美味しんぼ事件:山下俊一氏への「言論封殺」は容認した朝日・毎日が エラそうに「言論の自由」を説くフシギ
いや~、流れが早いにゃ、この「鼻血マンガ事件」。
明日の「発売日」を前に、もう最新号の中身は出ているし、事件の経緯はもうあちこちに出ているが、「不破雷蔵」さんの
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20140514-00035307/ が便利だね。
さて、「反原発=正義」バイアス、ドグマから逃れられない「愚者」、朝日新聞と毎日新聞が、己を顧みない「言論の自由」を楯にした、「これを議論の機会にしよう」的、バカ記事を掲げているにゃ~。ま、予想通りだが、どうして「被ばくで鼻血」「福島に人間は住めない」を、今頃議論しなければならないのか?
これにかこつけて、「被災した福島の事が、最近は取り上げられなくて忘れられている、今回のマンガはいい機会だ」などということが、まことしやかに言われるが、こんなバカみたいなハナシは、取り上げられなくて結構。忘れてもらった方がヨロシ。一見「中立」に見えるこういう言説の裏には、「フクシマが潰れかけていた3年前に戻りたい」といった、「反原発」の願望があるに違いない。何しろ連中の「わが世の春」は2011年。あの時「反原発正義軍」には、その悪魔の願望=「福島人が被曝でがん死すれば、原発全廃が実現できる!」が、もう少しで成就するかに見えていたのだ。あの時連中はさぞかし「ワクワク」して、幸せだったに違いない。今回の「鼻血マンガ」事件は、その「願望」が表面化したってことだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140515k0000m070146000c.html
社説:美味しんぼ 「鼻血」に疑問はあるが 毎日新聞 2014年05月15日 02時32分
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載中の漫画「美味(おい)しんぼ」が物議を醸している。その中身には疑問があり、福島の人たちから怒りの声が上がっていることは理解できる。風評被害も心配だ。
しかし、これに便乗して、原子力発電や放射線被害についての言論まで封じようとする動きが起きかねないことを危惧する。今後、どのように福島の人々の健康不安を払拭(ふっしょく)し、被災地の復興を進めていけばいいか、議論を冷静に深めたい。
前号掲載では「美味しんぼ」の主人公が福島第1原発を訪れた後、鼻血を出す場面が描かれて議論を呼んだ。12日発売の今号では、実名で登場する福島県の前双葉町長が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」と発言。やはり実名で登場する福島大准教授は除染の経験を踏まえて「福島はもう住めない、安全には暮らせない」と話す。また、岩手県のがれきを受け入れて処理した大阪市内で、住民が健康被害を訴えたとする話も紹介されている。
これに対して、福島県や環境省、岩手県、大阪府・市などは強く抗議した。風評被害を広げることや除染の効果は上がっていること、がれきの放射線量は基準値を大幅に下回るものであることを主張している。
国連科学委員会の調査は、福島でがんや遺伝性疾患の増加は予想されないとしている。福島第1原発を取材で見学しただけで、放射線のために鼻血が出ることは考えがたい。しかし、長期間にわたる低線量被ばくが健康にどんな影響を及ぼすかについては十分には解明されていない。専門家の中には、心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて、鼻血や倦怠(けんたい)感につながる可能性があると指摘する人もいる。
この問題をきっかけにして、原発の安全性や放射線による健康被害を自由に議論すること自体をためらう風潮が起きることを懸念する。
もともと、根拠のない「安全神話」のもと、原発政策が進められた結果が今回の事故につながった。「美味しんぼ」の中でも指摘されているが、事故後の放射性物質放出についての政府の情報公開のあり方は、厳しく批判されるべきだろう。また、汚染水はコントロール下にあるといった政府の姿勢が人々の不信感を招き、不安感につながっているのも確かだ。そして、低線量被ばくによる健康への影響については、これから長期にわたる追跡調査が必要だ。
求められている論点は多くある。いずれも、感情的になったり、理性を失ったりしては議論が深まらない。絶えず冷静さを失わず、福島の人々とともに考えていきたい。
(だれがオマエなんかと共に考えるかよ 震災後福島で40%減の毎日新聞さんよ)
「これに便乗して、原子力発電や放射線被害についての言論まで封じようとする動きが起きかねないことを危惧する。」「原発の安全性や放射線による健康被害を自由に議論すること自体をためらう風潮が起きることを懸念する。」だって、へ?
山下俊一氏の「表現の自由」をマスゴミは護らず、リンチ黙認だった。
これで思い出したことがある。
2011年には山下俊一氏が「健康被害を隠した」等として、広瀬隆から「告発」、原発告訴団から「告訴」を喰らっている。まだ誰も放射線障害で死んでいないのに、業務上過失致死で訴えられるという、明らかな「言いがかり」「言論封じ」で訴えられたのだ。
氏は学者であり、学問の自由、表現の自由、言論の自由がある。自分の専門家としての見方を述べたわけだが、これが「反原発」によって袋叩きにされたのだ。しかし氏の「笑っている人には放射線の害は来ない」は、免疫学から考えると正しい可能性がある。「被ばくで鼻血」よりもマトモじゃないか。そして氏は「福島に住める」と言ったのであり、福島大学准教授荒木田氏の「福島に人間は住めない」とはせいぜい「五分五分」だ。
これについて毎日新聞は「言論封殺」と指摘したのか?全くしていない。山下氏がリンチされている時、マスゴミは誰も味方せず、黙殺した。
この「社説」は、「感情的になったり、理性を失ったりしては議論が深まらない」と言うが、福島人の感情はどうでもいいらしい。雁屋は福島人が「発狂する」ということを想定して煽っているわけだが、なぜ我々だけが感情的になってはいけないのか?
