

半分以上が未使用品だったので、箱を開けて確認するだけで終わったのが幸いでしたね。

 

今回選んだ品は日本初入荷品が半分ほど、残り半分も現在シカゴ在庫にない品が殆どです。

プロトタイプの短機関銃と重機関銃も2丁仕入れました。

短機関銃の方はそこそこ有名な品ですが、オリジナルの9mm口径ではなく、試作品の.45ACPになっていました。 
単なる改造ではなく一から作った手の込んだ一丁です。
多分英国の某銃器研究機関にもない品ですので、何か珍しい銃とトレード出来ればと考えています。

重機関銃の方は正式になる二年前に作られた、ハンドメイドのような美しい作りで複雑な外見をしています。 

「ああこの美しい形が生産コストを上げる為に、シンプルになって正式採用されたんだな!」って銃の歴史を知る上にも貴重な品です。

 

具体的に銃名を上げたくてウズウズしているですが、まだ西側からの輸出ライセンスが出ていないので勘弁して下さいね。

「商品を仕入れたら確実に輸入できる」と思っている方もおられるようですが、ガン・ビジネスはそんな甘いものではございません。

そんなに簡単だったら、もっと多くの業者が参入しているでしょうね。



 

イギリスの工場では常にネットで情報を収集しています。

日本にいてもネット環境は同じですが、いざ何かが動いた時に関係者たちに電話するとなると8時間の時差は大きいですね。

 

倉庫で2.jpg

事務所2.jpg

「ボカシを入れる」と言う条件で今回の取引先のブログ掲載を許可してもらいました。

なので全然なにか判らない画像ですが、ご了承下さい。

店頭にご来店頂いたお客様に原画をお見せするのは問題ありませんので、もし私がお店にいたらお気軽にお声をかけて下さいね。

 

軽〜く、今回の出張のご報告を…。

ドイツの空港でストップしている「スイス・コレクション」のドイツ通過許可を取る手続き。 ほんの少しですが、成果があったので来月には少し進展している事を祈るばかりです。 
その後、南ドイツのイベントに行ってきました。 
ここでドイツで止まっている品の奪回方法のおおよそ案が出来上りました。

そして旧ユーゴ某国で仕入れの後はアドリア海に沿ってイタリアまで行き、ベネチアからベルギーに飛び、そこでもイベントを一件こなしてからドイツから帰国しました。

ベルギーのイベントではベト戦で使用したストナーの情報を得ました。 

品は確実に入るようですが、シカゴの販売価格が300万円位「ヘビー・バレルを含む異なる予備銃身が3本付いてくる」との事。

日本に予備銃身は入れられないので「この興味深いおまけ」は放棄しなければなりません。

もしご興味がある方は予約を入れて下さい。

過去何回かストナーの話が出ましたが、今回は最も現実的な話です。 

ただ値段が高いだけですね。

 

今週の日曜日(9月30)より月、火、水曜日と大阪店にて「社長デイズ」を行いますので、ぜひ大阪店にご来店下さい。 買い付けの裏話などが聞けるかも…。

今回はミニチュア・ガンならびに、登録証付きの古式拳銃と火縄銃を一時的ですが、全て大阪に移動させますので是非ご覧になって下さいね。(詳しくは昨日のブログを参照して下さい!) 



おまけ画像です。 
水の都ベニス(ベネチア)の中央駅前の運河。 

ベニスはイタリアでは旧ユーゴに最も近い都市です。 
これからユーゴ・コネクションが順調にいけば、シカゴ社長も度々ここを訪れることになるでしょう! (←観光ではなく、乗り継ぎのためですよ!!) 

ベニスの武器商人…。

昨日一日のブログのアクセス数が23,000回をオーバー致しました。
ありがとうございました!!
本日も夜8時の時点でのアクセス数が10,000回を突破、8時以降はさらに繋がり難い状態となっており、ご迷惑をおかけしています。


本日のワンポイント情報!!
本日、買取でモシンナガンM1891/30ライフル(旧加工)が入荷しました。
本日中にHPにアップする予定ですので、是非ご覧下さい。


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