世界中で愛されている"きかんしゃトーマス"は、イギリスのロングセラー絵本「汽車のえほん(The Railway Series)」から生まれました。原作者はイギリスの牧師ウィルバート・オードリー。鉄道好きな父親に影響され、「機関車は単なる鉄の機械ではなく人間と同じように感情を持っている」と想像するようになったウィルバートは後に、病気で寝込んでいた息子のために蒸気機関車のお話を作ります。架空の島ソドー島を舞台にしたそのお話は1945年、「The Railway Series」としてイギリスで出版され、色座やかな挿絵とともに人気を博し、世界各国で翻訳されました。1973年には日本でも「汽車のえほん」シリーズとして発行されます。その後、1984年にイギリスでTVシリーズ「きかんしゃトーマスとなかまたち」が登場。世界185地域、30カ国語で放送され、日本では1990年に放送が開始されました。
本展では、ウィルバートが手掛けた「汽車のえほん」シリーズのうち、3組4名の画家(レジナルド・ダルビー、ジョン・T・ケニー、ガンバー&ピーターエドワーズ夫妻)が描いた絵本原画をはじめ、息子クリストファーが受け継いだ日本未出版の「汽車のえほん」シリーズを含めた約340点を展覧します。併せて、ウィルバートの直筆資料やTVシリーズの撮影で使用された機関車車両も展示し、"きかんしゃトーマスとなかまたち"の世界をご紹介します。
レジナルド・ダルビー「ジェームスとシルクハット」1948年
ジョン・T・ケニー
「みんなのだいひょう」1960年
ジョン・T・ケニー
「ゆうめいになったゴードン」1957年
クライグ・スポング
「Golden Jubllee」1995年
テレビ撮影車両モデル
(イメージ)
レジナルド・ダルビー
「トビーとふとっちゃのしんし」1952年
ガンバ&ピーター・エドワーズ
「小西武鉄道」1968年
ガンバ&ピーター・エドワーズ
「ダックと侯爵」1965年
初めてトーマスが登場する
汽車のえほん
「Thomas the Tank Rngine」