もちろん朝日新聞も同じご都合主義、二枚舌ぶりを露呈した。
http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_6_06
「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ 2014年5月12日23時25分 朝日新聞
週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味(おい)しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県や地元政界などが12日、発行元の小学館に相次いで抗議した。問題視するのは登場人物が放射線被曝(ひばく)と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と述べたりする場面。県内には風評被害への懸念が根強い一方、強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。
「福島県民の心情を全く顧みず深く傷つけ、農林水産業や観光業へ深刻な損失を与えかねない」「断固容認できず、極めて遺憾だ」
福島県は12日、ホームページに載せた見解で、鼻血の描写などについて、小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。
同日には政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も会見で「住民の放射線被曝と鼻血に因果関係はないと、専門家の評価で明らかになっている」と断じた。自民党県連や民主党県議らでつくる会派も相次いで抗議声明を出した。
騒ぎは大学にも飛び火。福島大准教授が12日発売号で除染の効果を否定したことに対し、中井勝己学長は「多方面に
迷惑と心配をおかけして大変遺憾。教職員には立場をよく理解して行動と発言をするよう注意喚起する」と談話を出した。
一方、鼻血をめぐる発言をした福島県双葉町の井戸川克隆・前町長は9日の会見で「本当のことをしゃべっただけだ。県が慌てるのはおかしい」と語った。
最新号の描写について、スピリッツ編集部は12日付のホームページで「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。
原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメントしている。(高橋尚之、根岸拓朗)
■「事実と思えない」「実情知る契機に」
福島県民の受け止めは様々だ。
福島市の学童保育指導員佐藤秀樹さん(47)は「放射線への不安は当然ある。それでも多くの人が県内で懸命に子育てをしている事実をどうみているのか」と首をかしげる。内部被曝検査や食品の放射線量をチェックすることで、被曝への不安は少しずつ和らいだ。「事実を積み重ねた表現とは思えない」という。
これに対し、原発事故の刑事責任を問う原発告訴団長の武藤類子さんは「私も事故後、鼻血が出るとの訴えを耳にする。放射性物質の存在も事実だし、因果関係がないとは断定できないはず。鼻血の表現にこぞって大抗議をすることに違和感を覚える」と話した。
ツイッターで批判の口火を切り、つぶやきが1万回以上リツイートされた郡山市の塾講師「順一」さん(32)は「主張を封じるのではなく、問題点を検証し、より多くの人に福島の実情を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
「強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。」
「原発告訴団長の武藤類子:鼻血の表現にこぞって大抗議をすることに違和感を覚える」だって?
へ?原発告訴団こそ、山下俊一氏を告訴して、「言論封殺」を図った張本人だ。朝日新聞も山下氏が「言論封殺」を喰らった時には何も言わず、よりによって封殺を図った「告訴団」に、「言論封殺」への危惧を言わせているという、メチャクチャぶりだ。
「福島原発告訴団」
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/08/blog-post_10.html 参照。
ここに告訴された人々の名前が載っているが
山下 俊一 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、日本甲状腺学会理事長)
神谷 研二 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、広島大学原爆放射線医科学研究所長)
高村 昇 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)
となっていて、リンチされた学者は山下氏だけではない。朝日はどうして荒木田准教授についての学長の談話は、「言論への圧力」と印象操作し、こんな根も葉もない脅迫的「訴訟」については、何も言わないのか?
