IDEAS + INNOVATIONS

WIRED VOL.11

WIRED VOL.11

WIRED VOL 11
 
NEWS

ビットコインの資金洗浄ソフト「ダークウォレット」を、なぜ彼らはつくったのか

ある過激派コーダー集団が発表した「ダークウォレット」(Dark Wallet)。ビットコインに過度なプライヴァシーを持ち込むそのソフトウェアは、ビットコインの取引を「悪の温床」に変えるのか。開発者2人へのインタヴュー。

 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加

TEXT BY ANDY GREENBERG
PHOTO BY JULIA ROBINSON/WIRED
TRANSLATION BY SARA MIKATA

WIRED NEWS (US)

コーディ・ウィルソン氏とアミール・ターキ氏

コーディ・ウィルソン氏とアミール・ターキ氏

昨年、世界中の規制当局はビットコインがマネーロンダラーやブラックマーケッターの巣窟とならないよう策を練り尽くしていた。そしていま、たった1つのソフトウェアによって、彼らが最も恐れる事態に陥ろうとしている。

先日、自らを「unSystem」と称する政治的過激派コーダー集団が「ダークウォレット」(Dark Wallet)の最初のヴァージョンを発表した。これは、ビットコインが提供している本来の姿よりはるかに強固なプライヴァシー保護を可能にするビットコイン用アプリケーションだ。提示されているサーヴィス通りにプログラムが動けば、所有権とユーザーの素性をリンクさせるというビットコインの見解は白紙に戻されることになる。ユーザーの支払い状況を暗号化し互いに織り交ぜることで、ダークウォレットはオンラインでの金銭の流れを追跡不可能にし、ウェブ上に蔓延する闇市場を更に繁殖させるわけだ。

「ありとあらゆる規制を退ける、ビットコインの新しい使用スタイルだ」と、ダークウォレットを創設したうちの1人、コーディ・ウィルソン(26才)は語る。「当局に対して『ビットコインの規制を仕向けたのはお前らだ。ならば、これも規制してみろよ』というメッセージのつもりなんだよ」

ダークウォレットは昨年夏、ウィルソン氏とアミール・ターキによって創設された。ウィルソン氏は世界初の3Dプリントされた銃を制作しその悪評が知られることとなった人物であり、もう一方のターキ氏は、イラン系イギリス人の自由市場無政府主義者であり、分散されたオンライン市場のプロトタイプであるダークマーケットなどの注目を浴びるビットコインプロジェクトの開発者だ。

彼らは共同で、「Indiegogo」上で10月にクラウドファンディングキャンペーンを始動させ、5万ドル集めることに成功。ビットコインでは数千、数万ドル以上もの金額を獲得し、自身のプロジェクトを紹介する動画では、ビットコインの政治生命に立ちはだかる壁に「線引き」をすると宣言している。

ニューヨーク市にある近代美術館MoMAで3月に行われたディベートでウィルソン氏は、ダークウォレットの目的をより直截的に述べている。「ただのマネーロンダリングソフトウェアですよ」

※この翻訳は抄訳です
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
SHARE A COMMENT

コメントをシェアしよう

 
WIRED Vol.10 JOBS Interviewbanner

BACK TO TOP