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元シベリア抑留者の村山常雄さん死去5月12日 1時22分
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戦後シベリアなどに抑留され、亡くなった4万6000人を超える人たちの名簿を作り、抑留の実態を明らかにしてきた第一人者、村山常雄さんが11日、細菌性肺炎のため亡くなりました。
88歳でした。
村山さんは新潟県出身で19歳のとき終戦を迎え、その後4年間、当時のソ連軍の捕虜となり、シベリアに抑留されて鉄道建設や森林伐採などの労働を強いられました。
そのときに亡くなった仲間のために平成8年の70歳の誕生日を期に1人で犠牲者の名簿作りを始め、シベリアに何度も足を運ぶなどして調査し、平成17年には4万6300人分の名簿をホームページで公開しました。
名簿作りを通してシベリアなどの抑留の実態を明らかにした功績が認められ、翌年には吉川英治文化賞を受賞しました。
村山さんはその後も調査を続け、去年8月に東京で開かれた抑留犠牲者の追悼式で、悲劇を繰り返さないために次世代に継承するよう訴えたのが公の場での最後の発言となりました。
関係者によりますと村山さんは去年12月に体調を崩し自宅で療養していましたが、今月に入って容体が悪化し、11日、細菌性肺炎のため入院先のさいたま市内の病院で亡くなったということです。
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