どうなっているのか?朝日新聞にも「学問の自由」「表現の自由」「言論の自由」を説く資格はない。皆無だ。
「反原発」には「言論の自由」「表現の自由」があり、「反原発」の意に沿わない人間には「言論の自由」「表現の自由」がない。これが「反原発正義」で思考停止した、惨めで危険な日本のマスゴミと「市民社会」だ。
そして朝日の「社説」。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11133529.html
(社説)美味しんぼ 「是非」争うより学ぼう 2014年5月14日05時00分
週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で30年以上連載されている「美味(おい)しんぼ」が、波紋を広げている。
福島第一原発事故をテーマにした最近の2回分で、主人公が鼻血を出し放射線被曝(ひばく)と結びつけられたり、「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと思う」との見解が述べられたりしている。
実在の人物を絡めて表現されており、福島県や双葉町などが事実と異なるとして抗議や意見を表明した。
私たちは社説で、低線量被曝の影響を軽視しないよう指摘する一方、できるだけ科学的な根拠や実測値、具体的な対策とともに議論すべきだとの立場をとってきた。漫画での描き方には疑問が残る。
ただ、低線量被曝には未解明の部分が多い。今回のような健康被害に関する主張は事故後あちこちで見られてきた。それが広く関心を集める背景には、巨大な被害を招いた原発政策への怒りも反映していよう。
ひとつの作品を取り上げて過剰に反応したり、大学の学長が教職員の言動を制限するような発言をしたりすることには、賛成できない。
忘れてならないのは、福島の人こそ事故被害に苦しみ、無理解に怒り、不安と闘いながら日々暮らしていることだ。
私たち一人ひとりが、「うそだ」「本当だ」と振り回されるのではなく、巷(ちまた)にあふれる情報から自分自身で納得できるものを選びとる力を養っていくことが大切だろう。
福島県内ではこの3年で、十分とは言えないまでも外部被曝や内部被曝を検査する体制が整いつつあるが、受診率は高いとはいえない。現地で活動を続ける医者たちは「心配なら検査しよう」と呼びかけている。
数値をどう見たらいいか、どうしたら無駄な被曝を避けられるか、勉強会や相談会、研修も開かれている。食べ物や水の検査も継続的に実施されてきており、健康への影響と関連づけられるほどに実際のデータも積み上がってきた。
こうした経験知は人々が不安の根源に向き合い、どう対処すればいいかを考える手がかりになる。これらを福島から全国へと共有していきたい。
小学館は19日発売の次号とホームページで、これまでの反響や複数の専門家の意見を特集するという。
影響力の大きい人気漫画だけに、全国の読者に考える素材を提供し、議論を深める場になることを期待する。
「ひとつの作品を取り上げて過剰に反応したり、大学の学長が教職員の言動を制限するような発言をしたりすることには、賛成できない」だってさ。
ここでも「言論の自由」「表現の自由」の擁護者になりきっているが、こんなことをホザく朝日新聞は、山下氏の「言論封殺」は黙殺した。お見事な「ダブルスタンダード」だ。
「(私たちは)できるだけ科学的な根拠や実測値、具体的な対策とともに議論すべきだとの立場をとってきた。
まったく笑わせるフレーズだ。エラそうなことを言っているが、そもそも2012年にプロメテウスの罠で「放射能鼻血」騒ぎを煽ったのは朝日だ。これは前々回のエントリーに「週刊ポスト」の記事として取り上げたが、今回は池田信夫氏(のぶお、だよ。しのぶじゃないよ)のブログから引用しておく。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34244
メディアの大騒ぎが作り出す原発の「危険神話」
過剰報道が風評被害と2次災害を拡大する 2012.01.04(水) 池田 信夫
たぶん誰かが勘違いしているのだろう。放射能による死者は1人も出ていないのに、その報道は2万人近い死者・行方不明を出した東日本大震災に劣らず大きい。
特に過激な報道を続けているのは、朝日新聞である。10月から続いている「プロメテウスの罠」という連載は、毎日こんな記事が続く。
東京都町田市の主婦、有馬理恵(39)のケース。6歳になる男の子が原発事故後、様子がおかしい。4カ月の間に鼻血が10回以上出た。30分近くも止まらず、シーツが真っ赤になった。近くの医師は「ただの鼻血です」と薬をくれた。 [中略]
しかし、子どもにこんなことが起きるのは初めてのことだ。気持ちはすっきりしなかった。心配になって7月、知人から聞いてさいたま市の医師の肥田舜太郎(94)に電話した。肥田とは、JR北浦和駅近くの喫茶店で会った。
「お母さん、落ち着いて」
席に着くと、まずそういわれた。肥田は、広島原爆でも同じような症状が起きていたことを話した。放射能の影響あったのなら、これからは放射能の対策をとればいい。有馬はそう考え、やっと落ち着いた。
原発から約250キロ離れた町田市で子供が鼻血を出した原因が放射能であることは、現代の科学では考えられない。事実この記事も、後の方で申し訳のように「こうした症状が原発事故と関係があるかどうかは不明だ」と書いているが、全体としては「本当は関係があるのだが証明できない」と匂わせる印象操作だ。
毎日の社説については、元毎日新聞福島支局長の斗ヶ沢さんが鋭い指摘をしていた。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
「低線量被ばくの影響が十分には解明されていない」の後に、「低線量被ばくで鼻血が起こりうると主張する人もいる」とでも書くならともかく、「心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて」なら、低線量被ばくの影響ではないということです。論理になっていません。
これは「ゲラゲラ」だにゃ。社説が○カ丸出し。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
「絶えず冷静さを失わず、福島の人々とともに考えていきたい」とまとめていますが、社説は「美味しんぼへの批判はあまりしないほうがよい」と主張していると受け止められても仕方がないでしょう。科学的根拠の欠如、福島県の方々の被った迷惑、不快感こそを重視しなければならないと私は考えます。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
官庁・公共機関:事実上の圧力 意に沿わぬ報道に「見解」や「反論」http://mainichi.jp/shimen/news/20140512ddm004040077000c.html … この毎日新聞記事にも、同様の問題があると私は考えます。テレ朝「報道ステーション」番組について、福島県立医大や環境省が反論したことを「事実上の圧力」と問題視しています。
これは「日野記事」の事だね~。しかし「言論の自由」を楯に、何の規制も無しでやりたい放題のマスゴミこそ圧力だ。大体「行政の圧力」と言うが、川内村なんて人口僅か2577。それがこうして必死の声をあげている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140515-00000010-fminpo-l07
川内村が小学館に抗議文 美味しんぼ問題 福島民報 5月15日(木)9時42分配信
小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」に、除染の効果などを疑問視し「福島に住んではいけない」などとする描写があったことを受け、福島県川内村は14日、小学館に抗議文を送った。
東京電力福島第一原発事故により、同村の村民の多くが避難したが、村は平成24年1月に帰村宣言をしている。抗議文では「(村全体の)約半数の村民が戻って生活を再開している中、根拠もなく福島には住めないとは不適切な表現」と訴えた。
その上で「(福島には住めないとした)健康被害については科学的・医学的検証に基づき表現すべき」と指摘した。今回、問題となった描写全体について「風評被害を広げ、被災者同士の分断を招く極めて不適切かつ不愉快な表現」とした。
一方毎日新聞社は2900人超、グループ連結では6600人超だ。どっちが「権力」だよ?
