千葉県立中央博物館(千葉市)の吹春俊光上席研究員(55)らの研究チームが、ザラミノヒトヨタケの新種を鹿児島県奄美大島で発見した。亜熱帯地域で生息が確認されたのは初めてで、胞子が小さいのが特徴。同チームは「コツブザラミノヒトヨタケ」と名付けた。キノコの分布が地理的に異なることの世界的な証明にも一歩近づいた。
今月5日の学術誌電子版に論文を発表した。研究チーム代表の吹春上席研究員によると、コツブザラミノヒトヨタケはヒメヒトヨタケ属の一種。胞子の大きさは約100分の1ミリほどで、10日ほどで柄が5センチ以上、傘が1センチ以上まで成長するという。
毒性はないが、肉薄なため食用には適さない。世界各地で発見されているザラミノヒトヨタケと比べ、胞子の形が異なるほか、亜熱帯地域にしか生息しないのが特徴だ。
2008年から、奄美大島の森林浴公園「奄美自然観察の森」などの協力で、奄美大島をはじめタイなどの亜熱帯地域で発見。千葉大学でDNA鑑定を行い、新種と確認された。
キノコなど菌類は全世界で約150万種が生息しているが、名前がついている種類は約10万種だけだという。植物と異なり、種類の多さと野生キノコ専門の研究者の少なさから分布が世界的に調査されたことはなかった。亜熱帯限定のキノコが発見されたことにより、キノコは地理的に分布が異なることの証明にも近づいた。
奄美大島は「奄美・琉球」として世界自然遺産への登録を目指しており、吹春上席研究員は「ザラミノヒトヨタケは奄美が亜熱帯地域だという特徴をよく表すキノコ。新たな生物多様性の一つとして登録を後押しするかもしれない」と話した。また、「日本や千葉県にも名がついていないキノコが山ほどある。自分の定年までに少しでも多く、まだまだ新種を発見していきたい」と目を輝かせていた。
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