奥正光
2014年5月18日16時26分
旧日本海軍の人間魚雷「回天」の最初の出撃から今年で70年。訓練基地があった山口県周南市の周南観光コンベンション協会が、回天の史実を後世に伝える取り組みに乗り出した。「平和の島プロジェクト」と名付け、漫画「特攻の島」を描いた佐藤秀峰さんと協力。作品の主人公を使ったPRを展開し、搭乗員の遺書などの「世界記憶遺産」登録をめざす活動も検討する。
回天は、太平洋戦争末期に旧海軍が極秘裏に開発。魚雷を改造した1人乗りの特攻兵器で、潜水艦に搭載して出撃。敵艦に体当たり攻撃した。全長約15メートル、直径約1メートル。基地は周南市の大津島のほか、光市、平生町、大分県日出(ひじ)町の4カ所にあった。最初の出撃は1944年11月。搭乗員や整備員ら戦没者は145人に上った。
来夏は終戦から70年。戦争体験者は減り、風化への危惧から同プロジェクトは企画された。「特攻の島」の主人公が描かれた大型パネルをJR徳山駅に設置し、「回天の島」へ誘う。搭乗員が出撃前に周南市内で食べたというすき焼きの弁当のほか、カレーや菓子などの土産品を売り出し、収益はプロジェクトの活動費に充てる。
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