毎日新聞は震災後の福島で40%減、福島で総スカンだよ(しつこいか~)。
そして
中西準子 @junkonakanishi1 · 5月16日
@hidetoga 私もそう思います。役所も企業も、どんどん反論していいと思います。どうして、それを圧力と言うのか、よく分からない。役所に対して、言いたい放題言っているではありませんか。
「福島民報」論説
http://www.minpo.jp/news/detail/2014051415643
【風評との闘い】応援団はずっといる(5月14日)
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被害からの復興を目指す本県への支援が続く。キャロライン・ケネディ駐日米大使は14、15の両日、復興状況視察のため来県する。埼玉県は福島応援キャンペーンを展開する。漫画「美味[おい]しんぼ」による風評被害助長が懸念される中、福島を支える動きは力強さを増している。県民と思いをともにする全国の支援者との一体感を強め、前進していきたい。
ケネディ大使の来県は就任後初となる。福島第一原発を訪れ、楢葉町の沖合に設置されている浮体式洋上風力発電所を見学する。廃炉、再生可能エネルギー産業育成に向けて米国の協力を得る上で、大使の両施設視察は極めて意義がある。国内外で知名度のある大使の本県訪問自体が、福島の安全性発信に大きな力となってくれるはずだ。
埼玉県の応援キャンペーンは、これまでの福島支援の取り組みをさらに拡大する。上田清司知事が音頭を取って福島への旅行を呼び掛け、埼玉県庁職員食堂での福島県産食材メニューの提供、福島産品販売などを行う。「福島県を助けることが埼玉県民の心意気」との上田知事の言葉は、福島県に注がれる温かな視線を実感させてくれる。
一方で、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味しんぼ」の問題は残念であり、腹立たしい。4月28日発売号で主人公らが第一原発を訪れた後に鼻血を出す場面が描かれ、元双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と発言している。原発事故と鼻血にあたかも関係があるかのような印象を与える。双葉町は「大勢いる事実はない」と元町長の言葉を否定、小学館に抗議文を送った。
5月12日発売号では元町長が鼻血の原因を「被ばくしたからですよ」とし、福島大准教授は「除染をしても汚染は取れない」と話している。
個人的見解を取り上げたことで、本県の実情が誤って伝わる恐れが生じている。復興への努力を台無しにしかねない。風評という暗黒の海に投げ出され、光の見える海面近くまで懸命に浮き上がってきたところを金づちでたたかれたようなものだ。12日に県が科学的な根拠を示して反証し、偏らない客観的な事実を基にした表現とするよう強く申し入れたのは当然だ。
そもそも作品の意図が分からない。編集部は議論を深めるためと説明する。県民と支援者の心を傷つけ、復興に使うべき貴重な時間と労力を抗議や反論のために浪費させて何が議論か。(佐藤 研一)
( 2014/05/14 08:35 カテゴリー:論説 )
そう、応援団はいる。
ダニエル・カール @DanielKahl · 5月3日
オラ、東北(特に岩手や福島の被災地)を回ってみて来た結論か。放射線の騒ぎは「急須の中の台風」だと本気で思っている。今までこれほどのマスコミの作り話見た事ない。54才になってもだよ。やっぱデマで儲かろうとしているというのか、騒ぐのが楽しいなのか、どっちも多過ぎ。
Shoko Egawa @amneris84 · 5月13日
福島の人たちは、東電と国によって十分ひどい目に遭っているのに、さらにデマ情報と「あなたの言葉」によって苦しみの追い打ちをするのか、ということを、少し考えた方がいいと思うよ。
吉村作治 @SakujiYoshimura · 5月15日
『美味しんぼ』の表現が問題になっています。私も読んでみて「ひどいなあ」「福島の人はどう思うだろう」と心を痛めました。しかも、それらが全く科学的根拠もなく事実でもないと知った時、悲しさが怒りに変わりました。表現の自由を超えたものです。人が人を思いやれず思ったままを描いてはダメです。
糸井 重里 @itoi_shigesato · 5月13日
また言わなくてはならなくなった。ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。
糸井 重里 @itoi_shigesato · 5月13日
三年間も、安全を証明するためにデータを集めたのではない。事実を事実として確かめて、どうするのがいいのかを指し示そうとデータを集めてきた人がいるのだ。その積み重ねを無いことにして騒ぎ立てる人たちがいる。ぼくには、そう見える。
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/18/0006969909.shtml
テリー伊藤「美味しんぼ」を痛烈批判 2014年5月18日
「決定的に、福島に住んではならないという言葉。この言葉は、今現在福島で、汚染には関係ない方もいるわけで、そこに関しての配慮がないなと」と、批判の言葉を続けた。
さてと、酪王カフェオレ飲んで少しずつ前進だにゃ。野犬に全速で体当たりした、ベイカーズフィールドのネコさんのようにはいかないけどね。必ず歴史が裁くよ。
明日の「発売日」を前に、もう最新号の中身は出ているし、事件の経緯はもうあちこちに出ているが、「不破雷蔵」さんの
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20140514-00035307/ が便利だね。
さて、「反原発=正義」バイアス、ドグマから逃れられない「愚者」、朝日新聞と毎日新聞が、己を顧みない「言論の自由」を楯にした、「これを議論の機会にしよう」的、バカ記事を掲げているにゃ~。ま、予想通りだが、どうして「被ばくで鼻血」「福島に人間は住めない」を、今頃議論しなければならないのか?
