中学1年生を対象に4月から始まった大阪市の全員給食で、生徒や保護者から「量が少ない」などの不満が相次いでいることを受け、大阪市教委はご飯のおかわりを可能にするなどの改善策の検討に入った。

 大阪市の中学校給食は、業者が弁当を各校に配送している。2012年9月に持参弁当との選択制で始まり、今年4月から全員給食に切り替えたが、配送される弁当は全員が同じ量で個人差に対応できず、苦情が出ていた。

 今月13日の市議会一般質問でも改善を求める意見が出され、橋下徹市長が「真摯(しんし)に受け止め、改善を図っていく」と約束。市教委関係者によると、おかわり用のご飯を別途配送させるなどの対応を検討しているという。また、「おかずが冷たい」との苦情も多いため、汁物の提供を始める方向で準備を進めている。(阪本輝昭)