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 覚醒剤所持容疑で逮捕された歌手のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)の自宅から、合成麻薬MDMAとみられる薬物が約90錠見つかったことが、警視庁への取材でわかった。尿に含まれる覚醒剤成分を判定できる簡易キットも押収された。警視庁は、ASKA容疑者が自宅で日常的に違法な薬物を使っていたとみている。

 警視庁によると、17日の家宅捜索でMDMAとみられる薬物や、使った跡のある覚醒剤の吸引具、覚醒剤が入っていたとみられる空袋が見つかった。大半が、家族がほとんど出入りしない1階のASKA容疑者の書斎に隠されていたという。

 覚醒剤成分の判定キットは警察や病院で使われ、市販されていない。警視庁は、ASKA容疑者が覚醒剤使用が発覚しないよう、何らかの手段で簡易キットを入手し、自ら検査していたとみている。

 ASKA容疑者は「覚醒剤を所持したことはない」、同容疑で逮捕された知人女性の会社員栩内(とちない)香澄美容疑者(37)は「全く身に覚えがない」と、いずれも容疑を否認している。

 警視庁は18日、2人を東京地検に送検した。ASKA容疑者はワイシャツ姿で黒縁のメガネをかけ伏し目がちだった。