これにかこつけて、「被災した福島の事が、最近は取り上げられなくて忘れられている、今回のマンガはいい機会だ」などということが、まことしやかに言われるが、こんなバカみたいなハナシは、取り上げられなくて結構。忘れてもらった方がヨロシ。一見「中立」に見えるこういう言説の裏には、「フクシマが潰れかけていた3年前に戻りたい」といった、「反原発」の願望があるに違いない。何しろ連中の「わが世の春」は2011年。あの時「反原発正義軍」には、その悪魔の願望=「福島人が被曝でがん死すれば、原発全廃が実現できる!」が、もう少しで成就するかに見えていたのだ。あの時連中はさぞかし「ワクワク」して、幸せだったに違いない。今回の「鼻血マンガ」事件は、その「願望」が表面化したってことだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140515k0000m070146000c.html
社説:美味しんぼ 「鼻血」に疑問はあるが 毎日新聞 2014年05月15日 02時32分
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載中の漫画「美味(おい)しんぼ」が物議を醸している。その中身には疑問があり、福島の人たちから怒りの声が上がっていることは理解できる。風評被害も心配だ。
しかし、これに便乗して、原子力発電や放射線被害についての言論まで封じようとする動きが起きかねないことを危惧する。今後、どのように福島の人々の健康不安を払拭(ふっしょく)し、被災地の復興を進めていけばいいか、議論を冷静に深めたい。
前号掲載では「美味しんぼ」の主人公が福島第1原発を訪れた後、鼻血を出す場面が描かれて議論を呼んだ。12日発売の今号では、実名で登場する福島県の前双葉町長が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」と発言。やはり実名で登場する福島大准教授は除染の経験を踏まえて「福島はもう住めない、安全には暮らせない」と話す。また、岩手県のがれきを受け入れて処理した大阪市内で、住民が健康被害を訴えたとする話も紹介されている。
これに対して、福島県や環境省、岩手県、大阪府・市などは強く抗議した。風評被害を広げることや除染の効果は上がっていること、がれきの放射線量は基準値を大幅に下回るものであることを主張している。
国連科学委員会の調査は、福島でがんや遺伝性疾患の増加は予想されないとしている。福島第1原発を取材で見学しただけで、放射線のために鼻血が出ることは考えがたい。しかし、長期間にわたる低線量被ばくが健康にどんな影響を及ぼすかについては十分には解明されていない。専門家の中には、心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて、鼻血や倦怠(けんたい)感につながる可能性があると指摘する人もいる。
この問題をきっかけにして、原発の安全性や放射線による健康被害を自由に議論すること自体をためらう風潮が起きることを懸念する。
もともと、根拠のない「安全神話」のもと、原発政策が進められた結果が今回の事故につながった。「美味しんぼ」の中でも指摘されているが、事故後の放射性物質放出についての政府の情報公開のあり方は、厳しく批判されるべきだろう。また、汚染水はコントロール下にあるといった政府の姿勢が人々の不信感を招き、不安感につながっているのも確かだ。そして、低線量被ばくによる健康への影響については、これから長期にわたる追跡調査が必要だ。
求められている論点は多くある。いずれも、感情的になったり、理性を失ったりしては議論が深まらない。絶えず冷静さを失わず、福島の人々とともに考えていきたい。
(だれがオマエなんかと共に考えるかよ 震災後福島で40%減の毎日新聞さんよ)
「これに便乗して、原子力発電や放射線被害についての言論まで封じようとする動きが起きかねないことを危惧する。」「原発の安全性や放射線による健康被害を自由に議論すること自体をためらう風潮が起きることを懸念する。」だって、へ?
山下俊一氏の「表現の自由」をマスゴミは護らず、リンチ黙認だった。
これで思い出したことがある。
2011年には山下俊一氏が「健康被害を隠した」等として、広瀬隆から「告発」、原発告訴団から「告訴」を喰らっている。まだ誰も放射線障害で死んでいないのに、業務上過失致死で訴えられるという、明らかな「言いがかり」「言論封じ」で訴えられたのだ。
氏は学者であり、学問の自由、表現の自由、言論の自由がある。自分の専門家としての見方を述べたわけだが、これが「反原発」によって袋叩きにされたのだ。しかし氏の「笑っている人には放射線の害は来ない」は、免疫学から考えると正しい可能性がある。「被ばくで鼻血」よりもマトモじゃないか。そして氏は「福島に住める」と言ったのであり、福島大学准教授荒木田氏の「福島に人間は住めない」とはせいぜい「五分五分」だ。
これについて毎日新聞は「言論封殺」と指摘したのか?全くしていない。山下氏がリンチされている時、マスゴミは誰も味方せず、黙殺した。
この「社説」は、「感情的になったり、理性を失ったりしては議論が深まらない」と言うが、福島人の感情はどうでもいいらしい。雁屋は福島人が「発狂する」ということを想定して煽っているわけだが、なぜ我々だけが感情的になってはいけないのか?
