全国学力テスト:3万643校で実施 私立参加は47%
毎日新聞 2014年04月22日 11時18分(最終更新 04月22日 12時12分)
小学6年と中学3年を対象にした全国学力テストが22日午前、一斉に始まった。国公私立合わせ3万643校の計約224万1000人が受けた。今年度から実施要領が改定され、市区町村教委の判断で学校別結果を公表できるようになった。結果は8月に発表される予定。
国公立校は「全員参加方式」で全3万186校、私立校は47%の457校が参加した。科目は国語と算数・数学で、それぞれ基礎知識を問うA問題と、応用力をみるB問題がある。生活習慣や学習意欲などを尋ねる質問紙調査も実施する。
学校別結果は2007年度に同テストが全員参加方式で復活して以降、序列化や自治体間の過熱競争を招くとして、市区町村教委による学校別結果の公表を禁じていたが「説明責任を果たす」ことを理由に今年度から解禁。都道府県教委も市区町村教委の同意を得れば、市区町村別・学校別の結果を公表できるようになる。
これに関し、下村博文文部科学相は22日の閣議後の記者会見で「公表の仕方が学習到達度にどの程度の効果があったのか相関関係を追跡・評価したい」と述べ、公表が学力に及ぼす影響を調査する考えを明らかにした。【三木陽介】
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東京都内の公立小では、午前8時半ごろから各教室で担任教諭がテストの概要などを説明。「皆さんが身に着けた学力や学習の様子を知るためのものなので、最後まで諦めないように」と話した。6年生の児童は、緊張しながら真剣な表情で試験に臨んだ。【藤沢美由紀】