国土地理院:避難所の地図記号、新たに図案化

毎日新聞 2014年04月23日 21時46分(最終更新 04月24日 03時13分)

新たに定められた「緊急避難場所」の地図記号=国土地理院提供
新たに定められた「緊急避難場所」の地図記号=国土地理院提供

 災害時に避難する場所が一目で分かるよう図案化した地図記号を国土地理院が新たに定め、23日、公表した。昨年改正された災害対策基本法に基づき市町村が避難所などを指定するのに合わせ、国土地理院のホームページで閲覧できる「地理院地図」に表示する。

 記号は、緊急避難場所や避難所を表すものと、洪水、津波、崖崩れ、火災など災害の種類を示すものの計七つ。災害種別を緊急避難場所の記号と組み合わせることで、どの災害の時にどこに逃げるべきかが分かるようにした。既に道路に表示されている標識などは日本工業規格(JIS)にのっとっているため、混乱が生じないよう、JIS記号を基本に簡略化した。

 地理院が発行する紙の地形図への記載は予定していない。同院応用地理部は「地理院地図は印刷できるので、それを持ち歩いてほしい」と話す。【相良美成】

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