もちろん朝日新聞も同じご都合主義、二枚舌ぶりを露呈した。
http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_6_06
「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ 2014年5月12日23時25分 朝日新聞
週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味(おい)しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県や地元政界などが12日、発行元の小学館に相次いで抗議した。問題視するのは登場人物が放射線被曝(ひばく)と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と述べたりする場面。県内には風評被害への懸念が根強い一方、強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。
「福島県民の心情を全く顧みず深く傷つけ、農林水産業や観光業へ深刻な損失を与えかねない」「断固容認できず、極めて遺憾だ」
福島県は12日、ホームページに載せた見解で、鼻血の描写などについて、小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。
同日には政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も会見で「住民の放射線被曝と鼻血に因果関係はないと、専門家の評価で明らかになっている」と断じた。自民党県連や民主党県議らでつくる会派も相次いで抗議声明を出した。
騒ぎは大学にも飛び火。福島大准教授が12日発売号で除染の効果を否定したことに対し、中井勝己学長は「多方面に
迷惑と心配をおかけして大変遺憾。教職員には立場をよく理解して行動と発言をするよう注意喚起する」と談話を出した。
一方、鼻血をめぐる発言をした福島県双葉町の井戸川克隆・前町長は9日の会見で「本当のことをしゃべっただけだ。県が慌てるのはおかしい」と語った。
最新号の描写について、スピリッツ編集部は12日付のホームページで「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。
原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメントしている。(高橋尚之、根岸拓朗)
■「事実と思えない」「実情知る契機に」
福島県民の受け止めは様々だ。
福島市の学童保育指導員佐藤秀樹さん(47)は「放射線への不安は当然ある。それでも多くの人が県内で懸命に子育てをしている事実をどうみているのか」と首をかしげる。内部被曝検査や食品の放射線量をチェックすることで、被曝への不安は少しずつ和らいだ。「事実を積み重ねた表現とは思えない」という。
これに対し、原発事故の刑事責任を問う原発告訴団長の武藤類子さんは「私も事故後、鼻血が出るとの訴えを耳にする。放射性物質の存在も事実だし、因果関係がないとは断定できないはず。鼻血の表現にこぞって大抗議をすることに違和感を覚える」と話した。
ツイッターで批判の口火を切り、つぶやきが1万回以上リツイートされた郡山市の塾講師「順一」さん(32)は「主張を封じるのではなく、問題点を検証し、より多くの人に福島の実情を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
「強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。」
「原発告訴団長の武藤類子:鼻血の表現にこぞって大抗議をすることに違和感を覚える」だって?
へ?原発告訴団こそ、山下俊一氏を告訴して、「言論封殺」を図った張本人だ。朝日新聞も山下氏が「言論封殺」を喰らった時には何も言わず、よりによって封殺を図った「告訴団」に、「言論封殺」への危惧を言わせているという、メチャクチャぶりだ。
「福島原発告訴団」
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/08/blog-post_10.html 参照。
ここに告訴された人々の名前が載っているが
山下 俊一 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、日本甲状腺学会理事長)
神谷 研二 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、広島大学原爆放射線医科学研究所長)
高村 昇 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)
となっていて、リンチされた学者は山下氏だけではない。朝日はどうして荒木田准教授についての学長の談話は、「言論への圧力」と印象操作し、こんな根も葉もない脅迫的「訴訟」については、何も言わないのか?
どうなっているのか?朝日新聞にも「学問の自由」「表現の自由」「言論の自由」を説く資格はない。皆無だ。
「反原発」には「言論の自由」「表現の自由」があり、「反原発」の意に沿わない人間には「言論の自由」「表現の自由」がない。これが「反原発正義」で思考停止した、惨めで危険な日本のマスゴミと「市民社会」だ。
そして朝日の「社説」。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11133529.html
(社説)美味しんぼ 「是非」争うより学ぼう 2014年5月14日05時00分
週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で30年以上連載されている「美味(おい)しんぼ」が、波紋を広げている。
福島第一原発事故をテーマにした最近の2回分で、主人公が鼻血を出し放射線被曝(ひばく)と結びつけられたり、「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと思う」との見解が述べられたりしている。
実在の人物を絡めて表現されており、福島県や双葉町などが事実と異なるとして抗議や意見を表明した。
私たちは社説で、低線量被曝の影響を軽視しないよう指摘する一方、できるだけ科学的な根拠や実測値、具体的な対策とともに議論すべきだとの立場をとってきた。漫画での描き方には疑問が残る。
ただ、低線量被曝には未解明の部分が多い。今回のような健康被害に関する主張は事故後あちこちで見られてきた。それが広く関心を集める背景には、巨大な被害を招いた原発政策への怒りも反映していよう。
