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太陽さんさんサンパウロ降雨量最低水準、W杯の地で水不足

2014年5月18日6時0分  スポーツ報知

 サッカーW杯開幕を来月に控える中、ストライキ、デモ、暴動などが相次ぐブラジルで、新たな問題が持ち上がった。地元メディアは17日までに、W杯開幕戦が行われるサンパウロ周辺で少雨による水不足が深刻な状態であることを報じた。

 報道によると、サンパウロ州周辺の降雨量は、1930年代以来最低水準。同州の水の半分を供給する貯水池は一時8%程度にまで低下した。雨期は既に終わり、このまま雨が降らなければW杯開幕直後ごろに底をつく可能性もあるという。また、断水や貯水池での藻類異常繁殖による水道水の臭いの悪化も懸念されており、観戦に訪れる客にも影響が出そうだ。

 非常事態を受け、同政府は4月下旬に、規定量を上回って水道水を使用した世帯に対し、水道料金を30%上乗せした金額を徴収する方針を表明した。さらに5月15日には、非常用地下貯水施設の水の使用を開始。施設で、これまで利用されていなかった最下層の「ため水」もくみ上げており、関連団体などから健康への影響を懸念する声も上がっている。工事には日本円にして約36億円の費用がかかったが、抜本的解決策にはならないという見方が強い。

 サンパウロは、南半球最大の人口約1100万人を抱えるブラジルの中心都市。水不足のほかにも交通渋滞、停電の多発などW杯に向け、インフラ整備が間に合っていない問題もある。スタジアム建設も開催12都市のなかで最も遅く、国際的評価を下げた。日本代表の1次リーグ試合はないが、日本人客が、観戦のための乗り継ぎ地として訪れる可能性がある。

 同都市では、現地時間15日に大規模デモがあり、1万5000人以上が参加。市民団体がW杯期間中の6月19日に大規模デモを予告しており、混乱が予想されている。

SAMURAI BLUE
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