ひとつの作品を取り上げて過剰に反応したり、大学の学長が教職員の言動を制限するような発言をしたりすることには、賛成できない。
忘れてならないのは、福島の人こそ事故被害に苦しみ、無理解に怒り、不安と闘いながら日々暮らしていることだ。
私たち一人ひとりが、「うそだ」「本当だ」と振り回されるのではなく、巷(ちまた)にあふれる情報から自分自身で納得できるものを選びとる力を養っていくことが大切だろう。
福島県内ではこの3年で、十分とは言えないまでも外部被曝や内部被曝を検査する体制が整いつつあるが、受診率は高いとはいえない。現地で活動を続ける医者たちは「心配なら検査しよう」と呼びかけている。
数値をどう見たらいいか、どうしたら無駄な被曝を避けられるか、勉強会や相談会、研修も開かれている。食べ物や水の検査も継続的に実施されてきており、健康への影響と関連づけられるほどに実際のデータも積み上がってきた。
こうした経験知は人々が不安の根源に向き合い、どう対処すればいいかを考える手がかりになる。これらを福島から全国へと共有していきたい。
小学館は19日発売の次号とホームページで、これまでの反響や複数の専門家の意見を特集するという。
影響力の大きい人気漫画だけに、全国の読者に考える素材を提供し、議論を深める場になることを期待する。
「ひとつの作品を取り上げて過剰に反応したり、大学の学長が教職員の言動を制限するような発言をしたりすることには、賛成できない」だってさ。
ここでも「言論の自由」「表現の自由」の擁護者になりきっているが、こんなことをホザく朝日新聞は、山下氏の「言論封殺」は黙殺した。お見事な「ダブルスタンダード」だ。
「(私たちは)できるだけ科学的な根拠や実測値、具体的な対策とともに議論すべきだとの立場をとってきた。
まったく笑わせるフレーズだ。エラそうなことを言っているが、そもそも2012年にプロメテウスの罠で「放射能鼻血」騒ぎを煽ったのは朝日だ。これは前々回のエントリーに「週刊ポスト」の記事として取り上げたが、今回は池田信夫氏(のぶお、だよ。しのぶじゃないよ)のブログから引用しておく。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34244
メディアの大騒ぎが作り出す原発の「危険神話」
過剰報道が風評被害と2次災害を拡大する 2012.01.04(水) 池田 信夫
たぶん誰かが勘違いしているのだろう。放射能による死者は1人も出ていないのに、その報道は2万人近い死者・行方不明を出した東日本大震災に劣らず大きい。
特に過激な報道を続けているのは、朝日新聞である。10月から続いている「プロメテウスの罠」という連載は、毎日こんな記事が続く。
東京都町田市の主婦、有馬理恵(39)のケース。6歳になる男の子が原発事故後、様子がおかしい。4カ月の間に鼻血が10回以上出た。30分近くも止まらず、シーツが真っ赤になった。近くの医師は「ただの鼻血です」と薬をくれた。 [中略]
しかし、子どもにこんなことが起きるのは初めてのことだ。気持ちはすっきりしなかった。心配になって7月、知人から聞いてさいたま市の医師の肥田舜太郎(94)に電話した。肥田とは、JR北浦和駅近くの喫茶店で会った。
「お母さん、落ち着いて」
席に着くと、まずそういわれた。肥田は、広島原爆でも同じような症状が起きていたことを話した。放射能の影響あったのなら、これからは放射能の対策をとればいい。有馬はそう考え、やっと落ち着いた。
原発から約250キロ離れた町田市で子供が鼻血を出した原因が放射能であることは、現代の科学では考えられない。事実この記事も、後の方で申し訳のように「こうした症状が原発事故と関係があるかどうかは不明だ」と書いているが、全体としては「本当は関係があるのだが証明できない」と匂わせる印象操作だ。
毎日の社説については、元毎日新聞福島支局長の斗ヶ沢さんが鋭い指摘をしていた。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
「低線量被ばくの影響が十分には解明されていない」の後に、「低線量被ばくで鼻血が起こりうると主張する人もいる」とでも書くならともかく、「心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて」なら、低線量被ばくの影響ではないということです。論理になっていません。
これは「ゲラゲラ」だにゃ。社説が○カ丸出し。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
「絶えず冷静さを失わず、福島の人々とともに考えていきたい」とまとめていますが、社説は「美味しんぼへの批判はあまりしないほうがよい」と主張していると受け止められても仕方がないでしょう。科学的根拠の欠如、福島県の方々の被った迷惑、不快感こそを重視しなければならないと私は考えます。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga · 5月16日
官庁・公共機関:事実上の圧力 意に沿わぬ報道に「見解」や「反論」http://mainichi.jp/shimen/news/20140512ddm004040077000c.html … この毎日新聞記事にも、同様の問題があると私は考えます。テレ朝「報道ステーション」番組について、福島県立医大や環境省が反論したことを「事実上の圧力」と問題視しています。
これは「日野記事」の事だね~。しかし「言論の自由」を楯に、何の規制も無しでやりたい放題のマスゴミこそ圧力だ。大体「行政の圧力」と言うが、川内村なんて人口僅か2577。それがこうして必死の声をあげている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140515-00000010-fminpo-l07
川内村が小学館に抗議文 美味しんぼ問題 福島民報 5月15日(木)9時42分配信
小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」に、除染の効果などを疑問視し「福島に住んではいけない」などとする描写があったことを受け、福島県川内村は14日、小学館に抗議文を送った。
東京電力福島第一原発事故により、同村の村民の多くが避難したが、村は平成24年1月に帰村宣言をしている。抗議文では「(村全体の)約半数の村民が戻って生活を再開している中、根拠もなく福島には住めないとは不適切な表現」と訴えた。
その上で「(福島には住めないとした)健康被害については科学的・医学的検証に基づき表現すべき」と指摘した。今回、問題となった描写全体について「風評被害を広げ、被災者同士の分断を招く極めて不適切かつ不愉快な表現」とした。
一方毎日新聞社は2900人超、グループ連結では6600人超だ。どっちが「権力」だよ?
毎日新聞は震災後の福島で40%減、福島で総スカンだよ(しつこいか~)。
そして
中西準子 @junkonakanishi1 · 5月16日
@hidetoga 私もそう思います。役所も企業も、どんどん反論していいと思います。どうして、それを圧力と言うのか、よく分からない。役所に対して、言いたい放題言っているではありませんか。
「福島民報」論説
http://www.minpo.jp/news/detail/2014051415643
【風評との闘い】応援団はずっといる(5月14日)
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被害からの復興を目指す本県への支援が続く。キャロライン・ケネディ駐日米大使は14、15の両日、復興状況視察のため来県する。埼玉県は福島応援キャンペーンを展開する。漫画「美味[おい]しんぼ」による風評被害助長が懸念される中、福島を支える動きは力強さを増している。県民と思いをともにする全国の支援者との一体感を強め、前進していきたい。
ケネディ大使の来県は就任後初となる。福島第一原発を訪れ、楢葉町の沖合に設置されている浮体式洋上風力発電所を見学する。廃炉、再生可能エネルギー産業育成に向けて米国の協力を得る上で、大使の両施設視察は極めて意義がある。国内外で知名度のある大使の本県訪問自体が、福島の安全性発信に大きな力となってくれるはずだ。
埼玉県の応援キャンペーンは、これまでの福島支援の取り組みをさらに拡大する。上田清司知事が音頭を取って福島への旅行を呼び掛け、埼玉県庁職員食堂での福島県産食材メニューの提供、福島産品販売などを行う。「福島県を助けることが埼玉県民の心意気」との上田知事の言葉は、福島県に注がれる温かな視線を実感させてくれる。
一方で、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味しんぼ」の問題は残念であり、腹立たしい。4月28日発売号で主人公らが第一原発を訪れた後に鼻血を出す場面が描かれ、元双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と発言している。原発事故と鼻血にあたかも関係があるかのような印象を与える。双葉町は「大勢いる事実はない」と元町長の言葉を否定、小学館に抗議文を送った。
5月12日発売号では元町長が鼻血の原因を「被ばくしたからですよ」とし、福島大准教授は「除染をしても汚染は取れない」と話している。
個人的見解を取り上げたことで、本県の実情が誤って伝わる恐れが生じている。復興への努力を台無しにしかねない。風評という暗黒の海に投げ出され、光の見える海面近くまで懸命に浮き上がってきたところを金づちでたたかれたようなものだ。12日に県が科学的な根拠を示して反証し、偏らない客観的な事実を基にした表現とするよう強く申し入れたのは当然だ。
そもそも作品の意図が分からない。編集部は議論を深めるためと説明する。県民と支援者の心を傷つけ、復興に使うべき貴重な時間と労力を抗議や反論のために浪費させて何が議論か。(佐藤 研一)
( 2014/05/14 08:35 カテゴリー:論説 )
そう、応援団はいる。
ダニエル・カール @DanielKahl · 5月3日
オラ、東北(特に岩手や福島の被災地)を回ってみて来た結論か。放射線の騒ぎは「急須の中の台風」だと本気で思っている。今までこれほどのマスコミの作り話見た事ない。54才になってもだよ。やっぱデマで儲かろうとしているというのか、騒ぐのが楽しいなのか、どっちも多過ぎ。
Shoko Egawa @amneris84 · 5月13日
福島の人たちは、東電と国によって十分ひどい目に遭っているのに、さらにデマ情報と「あなたの言葉」によって苦しみの追い打ちをするのか、ということを、少し考えた方がいいと思うよ。
吉村作治 @SakujiYoshimura · 5月15日
『美味しんぼ』の表現が問題になっています。私も読んでみて「ひどいなあ」「福島の人はどう思うだろう」と心を痛めました。しかも、それらが全く科学的根拠もなく事実でもないと知った時、悲しさが怒りに変わりました。表現の自由を超えたものです。人が人を思いやれず思ったままを描いてはダメです。
糸井 重里 @itoi_shigesato · 5月13日
また言わなくてはならなくなった。ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。
糸井 重里 @itoi_shigesato · 5月13日
三年間も、安全を証明するためにデータを集めたのではない。事実を事実として確かめて、どうするのがいいのかを指し示そうとデータを集めてきた人がいるのだ。その積み重ねを無いことにして騒ぎ立てる人たちがいる。ぼくには、そう見える。
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/18/0006969909.shtml
テリー伊藤「美味しんぼ」を痛烈批判 2014年5月18日
「決定的に、福島に住んではならないという言葉。この言葉は、今現在福島で、汚染には関係ない方もいるわけで、そこに関しての配慮がないなと」と、批判の言葉を続けた。
さてと、酪王カフェオレ飲んで少しずつ前進だにゃ。野犬に全速で体当たりした、ベイカーズフィールドのネコさんのようにはいかないけどね。必ず歴史が裁くよ。